
この歳にして登山に目覚めてしまいました!
イモトアヤコに挑戦だ!
てなことにはなりません!
それ以前に、
「マナスルって何?」
という人達も少なくないかもしれませんね?
「マナスル」はネパールの山で、ヒマラヤ山脈に属し標高は8,163mで世界8位です。
(8,000m峰は14あり、もちろん1位は8,848mのエベレスト、2位が8,611mのK2と続きます。)
山名はサンスクリット語のManasaから付けられ、「精霊の山」を意味しているそうです。
さて、今回はそんな「マナスル」に登るとかの話では無く、(当然ですが)
毎回お馴染みの「買っちゃた!」報告です。
「マナスル」
ここからは「 MANASLU」にしますかね!
ハッキリ言って
“大人のおもちゃ”です。
アダルトグッズじゃありませんから子供でも買えますが、拘りが無いと中々手は出しにくいですかね?
拘りがあっても自分は2年掛かりましたから・・・・・
ギア
道具
ツール
呼び名は変わっても、
外観上はお馴染みの
「あれ!」なんですね・・・・・・
思い起こせば、昨年末の出会いで頂いた
“お土産”で運命は決まっていたのかもしれませんね。
もっとも、大元のキッカケは25年も前なので、単なる“こじつけ”と言えるのかもしれませんが・・・・・
えっ?
勿体ぶってないでそのお土産って何だ?
早く言えって?
分かりました!
お土産は、こちらのカタログでした。(他にも一杯頂きましたが・・・)
しっかり常道を歩み始めましたね!
はい、時計のカタログです!
ただ、自分の中でのCASIOのイメージは、G-SHOCKを筆頭にデジタル時計!
アナログ時計が好きな自分にとっては、対象のメーカーではありませんでした。
ところがこのカタログ表紙の時計は全てアナログです。
CASIOが誇る4大シリーズと言えば、G-SHOCK、OCEANUS、EDIFICE、PROTREKですが、EDIFICE以外の3個がドーンと!
ページをめくってみると、見開きで同じ時計の説明が・・・・・
そして、書かれている文字は「Beyond 進化する機能美はプレミアムステージへ。」
(Beyondとは、 …の向こうに、…を越えて という意味ですが、死後の世界、あの世という意味もあるようです・・・・・)
見開きの左ページをフルに使って紹介されているのはメタル素材の持つ美しさとタフネスデザインを融合したG-SHOCKのアナログ時計であるMTG-S1000です。
公開してしまって良いのか分かりませんが、この製品の製造に関わった方が当日の主催者でした。
お蔭でG-SHOCKの耐衝撃構造の基礎構造である中空構造を進化させた「コアガード構造」まで見ることが出来ました。
(上記リンク先参照)
液晶表示の無いG-SHOCK、良いですよね!
中央の製品は、ヨーロッパにて先行発売し好評を博した
スポーティドレスウォッチ「OCEANUS(オシアナス)」 です。
友人の使用時計がこちらのシリーズで、お勧め要素である「電波ソーラーでチタン」を網羅しています。
使いやすくてお洒落! 良いですよね!
何れも良い時計です。
時計好きとしては良い時計を見ると、欲しくなったり張り合いたくなりますよね!?
じゃあ、自分は残りの1個を・・・・
いや、「じゃあ」ではありませんでしたね!
既に多くの拘りが・・・・・
もっとも、その場で言葉や態度で表すことは事はありませんでしたが!
さて、突然ですが25年程前に話が戻ります。
1990年前半、1/100秒アナログクロノと同様に憧れましたが、縁が無さ過ぎて諦めた時計がありました。
それが
セイコーの「クルージングマスター」
ヨットなどのクルージングに焦点を絞って開発された時計でした。
「ヨット?」
「クルージング?」
・・・
ねぇ、 本当に縁のない世界でしょう!?
以前自分は変わったモノや付加価値に弱いとお伝えしましたが、こちらも例に漏れずキャリバー7K36が搭載された多機能時計でした。
パッと見でも針の数が多いことは分かると思いますが9本もあります。
時を示すのは6本で、残り3本が多機能部分といますか特徴となります。
実はこの時計、
「気圧センサー付きのアナログ多機能時計」
ということで、気圧を測ることが出来る「世界で最初の気圧計付きアナログクオーツ時計」という振れ込みで販売されました。
(1/100秒クロノの時も同じですが、“世界初”って言う単語に弱いですね?)
気圧針は2つあります。
中心から出ている赤と青で塗られた気圧針1が、文字盤に記載されている気圧目盛で500~1050hPa範囲内を10hPa単位で表。
12時位置にあるインダイヤル内の気圧針2で、1hPa単位の計測結果を表示します。
通常は10分間隔で気圧を測定し、値を記憶していておよそ3時間前と比較して気圧の変化の傾向を3時位置にある気圧傾向計に表示します。
それを示すのが9番目の気圧傾向針になります。
海の上では気圧の変化を知るのは重要でした。
加えて、3時位置の内側にある月齢表示機能(ムーンフェイズ)も外せない機能でしょうか?
月齢によって大潮、小潮などが分かりますので、「クルージングに焦点を絞って開発された時計」に相応しい納得の機能と言えます。
更に、気圧が分かると文字盤外周にはその圧力の時に対応する海抜の高さが書かれていますので、1013hPa位置に0の目盛を合わせておけば、気圧から海抜の数値が換算で推測できることから、その後に登場する、登山用に開発されたランドマスター サミッターにも機能が搭載されました。
(そのサミッターも既に製造中止(?)なのか、現在セイコーの後継機は存在しないようです。)
いずれにしても通常生活には不要な特殊機能ですから、当然の様に見送りし、憧れた気持ちだけが記憶に残っていました。
偶にヤフオクなどに載ることがありますが、いずれも程度は良くないのに高価格か、安くスタートしても同じような趣味の方が多いのか競って最終的には高値で終結します。
更に今となってはアンティークに思えるその容姿もあって突き進むことはありませんでした。
1/100秒アナログクロノの様に復刻版が出てくれれば違ったかもしれませんが・・・・・
デジタル版はカシオやスントが出していましたが、その機能自体が必要なのではなくアナログ時計の付加機能として興味を持ったことからそのてのモノは却下です。
元々CASIOのPROTREK(プロトレック)」シリーズも知っていましたが、フルデジタルかデジアナタイプだけでしたので手を出すことはありませんでした。
(時系列が前後しますが、今年になってセンサーが三代目になって薄くて速く計測できるようになったPRW-6000シリーズが発売された時にはにちょっとだけザワツキました・・・)
ところが、2012年4月、CASIOさんがやっちゃったんですね!
欧米諸国が威信をかけ「マナスル初登頂」の称号を競う中、1956年登頂に成功したのは槇有恒率いる日本隊でした。その偉業は時代を超えて語り継がれる伝説となりました。
CASIOはこの伝説の山の名を「PROTREK」の最上級シリーズ名に冠していたのですが、その3代目モデルは同シリーズでは初めてデジタルではなくアナログ表示の腕時計となって登場したのです。
PROTREK MANASLU
「PRX-7000T」
サイズこそ50mmを超えますが、チタン製もあって思った以上に軽いです。
(ベルトのフルコマで120gですから、調整後は100g程度でしょうか?)
42mmのスピマスプロ、34mmのマックス・ビルとの比較写真です。
同じアナログでも針が9本もあった「クルージングマスター」と比べると時針・分針・秒針の3針
と、モード(機能)を示す「インジケーター針」の4つの針のみとシンプルですが、それぞれの針を独立して駆動させることができる「Smart Access」という機能で各種の表示を可能にしています。
「方位」「圧力」「温度」の3つを計測できるトリプルセンサーで、東西南北の方角、高度と気圧、温度を測っています。
加えて、時計機能はフルオートカレンダー機能付きの電波ソーラーでサマータイム自動対応のワールドタイム(29都市名)、アラーム設定、日付・曜日表示、LEDのライトまで付いています。最新の時計と比べてもGPSが付いていないくらいで全く遜色のない機能満載です。
突き刺さりましたね!
でも、問題もありました。
先ずは、価格。
最上級モデルとはいえ、定価が13万5000円。
(当時の税込価格は14万1750円、現在は145,800円)
3割引きでも10万越え!
クオーツ時計に10万円? と二の足を踏んでいると、新たなマイナス情報が・・・・
初期ロットモデルの一部かと思いますが、
・本体の継ぎ目に1mm程度の隙間がある
・各機能表示時に針の位置ズレが発生する
との報告が上がりだしました。
こうなると、しばらく様子見するしかなさそうでした。
(価格の下がるのもちょっと期待して・・・・)
そして1年半ほど過ぎての先ほどのカタログ入手です。
載っていた製品はレギュラー製品では無く、ブラックチタンの限定タイプでしたが・・・
堰き止めていた防波堤の上を波が超え始めました。
欲求も前にも増した感じです。
調べてみると、隙間もズレも発生していない製品の購入報告も増えています。
以前は未報告だったCASIOの対応も、修理・側の交換等が実施されていることが分かりました。
これならたとえ発生した製品だったとしでも保証期間なら対応が可能ということで、障害は徐々に低くなってきました。
唯一残った問題は、発売後2年が経過したのでモデルチェンジがされるのではないかという不安です。
タイミング的には格段に正確で速い計測が可能となった第三世代のトリプルセンサーが載り始めた時期(先のPRW-6000には搭載)ですから・・・・
しかし、ついに障害が解消される時が来ました!
「BASELWORLD 2014」で CASIOが「バーゼルスペシャル」として発表したのは新しいトリプルセンサーを搭載した次期製品では無く、側の使用を変えた特別仕様の「PRX-7000GF」だったのです。
もうしばらくは現行品で行きそうですね!?
でも、年明けからはスピマスプロなど機械式時計に気持ちは占領されていましたから中々入り込めませんでしたね?
そうこうしているうちに消費税アップで更に高嶺の花に・・・・・・
しかし、欲求は消せませんからタイミングを計るというか、背中を一押ししてくれるキッカケを待つだけの状態です。
そして、ついに・・・・・
ギリギリで発表が間に合いました!
これで明日からの同窓会に付けて行けます。
先週の軽井沢も高地ではありましたが、フォーマルな場ということで付けるの控えました。
今週は遠慮が要らない!
購入後計測ボタンは何十回、いや3桁越えで押したかもしれませんが所詮平地、大した違いは表示されません。
初の高地です。しかも1,375mの正確な表示地点もある。
平地では確認できない 大きく異なる標高表示の確認、補正設定&補正後の表示確認とやってみたいことが山積みだ!
最後は
ダイバーズと同じ締で!
この高価な時計の付加機能、“おもちゃ”としてしか使いません。
“
ちょっと”宝の持ち腐れですかね?
いや、間違いです!
ちょっと じゃ無く、ほぼ全部 でした!
だって、 自分
陸 岳人 ですから!
( おか ) が く じ ん