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ロボ部長のブログ一覧

2021年12月29日 イイね!

フォードの影がちらつく「プロシード」

フォードの影がちらつく「プロシード」仕事納めで年内最終出社だった昨日、オフィス近くの神社境内に駐車されていたピックアップトラックがやたらとカッコよく見えたんですよ。大型のオーバーフェンダーが付けられたりと色々手が加わっていそうですが、それがマツダのプロシードであることはすぐにわかりました。この車、今となってはかなり珍しくないですか?
もともとが日本ではあまり目にする機会がないレア車で、どちらかというとピックアップよりも、その荷台にシェルを被せた形の「マービー」の方がまだ知られていたかもしれません。プロシード・マービーは叔父がだいぶ昔に乗っていたのだけど、とにかくウナギ犬みたいなプロポーションのやたらとでかい車だった記憶が・・

このプロシードを見ると、反射的にフォードのピックアップトラックとの相関を連想します。プロシードの前身にあたるピックアップがアメリカでフォードのクーリエとしてOEM供給・販売されていたこと、そして逆にこのプロシードの次のモデルがアメリカでフォードのレンジャーのOEMとされたこと・・・つまり、プロシードという車にはどこかしらフォードの影がちらつくのですね。
フォードのピックアップトラックの代表格であるF-150よりも小型な、いわゆるライトトラックとして、当初は(アメリカ車より)小型の車を得意としたマツダ製が抜擢されて、後に本家フォードの車種に取って替わられた。アメリカにおける小型ピックアップトラックというジャンルの変転がそこには投影されているかのようです。

しかしこちらの世代のプロシードに関しては、どうやら直接にフォードとの関わりはなさそうです。時期的には80年代、マツダがフォードとのアライアンスを強化していた頃であっても、例えばこのプロシードがフォードバッジを付けてアメリカはもとより、どこか他の国で販売されていたことはなかったらしく、あくまでもマツダのトラックとして展開されていたみたいです。ただ・・実際のところはよくわからないです。というのも、例えばかつてマツダのボンゴがヨーロッパの一部のエリアでフォードブランドから販売されていたことがあったらしく、もはや私の知りうる範囲を超えています。

こちらの神社のプロシード、荷台に正月飾りを積んでいたので、神社の飾り付けに来ていた業者さんの車なのかも。働く車として相応に年季が入った、それでいて可愛げや洒落っ気も感じられるピックアップって、自分とはまず縁が無さそうでもすごく魅力的。


Posted at 2021/12/29 09:32:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2021年12月25日 イイね!

「横に長いカタログつながり」からのベリーサ

「横に長いカタログつながり」からのベリーサ久しぶりにブックガレージさんを訪ねました。カタログを数冊購入してレジで店主ご夫妻としばし談笑。ここのお店とご夫妻からはいつも、車が好きな人に店の品揃えと品定めを楽しんで欲しいというホスピタリティが感じられて、とても気持ちがいいのです。最近ではネットオークションでカタログを購入することが多くなっていても、リアル店舗で掘り出し物を見つけ出したりお店の方との何気ない会話を交わす愉しさは格別で、頻度は多くなくてもなるべく通ってお気に入りを見つけるようにしています。

今回購入した中に、2017年式トルネオ・コネクトのカタログがありました。近年の欧州系フォード車カタログに共通する横長でコンパクトな判型であったことから、ほぼ同じ判型というベリーサの登場当時のカタログが話題になりました。お店に在庫があるということで出していただいたところ、重ねてみるとピッタリ一致しているわけではないものの(ベリーサの方がさらに横長)、なるほど確かに近いサイズとプロポーションです。ご主人のお話だと、当時のマツダ車のカタログでこれと同じ判型はベリーサの他になかったというから、おそらくベリーサを「ちょっと洒落たコンパクトカー」としてアピールしたかったマツダが、カタログのテイストも他車と変えてみたのでしょう。
ちょうど、ベリーサとプラットフォームを共用したB256フィエスタの2004年版国内カタログが、他のフォード車と異なった正方形基調であったのと同じで、特に女性ユーザーを意識した車種によくあった手法ではないかと思います。

ひとしきりベリーサの話題が進んだことで、ベリーサは決してバカ売れしたような車ではなかったけれど、長く地道に支持された佳車であったことでご夫妻と見解が一致しました。実は私はもともとベリーサに対してはかなり好意的でした。それはフィエスタとベースが同じという点ももちろんあり、さらに健康的なパッケージングによる優れた実用性と適度な品の良さを兼ね備えたキャラクターは国産車として得難いものに感じられ、日本で乗る車としてベストに近い選択肢だと考えていました。赤いボディのベリーサなんて、今でもたまに街中で見るとハッとさせられるものがあります。

10年以上にわたって抜本的なモデルチェンジをせずとも、一定の量がコンスタントに出ていたという事実は、ベリーサのような車を必要と感じるユーザーも一定数いたことを物語ります。人目を強く引く派手さや必要以上のブランドネームはいらない、普段の暮らしの中で扱いやすく、気分良く使えてポジティブな気持ちにさせてくれる質の高さがあればいいーそういう車を選びたいユーザーが輸入車へシフトしなくてもいいのが、ベリーサのような存在であったのではないでしょうか。
その後のマツダが、ベリーサの直接のFMCを行うことなく、事実上の後継車をCX-3という妙ちくりんなパッケージングのSUVにしたことで、皮肉にもベリーサが持っていた素直な商品性の良さを再認識する結果となりました。

ブックガレージのご主人に教えてもらって驚いたのが、ベリーサが登場当初、カタログに車型を「ステーションワゴン」と記していたことです。SUV的な成り立ちでなく、実用コンパクトとも違う位置づけとして、ワゴンという記号がまだ有効であった時代性を感じさせました。
そんなトピックもあったので、このベリーサの2004年版カタログも併せて購入しました。これまで気に入っていたけれど、それほど積極的に情報を取りには行っていなかったこの車に関して、これから改めて当時のカタログを紐といてみることで、今まで知らなかった発見があるのが楽しみです。
Posted at 2021/12/25 12:12:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2021年12月07日 イイね!

フォードとのつながり

フォードとのつながりジムニーのフロントなどをアーリーブロンコっぽくモディファイするアフターパーツの存在は知っていました。しかし実際に装着されているのは初めて見ました。こちらはよく見るとSUZUKIの旧書体が記されていますね。アーリーブロンコ調とアーリースズキ調との折衷といったところでしょうか?

ちょっとネットを漁ってみただけでも、アーリーブロンコ調のグリルなど、ずいぶんいろんなサードパーティからリリースされているようです。それだけでなく、Gクラスやディフェンダーのようにモディファイができるパーツもあるようで。現行ジムニーが持っている適度な玩具らしさは、こういう遊びを積極的に受容してくれるから、他の車でやったらちょっと眉をしかめそうなことも笑って許せそうです。

フォードの車で、全然違う車にその顔がモチーフに使われるような車種はそうそうありません。顔つきだけでなく、存在自体に相通じるものがあるブロンコとジムニーだから成立するつながりと言えるでしょう。最新のジムニーという存在を通じてかつての名車である初代ブロンコを知る、逆温故知新もいいものです。

もうひとつ、ついでに言えば、こちらのジムニーは660cc軽カーでなく1,300ccのシエラです。
わ、ここでもフォードつながりが・・・「シエラ」だ!?(かなりムリヤリ😅)
Posted at 2021/12/07 20:47:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2021年11月13日 イイね!

魅惑の「CC」

魅惑の「CC」デビュー当時からすごく好きな車なんです。それが自宅のすぐ近所の駐車場に現れたものだから嬉しくなって撮影&アップしちゃいます。他所ナンバーだけど昨日からずっと駐車されているので、もしかするとこの場所にこれからも居続けてくれるのかも?わーい ^^

この代のマーチ自体、フォルムにもオリジナリティがあり、食材の名前などを模したカラーリングの数々・インテリアとのコーディネーションも抜群な、洒落っ気たっぷりの素敵なコンパクトカーでした。この後のマーチが信じられないほどグダグダでダルな姿に化けてしまったこともあっただけに、今なお全く古びていない存在であると言えるように思います。
そのマーチの仲間として突如、イギリスからやってきたこのマイクラ C+Cは、もともとのマーチ自体の可愛らしさと共に、スペシャルメイド感のそこはかとなく高貴な雰囲気も持ち合わせていて、超小型オープンカーとして実に魅力的でした。国内では限定販売だったにもかかわらずMT車まで入れてくれたことに感動して、当時、一瞬欲しくなったことを覚えています。

フォードと絡ませましょう。この車を見ると思い出すのがフォーカスCCです。共通してCが2つ連なるネーミングを持つことでわかるように、こちらもクーペ/カブリオレ=電動格納式メタルトップを備えた、二代目フォーカスベースの4座クーペです。欧州フォードがプレミアム化を推し進めていた時期に、量販Cセグメント車であるフォーカスに高付加価値を与えた一台でした。


(イメージはNetCarShow.comのものを転載)

フォーカスCCはボディのコーチビルディングをピニンファリーナが担当していて、そのことでプレミアム感をさらに強調する意図もあったと思いますが、同じピニンファリーナによるコーチビルドで成功したボルボのC70のようには行かなかったですね。そもそもが平準的なブランドであるフォード本体にはプレミアム化は荷が重そうです。
ちなみにマイクラ C+Cのコーチビルドは、今は亡きカルマンによるものでした。

フォーカスCCについてのトリビアを。この車はフォードジャパンによって日本市場への正規導入が検討されていた一台でした。同時期に、前述したボルボC70やVW EOSといったバリオルーフ装備のコンパクトクーペが日本でも相応に人気であったことを受けて検討されたものの、ベースの二代目フォーカス自体、日本で想定以上の不振であったことも影響して導入は沙汰止みになったのです。

マイクラ C+CにしてもフォーカスCCにしても、豊かな陽射しへの渇望から生まれた、いかにもヨーロッパの薫りがする一台と言えます。案外、年老いたらこういう車に乗っているのも愉しいんじゃないかな?






Posted at 2021/11/13 16:58:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2021年11月03日 イイね!

偉大なる存在へのオマージュの輪廻

偉大なる存在へのオマージュの輪廻先日のカーイベントで、主賓たるアメリカ車以外で私にとり最も印象に強かったのが、このアストンマーティンV8でした。おそらくレストアを受けているのでしょう、素晴らしいコンディションに映ったその姿を見て、最新のS550マスタング「BULLITT」のことを思い起こしました。



以前に何かの記事で、この頃のアストンを担当していたデザイナーが同時期のマスタングのスタイリングからヒントを得ていたというのを見た記憶があったのですが、逆に、ダークハイランドグリーンをまとったS550マスタングBULLITTの姿は、現代車ながら渋いブリティッシュグリーンに塗られたいにしえのアストンを連想させるものです。
フォードがS550でマスタングの世界展開を決定後、2019年からはBULLITTも期間限定とはいえヨーロッパ市場へも投入されたのは、もちろん映画を通じて神格化されたBULLITTのネームバリューを使わない手は無い、というFoMoCoの戦略が前提にあったにせよ、私はBULLITTが醸し出すムードが、昔日のアストンなどのブリティッシュ・クーペを彷彿とさせるのが、欧州の人々の琴線に触れる効果が意識されていたに違いない、と読んでいます。

たまたま今回出会えたこちらのV8は、顔を作りすぎていない、いい意味でぶっきらぼうな表情や、ロングノーズ/ボンネットフード上のパワーバルジなどが、ちょうど60年代のマスタングの佇まいを想わせる面もあって、かつてマスタングからのインスパイアもあった(とされる)その一台が、時を経て今度は新たなマスタングへとイメージを投射する。そんなイメージの輪廻・先達に対するオマージュの輪廻のようなものを感じ取れたのです。




さてイベント当日には、このようなシーンを押さえることもできました。帰路につかれるV8の脇に駐車されているのは、少し前にこのブログで紹介したヴィラージュです。掲載後に調べたところ、特徴的なボディカラーは、イギリスを本拠に活躍する世界的なプロダクトデザイナーのマーク・ニューソン氏によるオリジナルセレクトだったことが判明。なるほど、かつてauの携帯電話などでも知られたニューソン氏らしいPop&Radicalなトーンであると納得。ちなみにニューソン氏は、2000年代の初頭にフォードともコラボして、021CというこれまたPop&Radicalなコンセプトカーが生まれていました。と、今回も最後は強引にフォードに絡めて終了。
Posted at 2021/11/03 11:26:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | Other | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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