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Ｓ３０型のフェアレディＺのブレーキは当時のカタログにアルフィン・ブレーキ・ドラムだと記載してあり、確かにブレーキドラムにフィンがついており、「フィンが有るドラム」だから「有るフィンドラム」とはジョークのようなブレーキだな、と思った記憶がある。（笑）

ふと気になってググってみた。

ブレーキドラムを開発した人名がＡｌｆｉｎかと思ったが、実際はAl-Fin Brake Drum、
つまり、Alminuium Fin Brake Drum アルミニウムのフィンのついたブレーキドラムだった。

ドラムブレーキは熱の放散が悪く、簡単にフェードしたので、放熱のために鋳鉄製のドラムの外周にアルミを溶着し、当初は旋盤加工してブガッティなどのように円周方向にスリット(Circumferential Fin)をつけていた。

フィンをつけたために多少は放熱は改善されたであろうが円周方向のフィン(Circumferential Fin)では風当たりが悪く、改良してその後直角にフィン(Radial Fin) を付けて風当たりを良くするようになったのがAl-Fin Brake Drumの歴史のようだ。

画像はアルフィン・ブレーキ・ドラムだが、左がCircumferential Fin、右がRadial Fin

今では軽自動車でさえディスクブレーキの時代になり、アルフィン・ブレーキ・ドラムも時代の影に消えていく存在かと・・・