
外国旅費が足りない中で、5年ぶりの渡航を準備しました。
英国行きは6年ぶりです。ロンドン直行便は論外であり、最安値は上海乗継ぎで15万円ほど。「そこまで安くしなくても」とのことなので、パリ乗継ぎ便を選びました。これまでも使ってきたので、
スカイチームのフライトなら若干の優遇を享受できます。
私のところは成田が便利なのですが、今回は往復とも羽田でした。かつての国際線ターミナルが「第3ターミナル」と名前が変わってから初めてです。出国審査が機械化され、スムーズでした。羽田からの深夜便が増えたためか、出国審査後もかなりの人混みでした。

羽田空港のメリットはJALのサクララウンジで、居心地いいところです。深夜なのにずいぶん混んでいましたが、JAL深夜便を利用した参加者から後日「機内食を出さない代わりに、ラウンジを開放して食事をさせていた」と聞きました。ふつう国際線では時間帯によらず同じパターンで食事が出てくるので、このような経験はありません。
今回は往復とも深夜便なので、機内では寝て過ごしました。ウクライナ侵攻に伴うロシア制裁ゆえに、航空機はロシア領内を飛べないので、往路は15時間もかかります。行程の半分を過ぎたあたりで位置を確認すると、中央アジアでなくカナダ北端を飛んでいて、次いで真っ白なグリーランドを横断しました。地球を逆回りしてヨーロッパに入るのは初めてですが、冷戦時代まで使われていた「北回り」であるようです(冒頭の写真)。パリ到着前にロンドンの真上を越えたので、「ここで降ろしてもらえれば早いのに」と思いました。
乗継ぎは慣れ親しんだパリ・シャルルドゴール空港です。寄るところもないのでラウンジで待機しましたが、朝のためか混雑していました。
ロンドン・ヒースロー空港では、これまではいつも、入国審査まで長蛇の列でさんざん待たされました。今回はパリ乗継の小型機で到着したためでもあるのか、機械化された入国審査がすぐに通過できて驚きました。
英国からの出国では、米国の空港と同じく審査ゲートがありません。「去る者は追わず」という思想なのでしょうか。その代わり手荷物検査で時間がかかり、大きめの歯磨き粉を没収されてしまいました。

帰りのシャルルドゴール乗継ぎはゲートL。娘の希望を受けてマカロンを探すと、簡単に見つかりました。国際線ターミナルではどのエリアにも、この売店があるようです。

かつてパリ出張の帰りは、早めに空港に到着してくつろぐのが慣わしでした。ゲートLのAFラウンジは、改装工事後は初めてです。洒落たデザインのゆったりした空間で、夜遅いのでとてもすいていました。ダイニングエリアの中央にシャンパンが何本もあるのも見慣れた光景です。これを少し賞味しながら、1時間遅れの搭乗までのひとときを過ごしました。

帰国フライトは予想どおり、中央アジアを通る「南回り」でした。目が覚めてからは映画などは視聴せず、機内エンタメシステムでトラベルガイド(主要都市の観光案内)を見ていました。コロナ禍で渡航意欲を消失していましたが、このような案内を見ていると、まだ行くべきところがありそうに思えてきました。
※ かつては一般的だったという「北回り」「南回り」の語を加えました[2024.11.29追記]。
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2024/11/28 21:18:06