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2022年08月21日

謎多きレーザー・クーペ&ファミリアNEO

謎多きレーザー・クーペ&ファミリアNEO 昨日の守谷店バックヤードで見つけたレーザー・クーペ、ごく一部で静かに反応が認められる?ようなのでブログ本編へ昇格させてみます。おそらく我がブログで歴代最少のイイね!レコードホルダーとなりそうですが(笑

このレーザー・クーペと、種車たるファミリアNEOに関しては、謎に思える点がいくつもあります。まず根本的な疑問として、当時のマツダはなぜNEOのような、日本でまず受けそうもないかたちの車を、よりによってファミリアという最量販ブランドに持ち込んだのか?そもそもファミリアNEOは、マツダのかつてのヨーロッパデザイン拠点(MRE)から提案されたデザインを土台に開発されたもので、日本市場の実情や国内ユーザーの嗜好性などはあまり顧みられていなかったといえます。
果たして当時のマツダにとって、ファミリアはMazda 323としてヨーロッパで売っていくことが大命題だったから、日本市場にはそのおこぼれを入れておけばよかったという判断だったのでしょうか?仮にそうだったとしても、あまりのNEOの不評っぷりに、急きょ同じシャシーベースでオーソドックスな3ドアハッチバックボディを開発して日本では後からNEOと差し替えたくらいだから、決して国内市場が二の次だったということでもなさそうです。

NEOはヨーロッパではMazda 323の3ドアクーペモデルに位置付けられていて、ちなみに同じ323の5ドアハッチバックが日本でのランティス・クーペでした。このランティス・クーペも出自はNEOと同じくMREです。おそらく両車のデザイン開発は、当初から同時期に並行して進められていたはずです。しかしながら双方の出来上がりのレベルは段違い・・ランティス・クーペの引き締まった体躯と、NEOの弛み切ったそれとはまったくの別物です。私は当時発行のマガジンXの総括で、NEOのスタイリングが酷評されていたのにものすごく納得したことをよ〜く覚えています(^^;

そんな車をベースにしたレーザー・クーペの顔も不思議なポイントです。いわゆる日本フォード車として、国内やアジアパシフィックエリアなどで販売されていたマツダベースのフォード車の顔つきは、初代フェスティバを除き、同時期の欧州や北米フォード車のフロントエンドの造形をモチーフにする流れが続いていました(私が乗っていた初代テルスターTX5のグリスレスな顔も、同時期のシエラやSVOマスタングのイメージを反映させたものと理解できました)。
ところがこのレーザー・クーペは、範となる顔が欧州系・北米系にも見当たりません。セオリーを破って突然変異のごとく現れてきた実に奇妙な顔で、あえてイメージが近い事例を探せば、ほぼ同時期の1993年にアメリカで発表されたコンセプトモデル「シンテシス2010(SYNTHETIS 2010)の顔を意識した部分はあったのかも?



(SYNTHETIS 2010 / Car Crushers Forumのサイトから借用)


結果として、根本的に日本受けしそうにない存在であったところへ、さらにこれまた到底理解不能な表情が上乗せされたこの1994〜レーザー・クーペ、まず本気で日本で売ろうとしていたとは考えられない1台として、極々少数の真性マニアの間でのみ語り継がれる(のか?)カルトな存在です。その数少ない個体がおそらくこうしてまたひとつ消えていこうとしているからこそ、あえて話題にしてみました。





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Posted at 2022/08/21 11:00:26

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この記事へのコメント

2022年8月22日 1:21
BHファミリアよりこちらのレーザーの顔つきが好みでした。
ま~るいヘッドライトが好きでした。(笑)
BHレーザーHB、実は20年ほど前にディーラーに下取り車で入ってきた車を1年ほど(車検残り期間)乗っていたことがあります。
ボディ剛性が意外とあり、素直な操縦特性で今の欧州フォードに通ずる安心感がありました。
トランクも広大でタイヤ4本&工具積んでサーキット走行楽しんでました。
FF車のドライビングを深く勉強した思い出あるクルマです。
コメントへの返答
2022年8月22日 8:23
くうればさんもマニアですね!
NEO、実は意欲的なパッケージを指向していたのだと思います。3ドアクーペでありながら高い居住性と積載性を確保しつつ、欧州由来の仕立ても備えた、かつてなかったジャンルを提唱したかったからこそ、わざわざNEOのサブネームを冠したのでしょう。
でも・・いかんせんカッコ悪すぎました。あれだけ不人気だったのだから、私個人にそう映るレベルでなく、あまねく不恰好に捉えられたのは確かです。そうなるとせっかくの意欲作も一顧だにされなくなってしまいますよね。。

私はこのNEO / レーザー・クーペを見ると、昔日のAMCペーサーを想起してしまいます。
2022年8月22日 19:37
ファミリアNeo、そういえばあったなぁとスマホで調べたら、サイドビューが初代フォーカスに似ていてびっくり🙀クーペモデルでも後席は広いですよ、きっと😊
コメントへの返答
2022年8月22日 20:01
実は、一部でNEOと初代フォーカス3ドアとの近似性を指摘する声も昔からあります。
背が高めな3ドアクーペボディに、まるで木の葉みたいな形状のサイドウインドウがそう思わせるのでしょう。
(さらに一部に、NEOと二代目フェスティバとの類似性を指す意見も)

似たようなディメンションであっても、フォーカスの造形の妙には足下にも及ばず・・と言ったところですね。
ちなみにあえて言うなら、初代よりも二代目フォーカスの3ドアの方が、真横からはより近く見えるかも知れませんよ。

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「H工房さん名物、終業間際の光景。店舗横の道路に入庫中の各車がいったん出されて縦列に並べられてから、改めて敷地内に戻されたのち、店の門が閉められる。今日はちなみに珍しいシトロエンC1の姿も。」
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自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。Fordを30年以上にわたって乗り継いでいます。2016年をもってFordは日本から事業撤退しまし...
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