今回は遠く神奈川からタイヤ交換にエンジニアリング様がご来店されました。バーデンのブログを見てユニフォミティマッチングに興味が有り、組付け指定でした。お話するとかなりの知識をお持ちで、お互いタイヤフェチのようで深い話で盛り上がりました。
車両はマーチで交換するタイヤはマニアらしくミシュランエナジーセイバーです。
2009年(テュフ)TUVのテストでは断トツの評価です。
さらにマニアらしくヨーロッパ製をご希望でしたので今回はスペイン産をチョイス?しました。 製造国についても良く質問を頂くのですが、重要なのは製造国では無くて、仕向地です。メーカーによりますが、同じ名前のタイヤで有っても仕向地が違うと中身が全く別のタイヤになる場合が有ります。名前と価格だけで選ぶと大変な事になる場合が有りますのでご注意ください。
重量を測定しました。
エナジーセイバー 6kg弱
スニーカー2エコピア 6kg弱
REVO2(スタッドレス) 6.7kg
と最近の国産エコタイヤも軽くなってきました。
組付けるホイールはこだわりの純正ホイールです。実は現在エンケイさんの軽量ホイールが装着されているのですが、動的質感がいまいちとの事です。実はバネ下を軽量化するメリットは外観以外余り無く、個人的にはホイールの軽量化より、同じ重量で高剛性化した方が良い感じになると思います。インセットも標準に戻すことにより、スクラブ半径を初めジオメトリーが設計値に戻ります。
メーカーが莫大な開発費を掛けた純正仕様は伊達ではありません。
フランジプレートでホイールをユニフォミティテスターGSP9700にセットしてランナウトを測定します。
ラジアルランナウトの1次ローポイントにマーキングします。灰色のペイントは、純正から付いているローポイントです。このホイールは近いですが、精密に測定すると結構違う場所になる場合が多いです。
ユニフォミティマッチングにて組み付けていきます。
ミシュランは組込みにコツが要ります。特許文献を読みまくり発見した技を駆使して組付けます。良くコツについて問合せ頂くのですがナイショです。
GSP9700にセットしてユニフォミティを測定後、位相合わせをします。
ユニフォミティ(RFV)を最小化してからバランスウエイトを付けます。
RFVが悪いといくら重量バランスを取ってもシミーやハンドルブレ(微振動)は消えません。
1g単位で重量バランスは取ります。
RFVとLFV(コニシティ)の測定結果です。
装着時の取付もシミーや微振動の原因となりますので、ホイールの当たり面を清掃します。
アッセンブリーのRFV1次ピークを上死点にして装着します。
4本取付して終了です。
詳細数値です。
ホイール、タイヤ共に全く問題ありません。アッセンブリーのRFVが40N以下と非常に優秀な結果となりました。
バーデンでは、ユニフォミティ的には優秀なのでミシュランをおすすめしていますが、結構な距離の慣らしが必要なのと、空気圧に敏感な場合が有るので、少し手間が掛かります。後は基本的にプライステアは右側通行用みたいなので、稀に左流れの現象が出る事が有ります。
オーナー様と色々とお話しさせて頂きましたが、やはり車の中のタイヤの役割は非常に大切だと再確認しました。一般的にあまりタイヤの重要性や工業製品としてのバラつきの大きさは認知されていないので、今後も布教活動に邁進して行きたいと思います。
エンジニアリング様ご利用ありがとうございました。
今回のアライメントキャンペーンには、たくさんのお客様にご予約いただきありがとうございました。大好評の為にすぐに予約が埋まってしまい今回は作業できなかったお客様も多く大変ご迷惑をおかけしました。作業の方も当店の手違い等でご迷惑をおかけした方もおられ大変申し訳ございませんでした。次回は来年の早い時期に考えていますので次回は是非ご利用ください。 ※車高短や面一車両のB-DYNA注意事項です。
今回は以前ユニフォミティマッチングをされた冷やし まー様が企画されたポルシェ930アライメントプチオフが有りました。ポルシェのアライメントは何回か作業したことが有りましたが930は初めてだったので参考までにアップしてみます。
参加者?は冷やし まー様 88NSR様 take930様 の3台です。頑張って昼過ぎから閉店までで3台作業しました。(88NSR様だけ写真を撮り忘れてしまいました)
ポルシェでいつも感心するのは、基本的にアライメントは全て調整出来ます。最近の車両はトー調整位しか出来ない場合が多いです。
調整方法ですが少し変わっています。画像は右リアを外側から写しました。930のリアはセミトレーリングアームですが、バナナアームと言われるトレーリングアームとスプリングプレートとの位置関係でアライメントを調整します。スプリングプレートはトーションバーとつながっています。
青い丸のボルトを緩め赤い印の偏芯カムで調整します。トー調整はスプリングプレートの長さを変える方向に動かします。キャンバーはバナナアームとスプリングプレートを上下に折れるように動かして調整します。この方式の場合トーを調整するとホイールベースも変わってきますので注意が必要です。
外側のナットを緩めて内側から12mmの6角で動かします。凄く狭くて工具が必要です。調整幅は±1度程度とあまり多くは無いようです。
フロントはストラット+トーションバーなので、アッパーマウントを動かしてキャスターとキャンバーを調整します。見た感じ10mm程度のクリアランスなので、こちらも1度程度の調整幅だと思います。今回はアンダーコートで固めて有ったので調整しませんでした。
各車両アライメントにも個性が有り、課題も色々と見つかったみたいです。基本は数値ではなくタイヤの減り方だと思いますので今回を基準としてセッティングを出して行って頂ければと思います。ご利用ありがとうございました。
アライメントは空車状態か乗車状態かどちらが良いか?と良く質問されます。
バーデンではウエイトを用意しておりますのでどちらでも可能です。今回は空車時と1名乗車時のアライメント変化を説明します。特に左ハンドルの車両は空車状態でアライメントを取ると乗車時に左に流れやすくなりますのでご注意ください。
下記は空車状態のアライメントです。上段がフロントトー下がフロントキャンバーです。左右差はほぼ有りません。(車種は30プリウスです)
運転席に75kgのウエイトを載せて再測定します。
測定結果です。トーが若干アウト(バンプステア)に、キャンバーが運転席側がポジ側に、助手席側がネガ側に動きました。左右差が14分付いたので、車両としては右流れの数値になります。
サスペンションの形式や車高により若干違いますが、キャンバーは乗車した側が起きて来て、反対側が寝てきます。結構勘違いしている方もいますのでご注意ください。
左側通行で右ハンドルの場合は1名乗車で若干右流れで路面カントを打消しているのです。右側通行で左ハンドルでも左流れで丁度良くなります。左ハンドル車を左側通行させると左流れし易くなります。キャンバー以外でもキャスターやトーで調整している場合やタイヤのプライステアで直進性を上げている場合も有ります。
アライメントやタイヤユニフォミティを突き詰めると、いかに車両を直進させるのが難しいか良く分かります。 車が真っ直ぐ走るのは当たり前だと思いがちですが膨大な経験と技術の積み重ねの上に成り立っているのです。
乗車状態で調整した方がより実際に近いのでおすすめですが、アライメントは数値に拘るよりもタイヤとの会話(減り方)でセッティングするのが良いと思います。
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