2024年04月25日
車検のライト検査で思い出したので、保安基準とヘッドライトの色について記載しておきたい。
最近は光量が多く、光の色が白いHIDやLEDが使用されるが、まだコストの面などから標準装備としてはハロゲン球が広く使用されている。
保安基準ではヘッドライトの色は平成17年12月31日以前の製作車が白色または淡黄色、そして平成18年1月1日以降の製作車については白色に限ること、とされている。
色温度でいうと3,500~6,000K(ケルビン)程度とされており、「白色または薄黄色」に相当する。
カーショップなどで市販のハロゲン球は電球の表面に青いコーティングがされたものが多い。これは光に青みをつけることで、白さが増すような感覚や、青白い光にするための仕掛けである。
照射してみると視覚的に真っ白に見える。
しかしながら、車検では検査員がヘッドライトの直前に白い紙を翳して、青いコーティングのために紙が薄青く光るのを見せながら、
検査官が微笑みつつ「ホレ、青いでしょう」と言い、受験者である私の目の前で不合格のスタンプを押されてしまった、という経験をしたことがある。
電球の表面が青いハロゲン球は車検で不合格になることを知った。(偶々意地の悪い検査官だったかも知れないが、このような検査をされると反駁できない)
各メーカー純正のハロゲン球には青いコーティングされたものは無い。カーショップなどで市販のハロゲン球はほとんどが青いコーティングがされている。ハロゲン電球を購入するときはコーティングの無いものを選ぶべきかと思う。
ついでに言えば、ハロゲン球には100W相当という表示が多いが定格は55Wだったりする。光量で実際に100W相当の光が出ているのなら良いが、何をもって100W相当というのか判らない。非常に怪しい表示だ。メーカーにより効率が違うかも知れないが、〇〇〇W相当という表示は極めて怪しい。
なお、HIDはHigh Intensity Discharge lampの略であり、「ディスチャージ」や(放電管内のガスの)「キセノン」と呼ばれることがある。
ついでに言えば、ハロゲン球というのは普通はハロゲンとして沃素(ヨウ素)が使われているが、稀に臭素(ブロム)を使った電球もあり、微かに赤みがかった暖かな感じの光を出す。
Posted at 2024/04/25 16:17:16 | |
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