本州北端ドライブなど、東北の先端が続いたので、台風が日本列島に接近していた9月に、関東の東端に行きました。関東にいれば天気予報のおかげで子どもでも知っている銚子です。
地図で見ると銚子そのものが半島のような形です。海に向かって突出しているわけではなく、さほど目立たない丘の上に、犬吠埼灯台が立っています。99段のらせん階段を登り、最後は狭いところをやっと上がるとテラスに出ます。台風接近のためもあり、太平洋をゆっくり望むには風が強すぎましたが、悲壮感をもって風下側へとまわると、こちらはほぼ無風に感じられる穏やかさでした。
太平洋を望む銚子は眺望を売り物にしているようで、丘の上に「地球の丸く見える丘展望館」があります。名前のとおり地球が丸く見えるのには感心しますが、ここも強風が吹き荒れていて、ゆっくり眺めを楽しむ余裕はありませんでした。
一方、ポートタワーの展望室は屋内なので、強風を気にせず景色を楽しめます。一望すると銚子の街はずいぶん小さいと思いました。坂東太郎と呼ばれる利根川の河口がきれいに見えるのは、おそらくここだけでしょう。銚子の漁港もゆったりとした空間ですが、茨城県側の波崎漁港はさらに広々としています。
連休の日曜にもかかわらず、特に混雑はありませんでしたが、最近は東北の先端にばかり行っていたので、「どこにもすいぶん人がいるものだ」と思いました。
ぬれ煎餅で有名になった銚子電鉄の次は「まずい棒」のようです。YouTubeにはさまざまな動画がアップされていて、自虐的なネタ、窮状に立ち向かう姿がユニークな社長さん、素朴でチャーミングなアイドル車掌さんなど、なかなか楽しめます。
電車で現地に向かった妻と息子は乗車しましたが、私は今回乗る機会がありませんでした。動画を見ると、木々の間や畑の横を抜け、線路にも草が生えているなど緑に囲まれており、左右に揺れながらゆっくり走るのはいかにものどかです。終点の外川駅で発車を見送りました。大正にできたという駅舎は趣がありますが、連休の日曜でも車内はすいていました。
全線6.4kmはいかにも短く、生活路線としての利用も限られているようです。地元利用者を増やすのも難しそうで、この地域全体を観光地として売り出すでもしない限り、経営の好転は難しいのだろうと思いました。
信号の多い一般道を好まない娘の希望もあって、銚子には東関道潮来IC経由で入りました。茨城県側を東に進む国道124号から直接銚子に入れるのは意外な感覚でしたが、関東東岸へ向かうこの国道はスムーズでした。自宅周辺が往復とも大渋滞だったため、今回の行程は燃費計表示で12.4km/Lあたりにとどまりました。
Posted at 2022/11/11 20:50:22 | |
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