ふと思い出した。
昔フランスのミュルーズのフランス国立自動車博物館(Cité de l’Automobile)を訪れた記憶を。
ここはとてつもない博物館だった。600台ほどの車があって食傷気味になった。
フランス国立だし誇り高いフランス人が作った博物館だから当然ながらフランス車のみで展示されているが、ブガッティを初めとしてフランス車でクラシックカーの歴史を描いている。
特にブガッティについては完璧なコレクションだ。
通称ブガッティロワイヤル(ブガッティ・タイプ41)は1927年から1933年まで製造された超大型高級車で、全長は6.4m、ホイールベースは4.3mというビッグサイズを誇り、車両重量は3.2t弱という巨大な車で、航空機エンジンをベースとする12.7Lの直8エンジンが搭載されていた。最高出力は300psで、最高速度は200㎞/hに達したという。
なお、エンジンオイルは23L、ガソリンタンクは200Lだという。
ロワイヤルは7台製造された内の3台しか売れなくて、現存しているのは6台だというがそのほとんどがフランス国立自動車博物館にあるという。
コレクションは膨大であらゆる時代のフランス車が網羅されている。
特にブガッティなどの歴史的な車は時代に沿って網羅されている。
クラシックな街灯が立っている広い展示スペースにクラシックカーがならんでいるのは壮観で、この博物館はフランス車マニアは何としても訪れるべき場所だが、フランス車マニアでなくても車好きなら一度は訪れるべき場所かと思う。
世界で最大の自動車博物館だ。
コレクションについては車の聖地巡礼に詳しく説明されている。
https://kurumanoseichi.com/cite-de-lautomobile/
他にoctaneの紹介も参考になる。
https://octane.jp/articles/detail/10100
https://octane.jp/articles/detail/10110
日本からに限らずこの博物館へのアクセスが不自由なのであまり紹介される機会が無いのは残念だ。
博物館のある場所はミュルーズMulhouseというフランス東部の街で簡単に辿り着けない。パリから ミュルーズまでTGVで3時間余り掛かる。
一番楽にアクセスできるのはミュルーズ空港(別名ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港)からのアプローチだ。
日本からの直行便は無い。
フランクフルトかパリ・シャルルドゴール、チューリヒから小型の飛行機に乗り換えて行く必要がある。
ヒースロー(ロンドン)からの直行便もある。
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港というのは名前もややこしいが、地理的にはフランス領内にあり、スイスとの契約があるのか空港内はスイス管轄のスペースとフランス管轄のスペースがある。
入国窓口がフランス側とスイス側にあり、入り口を間違えると違う国に入国してしまうというややこしい空港だ。
フランス国立自動車博物館を目指すならフランス側の入国窓口からフランスに入国してバスでミュールーズ市内に入るのが良い。
時間があるならスイス側の入国窓口からスイスに入国して空港からバスでバーゼル市内に入りスイスの街を見てから列車でミュールーズ市内に入る手もある。
なお、フランスのこの地方はアルザスと言い、ライン河を挟んで昔からドイツとの争いや平和な時期を繰り返してきたので、ドイツ語も通じる。
食べ物、特にワインについては独特な文化があるので、ミュールーズあるいは隣のコルマールColmarに宿泊して美食を楽しむのも良い。
ワインとしてはゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノグリージョ、エーデルツヴィッカーなどが楽しめる。
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博物館 | クルマ
Posted at
2025/06/19 21:10:55