ファンには申し訳ないけど、最近のオリンパスはフォーサーズよりもマイクロフォーサーズの方がだいぶ先行しているように思えます。これはパナソニックもそうなんですがやはり「売れる」と言う背景もあるだろうし、最近はミラーレス一眼と、オーソドックスな一眼レフが混じりあった状態のようにも感じてしまいますが・・mフォーサーズはこれからも純増するでしょうし、デジタル一眼レフも安くなっているから、過渡期とは言え、これからも売れるでしょうね。
さて・・今日はそのマイクロフォーサーズの代名詞的なE-Pシリーズの最新モデル。E-P3が発売されるようなので・・ちょっとスペックを見てみましょう。
「オリンパスは、同社マイクロフォーサーズラインナップのフラッグシップモデル「OLYMPUS PEN E-P3」を7月22日に発売する。カラーはシルバー、ホワイト、ブラックを用意する。
同社が2009年12月に発売した「E-P2」の後継モデル。外観は、これまでの“E-P”系列の流れを汲む。E-P2でモードダイヤルがあった位置には、ポップアップ式の内蔵ストロボを搭載した。E-Pシリーズがストロボを内蔵するのは初めて。モードダイヤルは、従来電源ボタンのあった位置に移動した。引き続きフルメタル外装を採用。グリップは新たに着脱式になった。
デジタル一眼レフカメラが採用する位相差AFよりも高速だとするコントラストAF「FAST AF」(Frequency Acceleration Sensor Technology)システムを初めて搭載した。同社のMSC(Movie & Still Compatible)機構搭載レンズとの組み合わせにより、シングルAFでは世界最速を実現した(M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIを装着したE-P3において、実焦点距離35mmで無限遠から1m先の被写体に合焦して露光を開始するまでの時間)としている。
撮像素子を新開発とすることで、センサーを従来の倍となる120fpsで駆動。AFに必要な信号をより早く得られるようにした。また、映像信号からコントラスト信号を生成しフォーカス度合いを判断する演算処理の速度も向上させた。加えて、MSC機構との相乗効果やシャッターボタンを押してからAFシステムを起動するレスポンスを改善するなど、AFシステムを一新。従来比では約3倍の合焦速度を達成したとする。
フォーカスエリアは、従来の11点から35点に増えた。個々のAFポイントサイズをこれまでより小さくすることで、ピンポイントのAFが広い範囲で行なえるようになった。さらに、縦3×横3エリアを選択できる「グループエリア選択機能」を搭載。動きのある被写体を捕捉する場合に適するとしている。追尾AFでは新たなアルゴリズムを開発し、追尾中に被写体の形状が変化したり、一時的に隠れても追い続けられるとする。
シャッターボタンを押さなくても常時ピントを合わせ続ける「フルタイムAF」機能も搭載した。カメラを被写体に向けるだけで、シャッターボタン半押しで起動するシングルAF(S-AF)をより素早く行なえる。「E-PL2」で搭載した瞳検出機能では、OFF、近距離の目優先、左目優先、右目優先の切り替えができるようになった。
撮像素子では、フォーサーズ機「E-5」で採用した「ファインディテール処理」を採用。パワーを弱めたローパスフィルターと画像処理により、モアレを低減しつつ解像感を高めている。さらに、これまで再現が難しかったというエメラルドグリーンや黄色などの色再現性や階調性を向上できる「リアルカラーテクノロジー」を搭載した。画素数は有効1,230万画素で、「E-PL2」を据え置いている。
撮像素子は、従来タイプの「ハイスピードLive Mos」から高速化と高感度化を図っており、動画では1,920×1,080ピクセル、60i(センサー出力は30fps)のAVCHD記録が可能になった。「フレーム間ちらつきノイズ低減処理機能」も備えた。
アートフィルターには、従来のデイドリームの暖色版となる「デイドリームII」を新バリエーションとして加えた。従来からのアートフィルターは、ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリーム、ライトトーン、ラフモノクローム、トイフォト、ジオラマ、クロスプロセス、ジェントルセピア、ドラマチックトーンが利用できる。
またアートエフェクトの新モードとして、光の交差効果を出す「スターライト」および柔らかなボカし効果を出す「ホワイトエッジ」が加わった。これまでのアートフレーム効果、ピンホール効果、ソフトフォーカス効果とともに、アートフィルターと重ねても使用できる。
液晶モニターは、タッチパネル式の3型有機ELパネルを採用。実画素は61万ドットながら、特殊な配列により約92万ドット相当の映像データを表示できるという。締まりのある黒や広い色再現特性を活かした鮮やかな写真表現が可能としている。有機ELパネルの色合いはVIVIDかNATURALのいずれかを選べる。
タッチパネルは静電容量式。タッチ操作により、シャッターレリーズ、画面拡大、ライブガイド、AFエリア選択、AFエリア拡大などが可能。再生時にはコマ送りなどのほか、ダブルタップによる一発拡大もできる。なおタッチパネルはOFFにすることもでき、従来通りボタンのみでも操作は可能。カバーとパネルの隙間は光学糊で封止しており、空気層による反射を防ぐという。
グリップ部分は、ペンシリーズでは初めてとなる着脱式を採用した。同梱の標準タイプを外して、オプションのグリップ「MCG-2」(3,675円、7月22日発売)に交換できる。MCG-2ではグリップにより厚みが生まれ、ホールド性が高まる。望遠レンズなどとの組み合わせにも適するという。カラーはブラックとホワイトの2色。E-P3はグリップを外した状態でも使用可能。なお、E-P3付属のグリップが「MCG-1」となる。」
・・・単刀直入に言いますと「改心の出来!」ではないでしょうか?先代モデル(E-P2)からの変更点は・・
○3型23万ドット→3型92万ドット有機ELタッチパネル(実画素は61万ドットらしい・・)
○ストロボ搭載
○動画が1280×720→1900×1080のフルハイビジョン撮影が可能に
○ISO感度上限が6400→12800
○AFポイントが11点→35点
・・・と物凄いです。画素数は1230万画素と変更ないのですが、AFの速度を従来の3倍とし、フルタイムAFと言う追従システムが可能になったと、まったくもって刷新されていると思います。E-P2から1年半、廉価版のE-PL2の出来が良かったのでPL3は凄いものになるだろうと思っていましたが、予想を遥かに超えたスペックではないかと思います。
ちなみに、私が気に入らない箇所は1箇所。「SDカードの挿入口がバッテリーと一緒にある」事ですが、まぁこれはしょうがないかな?なお、タッチパネルはOFFにする事も可能みたいなので、凄いの作ったな?と言う感じです。センサーサイズが変わらないのは高感度特性を上げるのには、コンデジではむしろ下げた例すらあるので、これは容認すべきだと思います。
価格はボディが9マソ、14-42mmレンズキットが10マソ、さらに17mm・F2.8が付いたツインレンズキットが12マソ前後と、値段相応だと思います。安くなれば当然買いのモデル。mフォーサーズやQマウントで言うと一番オススメ出来る機種かもしれませんね。7月下旬発売予定。(ボディは受注生産で7月~)