
余り乗らない車についてはバッテリー上がりが悩みである。
ときどきエンジンを掛けるという人もあるが、始動時に消費した電力を充電するのにどれだけエンジンを回したらよいのかわからないし、ムダにガソリンを消費することになる。環境にもよくない。
バッテリーの電圧は、満充電になると急激に電圧が上昇するので、その電圧域を検出し、その電圧(14.5V)で充電を止め、バッテリーの内部放電により少し電圧が降下したとき(13V)に充電を再開するような機構を持った充電器であれば、バッテリーに負担を掛けずに常に満充電に出来る。
そのような動作をする微弱な電流による充電器を自作し、車に乗らないときにこの充電器を繋いで常にフル充電状態にしている。
隙間のある樽から水が漏れるのを検知してある程度以下の水位になったら水を注ぎ、一杯になったら止めるシステムと同じである。
トリクル(trickle)充電という方法がある。
細流充電(trickle charge)ともいう。
トリクル(trickle)とは、水滴などがぽたぽたと滴る状態を表す英語で、微弱な電流を継続的に与えることによって電力を蓄える方式のことである
満充電状態になってから流れる充電電流が微弱な電流なので常に電池を満充電状態に保ちつつ、過充電によって電池寿命を縮めることがないという特長がある。
これらの充電器の多くは定電圧電源であり、バッテリーの電圧と充電器の電圧が近くなので、結果的に電流の流れが少なくなくなるというものが多い。
樽の水が一杯になってもポタポタと水を注ぎ、常に一杯にしておくというシステムである。
大橋産業株式会社から販売されているバル(BAL) バイク用充電器No.1734 というのがお勧めである。
オートバイ・軽自動車用バッテリー充電器という名称であるが、バッテリー上がりの防止に最適の充電器である。
充電完了後は保持充電(トリクル充電)で自己放電を保護するので充電完了後つないだままでも過充電の心配不要。
さらにバッテリー活性化機能搭載とある。多分パルス充電方式なのだろう。
出力電圧 はDC14.4V/DC14.7で出力電流(最大) 0.8A(オートバイモード) 2A(軽自動車・低温時/ドライセルモード)であり。価格は送料込みで3000円弱。
同じ会社からバル(BAL) 自動充電器No.1736というのも5000円弱で販売されている。
こちらは出力電流 0.8A(オートバイモード) 6A(自動車モード)で充電電流が大きいというのが違いである。
バル(BAL) 自動充電器No.1736の外箱には原付、オートバイ、軽トラック用などと書いてあるから、大容量バッテリーには使えないと思ってしまうが、心配要らない。
充電は弱い電流で長時間充電するほうが良いので3000円弱のバル(BAL) 充電器No.1734の方が バッテリー上がりの防止のための補充電には適している。
バッテリーは端子を外してから充電するのが常識だが、これは低電流なので端子を外さずにバッテリーの端子にそのままつないで充電できるのもメリットだ。
この自動充電器を使えば、時計などの消費電力とバッテリーの内部放電を十分補い、バッテリーも長持ちする。バッテリーキルスイッチと併用すればなお効果的だ。、
Posted at 2012/12/27 21:21:43 | |
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