
[2024.12.27追記]この変速比は、メーカーにより12月6日に
訂正されていました。すなわち、「
MT変速比に変更はなかった!」ということでした。
本ブログは、ギア比に関する考察として残すことにしました。以下が本文です。
2024年12月下旬に発売されるMAZDA2の諸元表で、SPORT系と15MB(モータースポーツベース車)のMT変速比が逆転していました。「
もしかすると、単に諸元表の印刷ミスではないか?」と疑ってみましたが、さすがに大メーカーの公表資料でそんなことはなさそうです。MTにとってギア比は重要なので、「変更するなら、プレスリリースで紹介してもらえるといいのに」と思いました。
冒頭の表によって、ギア比の変更について再度考察してみます(表の見方は
ここ)。右端に、新型モデルでエンジン回転数がどう変わるかを載せました(100.0%は「変化なし」)。
SPORT系は4~6速がハイギアードに変更され、エンジン回転は5%ほど低下するようです。レシオカバレッジは5.269から5.555へと大きくなり、ワイドレシオ化です。現行モデルの6速での100km/h走行が約2400rpmあたりだとすると、新型では2280rpmあたりに下がると見込まれ、静穏化と省燃費化に貢献しそうです。
15MBは4~6速がローギアードに変更され、エンジン回転は5~6%ほど増大するようです。レシオカバレッジは5.555から5.269へと小さくなり、クロスレシオ化です。現行モデルの6速による100km/h走行時回転数は、総減速比の微妙な違いによってSPORT系よりも1.4%高いと思われるので、これを2430rpmあたりと考えると、新型では2560rpmあたりまで上がると見込まれます。これらによって、中・高速域の加速性が少し向上するものと想像します。
2つの6MTのステップ比を見ると、3速と4速の間だけ値が異なり、ほかはほぼ同じです。これまで2機種のMTでは、4~6速の総減速比は同様の値で、ほぼ同じ回転数を示しており、1~3速の総減速比を変えることで性格分けしていました。もちろんモータースポーツベース車(15MB)がローギアードで加速重視です。新型では、ハイギアードなSPORT系をワイドレシオ化する一方、ローギアードな15MBをクロスレシオ化することにより、2機種の総減速比を明確に変え、性格分けをより鮮明にしたものと思われました。
一点疑問なのは、このようにギア比を変えることになるのに、WLTCモード燃費はこれまでの値がそのまま載っていることです。ギア比が変われば当然燃費や排出ガスも変わるはずですが、従来の値を踏襲できるようになっているのでしょうか。
「わがMAZDA2のギア比が新しいSPORT系のものに変更されたら、どうなるか?」を考えてみました。ハイギアード化といっても5%なので、大きな影響はないかもしれません。高速走行時のエンジン回転数が下がるのは、ハッキリわかりそうです。効率よいMTドライブでは、無理ない範囲で低回転を使うようにしているので、4~6速の低回転域における柔軟性の低下が体感できるかもしれません。
[2024.12.5追記]本稿作成時点では改良型モデルはまだ発売されていないので、タイトルの「変更された」は「変更される」に修正しました。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at
2024/12/04 19:56:50