
先日馴染みのディーラーに寄ったところ、ロードスターRFの試乗を勧められたので、息子の試乗に同乗しました。色はジルコンサンドメタリックです。
久しぶりのロードスターはシートの低さが印象的で、足を投げ出して座りました。VSグレードらしく、シートだけでなくインパネデコレーションやセンターコンソールもベージュで統一されています。3連のエアコンスイッチはわがMAZDA2と共通であり、エアコン送風口や助手席側ダッシュボードの意匠も含め、デザインに近似性を感じました。シフトレバーはごく短く、フロントコンソールに左肘を置きながらの操作で、ドライバー側にあるサイドブレーキも邪魔ではないようです。
この日はオープンドライブに相応しい陽気でした。ルーフを開けてもさほどの開放感がないのは、リアサイドが残るオープン形状のためでしょうか。せいぜい40km/hで走る市街地では、MTでも低めの回転数でした。オープンドライブではエンジン音はあまり聞こえず、マフラー音が通奏低音になりますが、以前乗ったソフトトップのロードスターほどはマフラー音が気になりませんでした。これもRFのフルオープンでない形ゆえかもしれません。
ハードなルーフを閉めると狭く思えましたが、シートに収まっていれば特に閉塞感はありません。ただ姿勢良く座る息子は、髪がルーフに触れていました。だいぶ静かになり、通奏低音だったマフラー音は消え、代わりにエンジン音が聞こえるようになりました。通常のクローズドモデルの感覚に近づきましたが、実際にはそこまで静かでなかったかもしれません。
市街地で乗っても足回りは硬めであり、多少の揺すられ感を伴うのは、ロードスターらしさと言えそうです。ドライバーはダイレクト感や独特の回頭性がわかるのでしょうが、隣に座ってもありがたみはあまり感じません。オープンカーは同乗する女性には不評なことが多いとの記事を見たことがありますが、わかるような気がします。
ディーラーからの帰りにわがMAZDA2に乗ったところ、ずいぶん滑らかな足回りで静かな車内だと思いました。それだけロードスターの足回りは硬めで、ハードトップを閉めても透過騒音がそれなりにあったということなのでしょう。これはちょっとした驚きで、「
クルマに乗って抱く感想は、直前に乗ったクルマとの単純比較なのかも?」と思いました。
これまでにも似た経験がありました。

息子が山形に滞在していたころは、わがアテンザでそこまで出かけ、現地でDE型デミオに乗りました。早開きスロットルで操る5MTはダイレクトで、足回りはゴツゴツした印象であり、ロードノイズでにぎやかでした。帰りにわがアテンザに乗り換えると、古典的4ATゆえにダイレクト感はなく、低いロードノイズで滑らかな走りを感じ、「ずいぶん高級感がある」と錯覚しました。

現在は6MTのMAZDA2と交互に乗っているので、毎回二車を単純比較しているようなものです。ロードノイズはMAZDA2の方が低いのですが、路上の凹凸のいなしや挙動の滑らかさはアテンザの方が優れています。MAZDA2ではMT操作を含むダイレクト感や三位一体感を楽しみ、アテンザでは滑らかさやしなやかさを味わっているので、二車間の単純比較が功を奏しているように思いました。
改めてロードスターに乗ってもオープンカーに惹かれることはなく、私にはMTコンパクトが合っていると再認識しました。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at
2024/10/19 19:40:38