1か月ほど前に「MAZDA6国内向けモデルの販売を終了」との発表がありました。第一印象は「やはりそうなったか・・・」でした。
わが初代アテンザが、グローバルには初代MAZDA6でした。初代GG型の登場からもうすぐ22年ですが、現行GJ型が登場してから既に11年が経過しています。初代GG型と二代目GH型は似たサイズで同様のモデル構成でしたが、三代目のGJ型はサイズが拡大し、ハッチバックモデルが消え、ディーゼルエンジンを主力とするなど、別モデルに変貌していました。
このGJ型では、セダンは米国や中国の嗜好を踏まえて大型化するも、ワゴンは欧州をターゲットにした大きさに留めたようでしたが、いずれのモデルもそれぞれの市場で成り立たなくなったのに違いありません。SUVやクロスオーバーの主流化が主因と思われ、大小セダンが溢れていた米国でセダンが減っているのは驚きです。一方モデルチェンジのたびに大型化が進む欧州では、大きくなり過ぎたモデルが退場につながった例もあったように思います。
大型化したGJ型にはハッチバックモデルがなく、わがアテンザスポーツの系譜は、2012年の時点で終焉していたことになります。これについて当時は疑問を感じましたが、かつてはDセグメントの主力としてハッチバックを揃えていた欧州でも、いつの間にかハッチバックモデルが減ってきていました。Cセグメントのサイズ拡大に伴い、このクラスのセダンやワゴンが「5ナンバーフルサイズ+横幅10センチ」になりましたが、VDAで500Lクラスの荷室を擁する「実用型5ドアクーペ」に該当するハッチバックは見当たりません。
このサイズに収まる実用型5ドアクーペは、絶妙なサイズの中でユーティリティを確保する優れたパッケージングと考えますが、国内でも広い支持が得られず、該当するモデルが消滅してしまったのは残念です。
Posted at 2024/02/21 00:33:25 | |
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