
チェーン規制はタイヤチェーン(スノーネット)又は冬用タイヤ (スタッドレスタイヤ、スノータイヤ) の装着が必要な規制とは知られていることだが、実際はややこしい部分がある。
日本道路交通情報センターJARTICのホームページを見ると、「状況によっては、スタッドレスタイヤでもタイヤチェーンを装着しないと走行できない場合もありますので、詳細につきましては、目的地や経由地最寄りの各センターまたは都道府県の警察にお問合せください。」とある。
冬用タイヤはサイドウォール(側面部)にSTUDLESS、SNOW、M+S、M.S、M&S、M/Sという、冬用タイヤであることを示す記号が表示されているものである。
「都道府県道路交通法施行細則又は道路交通規則における積雪、凍結時の防滑措置」 一覧
http://www.jatma.or.jp/winterdrive/pdf/regulations.pdf
というサイトに各都道府県の規定が記載されているが都道府県によって微妙にニュアンスが違う。
多くの都道府県ではタイヤチェーン(スノーネット)「又は」冬用タイヤ (スタッドレスタイヤ、スノータイヤ) の装着でよい、と記載されており、積雪、凍結した路面での運転に際しては、主駆動輪にチェーンを装着するか、全車輪に冬用タイヤを装着する措置を講じていれば通行可能であるが、滋賀県などは「積雪または凍結している路面ではタイヤチェン等を取り付けすべり止めの措置を講ずること」とある。
相当昔スパイクタイヤが禁止されていなかったころのことであるが、マカロニタイプのピンをフルに打ち込んだフルスタッドのスパイクタイヤを4輪に装着し、これで最強だ、面倒なチェーンを巻かなくてもすむと揚々と名神高速に入った。
予想通り雪になり、滋賀県の黒丸パーキングでタイヤの検問があった。
当然OKだと思ったが、スパイクタイヤでもチェーンを巻かないとダメだ、と通してくれない。
全車輪に冬用タイヤを装着していても、チェーンを装着しなければ通行できない、いわゆる 「チェーン装着車以外通行止」 で、どんなタイヤでもチェーンを装着しないと通さないという規制だという。
路面はシャーベット状で、チェーンを巻くほどではなくバカバカしいとは思ったが仕方なくスパイクタイヤの上にチェーンを巻いた。(苦笑)
検問を過ぎてからすぐに取り外したが・・・・(笑)
スリップ防止の目的というより、物理的に速度が出せないようにチェーンを巻かせたのではないかと思う。
こいつが、滋賀県などの規定による規制らしい。
他の県でも高速道路交通警察隊長による交通の規制として、「チェーン装着車以外通行止め」の規制が行われる場合があると判明。
最近は「チェーン装着車以外通行止め」の規制をする前に道路が閉鎖されてしまうようだが・・・・
JARTICによると、単に 「チェーン規制」 といった場合に、一般的には【冬用タイヤ規制】つまり、冬用タイヤまたはチェーン なのだが、中には【チェーン装着車以外通行止め】 の可能性もある。
「いずれを指しているのかは現場の状況により異なりますので、お問い合わせください」、とある。
日本語は紛らわしいが、規制も紛らわしい。
ラジオやテレビで「チェーン規制」 の言葉を耳にするたびにどちらの規制だろうかと思う。
遠方の雪国に出かける場合は注意が必要だ。
Posted at 2015/01/11 21:46:04 | |
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