ホイールバランスについて思うこと

そもそもホイール単体でもバランスが狂っているものがあるし、タイヤの構造上厳密に正円では無く、重量バランスの悪いタイヤがあるのでホイールバランスを補正することが必要だ。
自動車の場合、静的バランス、つまり静止した状態でのバランス(スタティックバランス)だけでなく、回転させたときの動的バランス(ダイナミックバランス)が重要になる。
ホイールバランスを補正しておかないと、タイヤは正円を描いて回転しないし、ブレが生じるので、速度を上げていくと一定の速度域で振動が発生する。共振も関係するので一定の速度域で振動が起き、さらに速度を上げると振動が消える場合もあるが、バランスが狂った状態であるのは間違い無い。
ステアリングの反応にも影響するので、普通はステアリングに振動が出れば調整に行く。
厳密に言うとタイヤが偏って地面に接触し、円周の一部のみが摩耗してしまう事になるし、転がり抵抗にも関係し、結果的に燃費にも影響する。

ホイールバランスに無関心な人が多いが、タイヤのローテーション毎にはバランスを取り直すのが良い。
逆に過敏な人もある。
普通のホイールバランサーはホイールのセンター穴に円錐状のアダプターを噛ませて締めつけて固定し、回転させてバランスを測定・調整する。
この固定方法のために厳密にホイールのセンターが出ないままでバランスを調整している可能性がある。
その証拠にホイールバランスを完全に調整したタイヤ＋ホイールを再度ホイールバランサーに掛けるとバランスが狂っていると表示されることがある。
それほど微妙であり、厳密にはボルトでホイールを固定するバランサーやオンザカー方式のバランサーを使うべきだが普通はそこまでやる必要は無いだろう。

普通は前輪２本だけのバランスを取ればステアリングの振動から解放されるが前述の理屈から言うと理想的には４本ともバランスを取るのが好ましい。

中古のホイールバランサーを購入することを真剣に考えたときもあったが置き場所も取るし、自動車屋をやっているわけではないので購入しないことにした。(笑)

バランスは１本１０００円ほどのところが多いが、近所のガソリンスタンドの宇佐美は５００円＋税金でやってくれる。