火曜日の夜22時過ぎのこと。一通のメールが入ってきた。
その内容は『こんばんはー。ヘルメット持ってますか?』
送り主はケタル三世。破壊王が選ぶベスト3に入る信者(被害者)だ。
話の内容がまた酷く、『こんなの行きたいなんて酔狂な人』は
他にいないだろうということで私を誘ったそうだ。
なんてヤツだ。失礼旋盤、破壊御免でヤツに天誅を食らわすべく、
その酔狂な人たちが集う場所へと2人で出向くことにした。
金曜日から土曜日へと日付が変わる頃、白い獅子を操るヤツがやってきた。
必要な荷物をジャングルジムのようなラゲッジスペースにのせ、
私の側近(ダンナw)が見送る中、一路北を目指して走り始めた。
北上するにつれ、気温が下がり、ついに気温はマイナスを表示するような場所まで来た。
集合時間は朝6時。意味不明な会話をしつづけること5時間半。
小雪が舞う夜中の凍結した路面に妙な声を上げながら運転し続けた
ケタル三世とともに集合場所に到着w
夜明けはまだまだだったが、その場所には2、3台のらしき車が止まっていた。
温度計はなかったが、止まっていると血中ヘモグロビンが凝固しそうな寒さである。
足の指先はとうに感覚がなく、自分の呼気で鼻毛が凍りそうだ。
受付を済ませ、いよいよ本来の目的の場所への移動が始まった。
ここからは更に冷え込む山に入るという。
この寒さから察するに、確かに酔狂でなければいられないだろう。特にクルマに関して。
長い前置きでしたが、ケタル三世くんと行ったのは長野県御岳山で行われたスノーラリー!!
早朝、ちらつく小雪で虹が出るという、なんともファンタジックな景色が見れました♪
しかし、本当の景色はガッツリ気合の入ったラリーの猛者たちwww
そんな中、1人でげぇが出そうなほど緊張して
『うぅ、気持ちわるぅ』を連発し、疲労しきったケタルくんでしたw
私は呑気なコドラですので、もし彼の106がドライバーの彼によって、
ある意味マーライオン化してしまった場合の対策を考えるのに余念がなかったのはホント(爆)
クローズしたスキー場への道を閉鎖して行われた今回のスノーラリーは
絶対対向車のない状態で走れたので、後続車への十分な配慮とマナーをしっかり守れば
回ろうが雪壁に刺さろうが、良くも悪くもお腹いっぱい雪道を走れるという、
なんて素晴らしい内容!!
午前の部はおよそ3時間の走行時間。
ヒルクライムを基準に、一台づつ30秒間隔で走り、登ったところで全員集合したら、
カルガモ走行でスタート地点まで下りてアタック、を繰り返して7本ほど走りました。
思うようにクルマを操れない路面、所々にあるアイスバーンのコーナーと傾斜に
悪戦苦闘して疲労困憊のケタルくんでしたが、とっても楽しそう♪ くやしーwww
そんな中、私の心を射止めた1台www
雪煙をあげて高回転域のエンジン音でほぼ直線のゆるやかなカーブを
駆け抜ける姿が超かっけ~♪
厚かましくも助手席のおねだりをお願いしたら、快く乗せてくださいました♪
クルマの中もラリコンやらごっついロールバーで鼻血でましたが、
JAF認定のラリーの方なだけに、その運転技術もすごい。
恐らく、コーナーの角度に対してはかなり少なめのステア、
それで起きるクルマの挙動の必要分だけの即カウンター、を繰り返し、
回転数は常に7000前後をキープしつつ、左足ブレーキとエンブレでクルマを操りながら
雪のコーナーを駆け上がっていきました。
あまりの鮮やかなドラテクで鼻血ぶーになりそうなこの熱い想いをケタルくんにブチまけ~(爆)
ちょっと羨ましそうなケタルくんでしたが、私の内心としては、
『アンタは運転してるんだか私にはそれぐらいの楽しみがあったっていいハズだ』
と思ってました(爆)
私がサクソで鼻血を撒き散らしてしまいそうになっている頃、サクソの前を走っていたケタルくんは
やや傾斜がきつくてアイスバーンがむき出しになってしまっているコーナーで
何故かトリプルアクセル(回転不足で減点w)をキメて、106の向きがヘンテコリンにw
最後のタイムアタックを済ませて、ゴールラインからそのままメインの集合場所に
辿り着いたときに事件は起こりましたw
駐車場に入った瞬間、右と左に道が分かれていて、
『arumeさん、これどっちですか?!あ、どーしよー、わはは~www』
と言いながら突っ込んでいったケタルくんw アンタは特攻隊か(爆)
後続で到着したインプレッサの方に引っ張り出してもらい、その型抜きww
写真では分かりづらいけど、フォグランプとかバンパーの痕が~www
その後はお昼を食べてしばし休憩。
午後枠の参加の方たちの写真を撮るために青いつなぎと長靴で新雪を歩くケタルくん↓
*脱サラして北海道に酪農の勉強に来た青年ではありません(爆死)
↑私にもダンナにもそうにしか見えなかったwww
午後の走行枠にはtake☆さんご夫婦がいらっしゃてました。
こういう場所で顔見知りと再会できるのってちょっと嬉しいですね♪
この日は『目線くださーい』ではなく、『雪(煙)くださーい』が合言葉w
楽しい時間はあっという間。
午後枠も走れたら良かったなー、と名残惜しい気持ちは私も同じでしたが、
翌日は仕事のケタルくんと、何故か相変わらず夜中の長距離移動をしなくてはいけない日に
一睡もしない(できない)私wは一足お先に下山をし岐路に・・・
・・・つくつもりが、
駐車場の雪でできたわだちとサラサラ粉雪のおかげで106は2度目のスタック(爆)
コース上で雪壁に刺さったりスタックするならまだしも、場外スタックを1度ならず2度までも!!www
ここまでくると、走りにきたのではなく、スタックしにきたよーなもんぢゃねーか!!(爆)
こうなると、1台ぽっちであの雪道を下山するのが心配でしたがw、
さすがに帰り道は慎重になったのか、無事に下山することができました。
途中、クルマがほとんど通らなさそうだったので、雪景色のなかで106を少しだけ撮影。
156では来れない場所に連れてきてくれてありがとう。これからも一緒に走ってくださいね。
置いてきぼりを喰らったワケぢゃありませんw
自分のクルマでは走れない口惜しさがあったり、悪路が走れる車への憧れが生まれたり、
過去に自分が乗っていたクルマ(インプレッサ)への感動が甦ったり。
いろんなステージ、いろんなクルマ、いろんなことをたくさん見てきたつもりでいたけど、
今回は初めてのスノーラリーというなかなか体験できないことだったので、本当に楽しかった!
誘ってくださったケタル三世さんには心から感謝しています!ありがとうございました♪
・・・そしてコースで熱く走ってスタックせずに、どーでもいい場外で2度もスタックをキメたあなたは
私が勝手に選ぶ第一回破壊神スタキン(スタックキング)優勝者けて~い♪(爆)