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旧車王国のブログ一覧

2022年02月17日 イイね!

73年式のフェアレディZの車検に行ってきた。

73年式のフェアレディZは車齢御年49歳だ。
この49年の間に旧車は毎年車検を更新しないといけない時期があり、このフェアレディZはおそらく30回ほど車検を経験している。
昔、まだユーザー車検が珍しかったころには何故素人が車検に来るのだという感じで、訳のわからん素人が車検に来るのはけしからんという感じで扱われた。
旧車が毎年車検を受けなければならない時期は大変だった。1年間の自賠責は割高になるので、期間が2年の自賠責に加入したら、どこで調べたのか、車検の有効期限より長い期間の自賠責には加入できませんと1年の期間の自賠責に変更して無理やり差額を返金されたこともある。

ドアミラーが解禁になり、フェアレディZのロングノーズにはフェンダーミラーが似合わないと早速ドアミラーに交換して車検に行ったら、特殊な治具というか視野を測定する板をリアの車軸の位置に置いて、「ホラ、全部見えないでしょう」といって不合格にされた。
保安基準第44条の細目告示第3節第224条によると、
「運転席から左右の外側線上後方50メートルまでが見えること」と定められており、見えるか見えないかが問題で、視野角が決まっている訳ではないにもかかわらず、妙な測定治具を出してきて視野を測定された。ホイールベースの長い車は後車軸が後ろの方にあるので簡単に治具全部がミラーの視野に入るが、2シーターなどの車は運転席の直後に後車軸があるので治具の全体がミラーの視野に入らない。この治具を使うとスポーツカーのドアミラーは全部アウトになる事を知っていてフェアレディZのドアミラーはいつも不可とされた。これは完全に嫌がらせの検査の一例だ。
仕方がないので、当時は車検のときだけフェンダーミラーを貼り付けて車検を通した。
言い方が悪いが、車検というのは瞬間芸で、その瞬間さえ保安基準に適合すれば合格になるものなのですよね。

最近の検査は昔と違い独立行政法人のスタッフが担当するのでフレンドリーになってきた印象。

さて、車検の準備だが、リフトアップして点検し、昔の習慣で黄色のペイントで重要箇所をマークした。
前回の車検から2年間で、わずか900キロしか走行していないので悪くなるところも無い。ただ、ディストリビューターのバキューム進角のホースだけが経年変化で劣化していたので交換し、同様に経年劣化するブレーキオイル、クラッチオイルを交換しただけ。

ライトのハイビームの点灯がおかしい。スイッチを入れて暫くすると点灯する。スイッチの接点が酸化しているらしい。
バッテリー端子を外してスイッチを数回オン・オフを繰り返して接点を馴染ませ、念のため、ヒューズの接点も磨いたら問題なく点灯。

車検の予約日は大雪になりそうで、嫌なタイミングだと思う。
家を出るときは気温がマイナス2度。SUキャブレターなのでチョークを引いてもなかなかエンジンが始動しない。
時間をかけて暖気してからテスター屋に向かう。

念のためテスター屋で光軸をチェック。
排気ガスの測定を依頼する。
COは2%くらいだったが、HCが1500ppmくらいだ。
規格値はCOは4.5%以下、HCは1200ppm以下なのでこのままでは不合格。
一般的にキャブレター車は
アイドル回転を上げるとCOも上昇し、HCは下がる。
アイドル回転を下げるとCOも下がり、HCは上がる。
という関係があるので750回転だったアイドルを1000回転ほどまで上げたらCOは3%くらに上昇したが、HCが800ppmくらいに下がった。

車検は午後の予約だったが午前中のラウンドで受験させてもらえることになり、検査ラインに並ぶ。エンジンを止めると、冷えて再始動したときに排ガスの値が悪くなるが、かといって長時間アイドリングを続けるとプラグが燻る恐れもあり、本当は走行直後に検査ラインに入りたいが、順番待ちの列に並ばねばならない。

検査ラインでは最初に車台番号とエンジン型式の確認、ライトなどの検査がある。何の改造もしてない車両なので、問題ないはずだが検査官は検査票に印を押さないで厚い資料をめくって何やら調べている。何か問題があるのかと尋ねたが、返事もなく暫く調べてようやく印を押してくれた。
ドアミラーについて規定を調べたのだろうか。それとも不合格にするための都合の良い規定条項を探していたか、それとも何かアラ探しをしていたのだろうか。
返事が無いのは失礼な検査官だと思った。久しぶりに不愉快な検査官に出会った。車齢より若い年齢の検査官なので旧い車についての知識が無いのだろうが、態度は良くない。
法律や定めの順守を見守る役割は昔から法の番人として権力を発揮してきた。
下っ端の岡っ引きまで十手をかざして御用御用と触れ回ったように車検場の検査官も小さな権力をかざして嫌がらせのような検査をするというのが実態だと思った。

「ハイビームで測定」の申告ボタンを押してようやく検査ラインに入れたのは12時寸前。後ろの車は午後の検査に回された。

サイドスリップ〇 スピードメーター〇 ブレーキ〇 駐車ブレーキ〇 ライト左〇 ライト右〇 ピット〇
排気ガスのプローブは別の検査官が入れてくれた。検査官によりフレンドリーの度合がかなり違う。
何の問題もなく一発で合格。

重量税   37800  旧車なので重課
自賠責   20010
検査料     1700+400
テスター屋  1300
合計    61210円

帰宅してスペーサーを装着していたら急に雪になって薄っすらと積もってきた。

今年はあと3台の車検に行く必要がある。
車検に行くと毎回検査官の人柄まで検査するような気がする。(苦笑)

Posted at 2022/02/17 21:08:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | フェアレディZ | クルマ

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