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旧車王国のブログ一覧

2021年05月24日 イイね!

分割式ブーツを使ってドライブシャフトの修理をした

パックリ割れたドライブシャフトのブーツ(マーチ12SR)

ドライブシャフトのブーツは消耗品で割れてときどき交換が必要だ。ブーツは安価なパーツだが、ドライブシャフトを分解してベタベタの黒いモリブデングリースで真っ黒になって作業しないといけないので、やりたくない修理作業だ。

ということで最近は簡単に交換出来る分割式の割れブーツを使用している。
交換作業するのにスパナもレンチも不要だ。

各社から割れブーツが販売されているが、装着のしやすさと、耐久性などから、約4000円とやや高価だが、差し込むだけで機械的なファスナーで固定されるスピージーのブーツを愛用している。作業する手間を考えると良い品だと思う。

最初に破損したブーツの大端と小端を固定しているブーツバンド(金属バンド)を外してからブーツにカッターで切り込みを入れて破れたブーツを分割して取り外す。

次にボールジョイント内部にモリブデングリースを補充してから割れブーツを被せ、割れブーツの凸部分を凹部分に嵌める。事前にファスナーの部分に添付の専用組付剤(多分シリコーン)を軽く塗り、オス側とメス側の両側を合わせて指でつまむとスッと嵌まる。

ファスナーと言っても表面にあるのではなく、ブーツのゴムの内部にスプリングがあり、ファスナーの役割を果たしているので、外見的にはスプリングは見えないが、オス側とメス側を合わせて差し込むとしっかり固定される。ゴムが精度良く成型されているのでピタリと合体する。

大端と小端をブーツバンド(金属バンド)で締め付ける。引っかけてからテコの原理で押し付けるとロックするようになっており、その状態で爪を折り曲げれば固定される。

ミヤコのエムタッチという分割式のブーツはスピージーのOEMで全く同じ品である。

普通のブーツは山と谷の断面がV型になっており、多くの場合V字形の谷の部分で破れるが、スピージーののブーツは山も谷も断面がU型でユニークな形状である。

常時回転する部分なので割れブーツの耐久性が心配だったが、ゴムの質の違いのためか、それとも山と谷の断面がU型のためなのか耐久性も良好である。3年間・3万キロの保証というが、実際に使用した経験では確かにそれ以上の耐久性があり、一体式のブーツに劣らない。
スピージーの分割ブーツのサイズ表を入手したが、117種類あり、ほとんどの国産車に対応するが、他に、ポルシェなど輸入車へも転用できるものがある。

他社からも分割ブーツが販売されているが、特殊な接着剤を使用したり、加熱して接着を促進するような方式であり、作業手順が複雑でしかも耐久性が疑わしいので使用していない。
Posted at 2021/05/24 17:55:43 | コメント(3) | トラックバック(0) | 整備 | クルマ
2021年05月23日 イイね!

マーチ12SRの冷却ファンモーターの交換

前回のブログに引き続き冷却ファンのテーマである。
車種は違ってオーテックチューンのマーチ12SRだ。

昔のクルマは冷却ファンが常に回転して送風し、走行中の風と一緒にラジエーターを冷却し、水温を適温に保つ役割はサーモスタットで、適度に開いたり閉まったりして水温を適温に保っていたものだった。

しかしながら、最近はサーモスタットはもっぱら暖気の速度を規制するものであって最高水温を制御するものではない。
つまり、サーモスタットは暖気が終わると全開状態になり、水温は走行風でコントロールされ、さらに水温が上昇したら電動の冷却ファンを強で回して強制的に水温を下げる仕組みになっている。
従って最近のオーバーヒートは主として冷却ファンの作動不良である。
もっとも稀に以前経験したようにサーモスタットの突然死でサーモスタットが全閉状態になり、オーバーヒートということもある。

かなり前からオーテックチューンのマーチ12SRがオーバーヒート気味になり、水温が105度にならないと冷却ファンが回転しないのが気になっていた。
整備マニュアルを見て、水温82度から94度までは走行風による冷却だけで冷却ファンが回転せず、水温95度から105度までが冷却ファンによる強制冷却ということになり、水温の上限は105度という設定らしいと理解していた。
それにしても高い水温が気になっていたが、先日105度まで水温が上がっているのにファンが回っていないのに気づいた。
ファンを手で回すとファンが回転を始める。ファンモーターの不良だ。
純正品は2万円近いが、社外品ならその1/5くらいで入手できるので社外品のモーターを入手した。これだけ価格差があれば純正品を買う必要は無い。
早速交換作業を開始した。

吸入ダクトを外し、ケーブルを固定するファスナーを左右2か所外し、ケーブルのコネクターを外す。ヒューズボックスを外してから、アッパーホースをラジエーター側で外す。シュラウドを固定するビス2本を外すとガタガタになる。少し上に引き上げて、リザーバータンクを外す。このときにリザーバータンクから冷却液が漏れるがこれは仕方ない。
あとは簡単な知恵の輪状態でシュラウドとファンが外れた。

モーターを交換するが、固定する3本のビス穴が微妙に違うのでシュラウドのビス穴を削って広げる。
ファンを取り付けてしっかりとナットを締めるとどこかに擦れているのかファンが回らない。シャフトの長さが足りないのか、それともファンがモーターボディを擦っているのか。ワッシャーを1枚挟んでファンとモーターのクリアランスを確保してOK。社外品のアルアルだ。(笑)



分解の逆の手順で組み立て不凍液を注入してエンジンを始動して暖気してテストする。水温95度でファンが回り始め正常な作動が確認できた。

不良のバーツは後学のために解剖して調べることにしているので解剖してみた。
外したモーターを解剖してみるとブラシが4個あり、まだブラシの残りはあったが2個のブラシはホルダーにわずかに引っかかっている感じ。ブラシを押すスプリングとブラシのホルダーの問題でブラシが引っかかり回転子への接触が不十分でモーターが各回転域で回っていなかったと思われた。ブラシは黒鉛で作られており黒鉛の摩擦係数は少ないがそれでも引っかかっていたのを発見した。

冷却ファンの問題は解決したが、リフトアップした機会にマーチを下から点検したら左のドライブシャフトのアウター側のブーツの破れを発見した。明日はブーツの交換をしなければならない。
Posted at 2021/05/23 21:22:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | マーチ 12SR | クルマ
2021年05月19日 イイね!

ポルシェ911(930)用クーラーのフロント冷却ファン

ポルシェ911(930)のクーラーは効かないことで有名である。
コンデンサーを冷やすためにリアのフードに追加の電動ファンを装着している人もあるが、エンジン冷却ファンが冷気を吸い込み、同時にコンデンサーを冷やしているので、リアに電動ファンを追加した効果は余り実感できない。

カレラ3.2にはフロントにもコンデンサーがあり、フロントのコンデンサー用の冷却ファンが壊れていることが多い。
フロントのコンデンサーはエバポレーターから戻ってくる冷媒を最初に冷やす機構なので冷却ファンはクーラーの効き具合に大きく影響する。
効率の良いKuehlの強化型のフロントコンデンサーに交換すると良いが、フロントのコンデンサー用の冷却ファンが重要で、これが作動していないとクーラーの冷え具合が悪くなる。特に停止時や低速時にはフロントの冷却ファンが回らないと全くクーラーが冷えない。
フロント冷却ファンの部品は8万円弱と極めて高価である。モーター単体だけでも1万円余り。

そこで、同じような形状のシロッコファンの転用を試みた。
家庭用給湯ボイラーの送風ファンが直流モーターであると聞いたので転用できるかと思ったが、形状とサイズはピッタリだったが、残念ながらパルスモーターで駆動アンプ(発振器)がないと廻らない。
プリウスなどのハイブリッド車にもシロッコファンが使用されている。これもパルスモーターで駆動アンプが必要なものがある。
しかしながらよく調べてみると、極少数であるが、単純な直流モーターを使用したシロッコファンがあることを見つけた。
プリウス (NHW11後期) ハイブリッドバッテリー用 ブロアモーター 87130-47060
プリウス (NHW20)ハイブリッドバッテリー用 ブロアモーター 87130-47070
アルファードハイブリッドATH10W ハイブリッドバッテリー用 ブロアモーター 87130-58060
他にエスティマハイブリッドAHR10W ハイブリッドバッテリー用ブロアモーター 87130-28490も使えそうだ。
エスティマのファンの規格は10Vだが12Vで回しても問題無く使えると思う。
端子が2本のものは単純な直流モーターだが、端子が4本のものはパルスモーターの可能性が高い。

風量を測定したわけではないが、回してみた感じではこれらは純正のファンより風量が多いと思われた。

これらのシロッコファンに変更することでクーラーの冷えが良くなると思われる。
ポルシェ純正のファンはシロッコファンのカゴとモーターの間の隔壁が無いが、ハイブリッド用のファンは隔壁がありモーターをゴミや水から保護している。
転用するには画像のようにアルミ板でフランジ状の取り付け金具を作れば良い。



2種類のブロアファンを転用したものを作ってみた。
画像の291という番号はプリウスの87130-47070というブロアファン。 062はエスティマハイブリッドの87130-28490。
多少の細工の必要はあるが、シロッコファンは2000~3000円で入手できるので効果的な改造だと思う。

なお、パルスモーターについてはブラシレスなので耐久性が良いので試してみたいが、国王の知識ではパルスモーターを回す回路が制作できないので、どなたか伝授していただければ幸いである。
Posted at 2021/05/19 22:10:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ
2021年05月12日 イイね!

今年も恒例の悪税の取り立てに泣いている

毎年恒例の自動車税の取り立てである。
我が 旧車王国の車は旧車だというだけで悪税のグリーン化税制により7台全部が重課対象になっている。

税金納付書には「当該自動車税の税額は。グリーン化税制により約15%高くなっています。」と但し書きがあり、約15%重課後の金額(画像の緑の矢印)を納めるように指示されている。


すでに受け取った納付書は普通車5台に軽を1台で合計24万3900円也。
さらにもう1枚納付書が届くらしいが、届かないことを願っている。
Posted at 2021/05/12 15:11:32 | コメント(5) | トラックバック(0) | 税金 | クルマ
2021年05月11日 イイね!

久しぶりの林道探索

コロナ禍で自宅に籠っていると気分も落ち込むので久しぶりにジムニーで林道探索。
山に入ると新緑が美しい。
通り抜けられるかもと思って飛び込んだ山道は立派な杉林。
突然道路を横切る丸太に阻まれた。


チェーンソーも持っていたので強硬突破も可能だったが、今日はおとなしくUターンして帰途についた。(笑)
程よく疲れてビールも美味い。
Posted at 2021/05/11 19:54:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | 林道 | クルマ

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「ヘッドライトの光の色について http://cvw.jp/b/702843/47677081/
何シテル?   04/25 16:17
旧車王国の国王です。よろしくお願いします。 ハンドルネームからしばしば自動車屋さんと勘違いされますが、自動車屋ではありません。 自動車は全く趣味だけの世界で...
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