我が家の前の道路は緩やかな坂道である。
配達にやってくるクロネコのトラックは我が家の前の坂道で駐車するときに必ずハンドルを左に切っている。
坂道ではハンドルを左に切って駐車するのは安全運転の原則である。
ハンドルを左に切って停めておけば、万一駐車ブレーキが緩んでも、あるいはギヤをPに入れ忘れていたにしても、車は左に進み、側溝に落輪するか、壁に当たって停まる。
基本はしっかり駐車ブレーキを掛け、ギヤをPに入れることだが、さらに確実に事故を防止するためにはハンドルを左に切ることだ。
我が家にやってくるクロネコの全部の配達員がこの基本を守っているのに感銘する。
2020年11月に神戸市灘区の阪急神戸線六甲-御影間の高羽踏切で特急電車が無人の軽ワゴン車と衝突し、脱線した事故があった。
軽ワゴン車は某宅配会社のもので踏切から北に約60メートル離れた坂道に停車。軽ワゴン車の運転手は荷物を配達するために車を離れていたが、サイドブレーキの引きが甘かったとみられる。無人の軽ワゴン車は後退し、衝突の約5秒前に踏切に侵入。電車は時速約85キロで走っており、電車の運転士は直ちに非常ブレーキをかけたが、軽ワゴン車と衝突して脱線した。
これは全面的に宅配便の運転者の過失によるものだが、基本はしっかりと駐車ブレーキを掛け、ギヤをパーキングに入れておくべきだが、クロネコのように坂道ではハンドルを左に切って停めておけば、万一駐車ブレーキが緩んでも、あるいはギヤがPに入れ忘れていたにしても、上り坂であれ下り坂であれ車は左に進み、側溝に落輪するか、壁に当たって止まったに違い無い。
坂道では左に向けてハンドルを切っておくのが基本だが、この原則をしっかり守っている会社はクロネコだけで、それ以外に見たことが無い。
六甲で事故を起こした某宅配会社は、我が家に配達に来ても坂道の駐車時にハンドルを真っ直ぐにしたままで、左に切るという動作をしたところを見たことがない。
そういう宅配会社だから六甲で事故を起こしたのだろうと思う。
Posted at 2022/05/20 13:13:01 | |
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