ルームライトの修理を地元ディーラーに依頼したところ、偶然にもMAZDA2 1.5Dの試乗車があったので、周辺道路を20分ほど試乗させていただきました(写真は別のディーラーの中古車のものを拝借しました)。
このディーゼル6MTは、デミオとして登場したときから興味がありました。AT車より最大トルクを下げ、ギヤ比がとても高く、燃料タンクが小さいなど、いかにも燃費スペシャルのようでした。JC08燃費の呪縛から逃れたためか、MAZDA2になってからほんの少し最終減速比が低くなり、燃料タンクが通常サイズになるなど、ちょっとだけ普通になりました。それでも、1速と2速の比が2:1に近く、100km/hでは6速で1700rpmしか回らないらしいなど、かなりのハイギヤリングかつワイドレシオです。それゆえ、ギヤ比が低くクロスレシオのガソリン1.5Lの方が、乗りやすいだろうと思っていました。
アクセルペダルは、少し踏み込んでから回転が上がるタイプのようで、DE型デミオの「早開き」とは正反対です。もともと1速で2000rpm超まで回す乗り方ですが、今回もタコメーターを見ながら通常のようにシフトしてみました。トルクの過剰感や不足感は特になく、至って素直でふつうの感覚でした。ただ、いつものつもりで4速に入れると、予想外に速度が上がっていました。ギヤ比が高いのに加え、遮音が効いていてエンジン音やロードノイズが低いので、速度感がないのでしょう。アイドリング時はディーゼル的なカラカラ感が少しだけありますが、走ると気にならなくなります。4速のまま速度が下がると、回転が下がりすぎて少し苦しそうだったことや、エンジンブレーキが弱めに感じられたことも、ギヤ比が高いためと思われました。街中の一般道なので、5速や6速に入れるチャンスはありませんでしたが、遠乗りでも快適だろうと想像しました。
瞬間燃費を表示すると、加速時はそれなりの値に下がりますが、定常走行になると30km/Lを超えるのが普通でした。車検の代車として乗ったデミオ13S 5MTを思い出すと、異次元の低燃費です。重量バランスはフロントがかなり重いようですが、市街地走行では全く気になりませんでした。
短時間の試乗の印象としては、ハイギヤリングのデメリットは特に感じず、その特性を理解して乗れば快適そうでした。ディーゼル粒子フィルター(DPF)の処理に一定の時間がかかるため、短距離中心の乗り方には不向きらしいので、残念ながら「普段使いのMT車」候補にはなりそうにありません。もしこのデメリットが解消されると、このハイギヤリング6MTを普段使いとし、時には超低燃費で遠くまで出かけるのは、きっと楽しいだろうと思いました。
Posted at 2021/07/22 22:21:48 | |
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