
メーカーからの公式発表はまだのようですが、MAZDA2にある1.5Lディーゼルエンジン車が販売終了になると報じられています。このエンジンには当時とても期待していましたが、縁がありませんでした。
ヨーロッパへの出張では、現地でディーゼル車に乗車する機会があり、日本メーカー製ではアコードやアベンシスにも乗りました。低回転域ではガラガラ言っていますが、ある程度回ると全く違和感はなく、低回転域からトルクフルであると伺えました。パリの街でも、ガラガラ音を響かせた小型車を多数見かけました。
マツダが2012年に国内販売した2.2Lディーゼルエンジンは、低圧縮、高性能で回転がスムーズなクリーンディーゼルとアピールしていました。2012年に登場したDJ型アテンザは、県外まで
ディーゼル6MTの試乗に行きました。低速トルクが巨大でありながら低燃費というのは結構なことで、高回転まで使わない私の乗り方にも相応しいと思いました。ただこれはいかにも大きいので、小さいディーゼルエンジンが小さめの車体に載るのを期待しました。
2013年に登場したBM型アクセラは、スポーツ(5ドアハッチバック)に2.2Lディーゼルが載りましたが、このサイズではGG型アテンザの代替にはなりません。この3分の2程度のスペックのエンジンが、セダンボディに載ればいいと思いました。
1.5Lディーゼルエンジンは、2014年にDJ型デミオで初登場し、2015年にはCX-3にも搭載されました。両者とも6MTが設定され、新たなエコカーとして注目されたように思います。低燃費が期待でき、望ましいスペックだと思いました。
このエンジンがBM型アクセラに載ったのは2016年の仕様変更で、6AT仕様がまずスポーツ(5ドアハッチバック)に設定され、翌年にはセダンにも載りました。セダンに6MTが設定されるのを期待しましたが、これは最後まで登場せず、私の買い換え候補にはなりませんでした。
やがてCX-3のディーゼルは1.8Lに置き換わり、MAZDA3でも1.8Lが採用されたので、1.5Lディーゼルはデミオから名称が変わったMAZDA2のみとなりました。新しい1.8Lディーゼルは、1.5Lの改良版であると理解しました。
1.5Lディーゼルを載せたMAZDA2の6MT車には、偶然
試乗する機会がありました。短時間でしたが、ハイギアードゆえの特性を垣間見ることができました。
四半世紀ぶりの「MT再チャレンジ車」の選定では、以下の2つの理由から、1.5Lディーゼルを検討対象から外しました。
①ディーゼル粒子フィルターへの粒子の堆積が理由で、短距離中心の用途には不向きとされていました。私にとっての「普段使いのMT車」は圧倒的に短距離利用が多いので、これでは条件が合いません。短距離を含むさまざまな場面での利用を前提とすると、フィルターに堆積した粒子をバッチ処理する方式には無理があると思いました。
②長距離運転時の低燃費化を意図した
超ハイギアードの6MTは、これに相応しい場面では十分に威力を発揮するものと想像しましたが、アイドリング回転数が低いわけでもなく、ターボ過給ゆえにごく低回転域のトルクがさほど期待できないとすると、低速域での速度変化も大きい普段使いでは、使いづらいだろうと予想しました。
DJ型デミオの発売当初は、ディーゼルエンジンの比率が高かったようですが、現在のMAZDA2ではだいぶ少なくなったとも聞きます。意欲的なエンジンであったのは確かですが、汎用性の面で難があるので、販売終了となるのも仕方ないのだろうと思いました。
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2024/07/29 21:03:31