先週、私の車歴史上、最高スペックになる車に乗ることができました。
アルミボディの1730kgという軽い車体にエンジンは5.0リッターSCが積まれ、
最高出力は6500rpmで510ps、トルクは余裕で60kgmを超える数値。
この数字を見ただけで、車の凄さを十分知ることができますが、今回はこれを体感してきました。
幸いにも、高速道路も許可をいただきましたので、それなりに走らせていただきましたw
今回の車輌は落ち着いてはいるけども、とても華やかなブルー。
派手ではなく、シックな深みのある、紺よりも少し明るい青。
曲線のとてもきれいなラインに象られたクーペスタイルのボディデザインは溜息の出るような美しさ。
個人的には先代のスタイルはもっと好きですけど・・・
ドアを開けると、黒やチャコールグレーを基調とした配色の内装。
レザーを贅沢に施したダッシュボード、スウェード張りの天井、要所には黒に近い色のウッド、
シートポジションボタンには遠慮がちにも艶やかに主張するクローム。
華やかな外観に対して、インテリアも驚くほどゴージャス。そのバランスのよさに感嘆の声がでます。
そして待望のエンジン始動。
エレガントな外観を裏切るような、想像以上に大きな排気音。
実際、車内に乗り込んでしまうと、遮音性が高いせいか、あまり気にはなりませんでしたけど
4000~5000rpmあたりまで吹かすと、破裂音が凄い。
獣の咆哮のような排気音のなかに、銃で追い立てるような破裂音。
この音を聞いてるだけで鳥肌がたってしまう私(笑)
散々見た目を楽しんだあとは、ドライブです。近くのICまで、およそ20分。
この時間が車に自分の体を慣れさせる時間です、とスタッフの方に告げられました。
何度もステアリングやシートポジション、ペダルポジションを確認し、いざ、高速道路へ。
ゲートをくぐり、本線に合流するまでの道では、せっかくのDSCが効果を発揮しすぎて逆効果。
路面以上にバンピーさをアピールしてしまうという結果に。
ま、そんなことはお構いなしにw、いざ本線合流。
ここでやりたいことはただ1つ。フルスロットル。
・・・しないでくださいね、とスタッフの方から忠告を受けていましたが、やっちゃいました。
やらなきゃよかった、と思う反面、やらなきゃ損、とも思いました。
フルスロットルで一気に血の気が後ろへ流れ、体はシートにめり込む勢い。
メーターは一瞬にして・・・2時あたりを指していました。
出発前に頭もヘッドレストにつけたシートポジションにしておいてよかったです。マジで。
恐るべし、510ps。
生半可な気持ちで乗ったのでは車に対して失礼、とかの前に、人間が車についていけません。
それと、ICまでの20分を乗ることなく、いきなりフルスロットルは無理!
スタッフの方が話していた意味がここでようやく理解できることに・・・w
DSCはここからが威力発揮。
高速コーナーでの安定性は抜群ですし、直進性も非常にいいと思います。
タイヤも前255/35R20、後285/30R20というサイズ(しかもP-ZERO)。
これは裏を返せば、少々運転が下手であろうと、車が運転させてくれるんです。
人が車を押さえつけるような運転は全く必要なく、それなりのハイスピードであっても
それなりにステアリングをしっかり握っていれば、車がそのハンドリングと路面状況を判断し、
快適に走っていってくれる。
ラグジュアリースポーツカーの真骨頂、とでも言いましょうか。
シフトチェンジのレスポンスも非常によく、アクセル全開でシフトアップをしていても
特に段差をを感じさせないものでした。
シフトダウンをすると聞こえる、少し跳ねるような排気音もいい感じです。
車の色やデザインのおかげか、周りからの視線もちょっと気持ちよかったり。
平日の昼間だったので、車も多く、あまり無茶な走りもせず、超高速走行はできずじまい。
かえって、できなかったほうがよかったのかも・・・
いつもなら1時間かかる道のりが、今日は・・・分で到着してしまい、夢のドライブは終了。
普段から3ペダルの貧乏臭いオンボロ車に乗っていると、『所詮、大排気量のAT車でしょ』
とか言いたくなってしまいますが、それはただの『ひがみ』や『ねたみ』であって、
素直に認めます。本当にいいものはいい。
大排気量でありながら、完璧なまでに制御された車。
それは、ドライバーが手抜きしていいのではなく、スペックはもちろん、
その数字がどれだけオーバースペックであるかをドライバーがいかに認識しているか。
そのスペックを余すことなく乗りこなせる人間が一握りであれば、車を全開で走らせることが
できる場所もまた一握りだと、私は思います。
そして、その有り余るスペックに囚われることなく、所有することが贅沢ではないでしょうか?
*写真はあげておきますが、もしお気づきになってもコメントにはあえて車名を
書かないでいただけると幸いです。