2024年06月30日
タイミングベルトの寿命は10万キロなのか?
タイミングベルトの寿命は10万キロといわれており、10万キロ毎に交換するのが常識だと思っていた。
これまで乗ってきた車は10万キロ毎にタイミングベルト、テンショナー、ウォーターポンプを真面目に交換してきた。
車種では日産、ホンダ、フォルクスワ-ゲンなどで、毎回交換したベルトやテンショナーを微細に点検したが異常は全く無く、ベルトの耐久性は十分あると思われた。
タイミングベルトの有名なメーカーであるゲイツの技術者から聞いた話ではベルトそのものの耐久性は20万キロだという話を聞いたことがある。
テンショナーが痛み、それによってベルトを噛みこんだりして二次的にベルトが破損したり、ウォーター・ポンプからの水漏れでベルトが劣化したり、ウォーター・ポンプの固着によって二次的にベルトが痛むことはあっても、最初にベルトが劣化して、それが原因でトラブルが起きることは無いと聞いていたが実際に交換して外した部品を調べると全く問題が無いケースばかりだった。
10万キロという交換インターバルはやはりかなりの安全度を含めた基準だと思った。
イタリア車の場合はテンショナーやウォーターポンプの品質が悪く劣化が激しいので10万キロに達するまえにトラブルを生ずるものもある。
以前フォルクスワーゲンの9N型のポロGTIの英文のマニュアルを見ていてタイミングベルトの交換は18万キロ毎と記載してあるのを見て、何かの間違いかと思っていた。
最近日本語のポロGTIのユーザーズハンドブックを見たらタイミングベルトの交換は18万キロ毎と記載してあるのを見つけた。
さらに良く読むと9万キロでタイミングベルトの点検、その後3万キロ毎に点検、18万キロで交換と記載してある。
なるほど点検して異常がなければそのまま走行しても問題がないのであり、不必要な交換作業をする必要は無い。
タイミングベルトの異常は経験したことはないが、いろいろな話を聞くと、ベルトが先に破損するのではなく、テンショナーのベアリングがダメになりテンショナーの不具合の結果ベルトが破損したとか、ウォーター・ポンプが水漏れや固着を起こしてその結果ベルトが破損したなど、二次的にベルトが破損しているのであってベルトが一次的に破損するのではないと知った。
イタリア車はタイミングベルトの破損が多いが、テンショナーやウォーター・ポンプの品質が悪いために破損して二次的にベルトが切れると知った。
ということで、フォルクスワーゲンの推奨する9万キロでタイミングベルトの点検、その後3万キロ毎に点検、そしてポロの場合18万キロでベルトを交換というのは極めて理屈に合う合理的な点検インターバルであると思った。当然のことながらベルトの点検だけでなく同時にテンショナーやウォーターポンプの点検が重要である。
他の車両ではパサート2.8L、V6-5Vエンジン、トゥアレグV8エンジンは12万キロ毎にタイミングベルトとベルトテンショナーの交換と明記してある。
2.0L、FSI、2.0L、T FSIは18万キロで、タイミングベルトとベルトテンショナーの交換と明記してある。
非常に納得性のある記載である。
早めにタイミングベルトを交換するのは悪いことでは無いかも知れないが日本では10万キロを超えて車を乗り続ける人は少ないので、10万キロというのはタイミングベルトの交換が必要になり、高額の費用が掛かるとか言って新車を売りつけるためのセールストークに使われているのではないかと思う。
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Posted at
2024/06/30 21:15:41
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