
王国の所在地と同じ住宅地に身体の不自由な独居老人が住んでいて、週に二三回スーパーまでシニア・カーで買い物に出かけておられる。
当住宅地は山の上にあり、標高差130メートルを下って山道を5キロ余り走行しないとスーパーに行けない。
帰りは130メートルを上らねばならないが、普通のMT車で2速で登る急坂だが、往復10キロ余り走り、往復で2時間近く走ってバッテリーを消耗してからシニア・カーが急な坂道を上ってバッテリーがカラにならずに無事に帰って来ることができるのが不思議でならない。
最近のEVも航続距離が問題になっているが、シニア・カーの性能は驚異的な気がする。
一番売れていると思われるスズキのセニアカーとタウンカーについて調べてみた。
シニアが乗るのでシニア・カーだと思っていたが、スズキでは登録商標なのかセニアカーと命名している。
諸元表によると、12V・35Ahのシールドバッテリーを2個搭載し、DC24V 360Wのモーターで100kgの車体を走らせている。体重を加えると160kgになる。
実用登降坂角度は10°とされているが、住宅地のアプローチは20°以上の急坂が数百メートル続く。
諸元表では連続走行距離は31kmとなっている。
タウンカーの方は12V・22Ahのバッテリー2個で連続走行距離が22km。
いずれもかなりの距離と急坂を登る性能があると知った。
なお、参考までに、シニア・カーは税金、消費税も不要、免許も不要で歩行者扱い。
したがって、速度は時速6km/hでリミッターが掛かるように抑制されている。
値段は30万8千円から37万8千円。
恐るべしシニア・カーの性能。
これから考えるとEV車の航続距離がもっと伸びてもよいと思うのだが・・・・・
シニア・カー、つまり「原動機を用いる身体障害者用の車いす」の法的要件は、
車体の大きさは、次に掲げる長さ、幅及び高さを超えないこと。
長さ 120センチメートル 幅 70センチメートル 高さ 109センチメートル
車体の構造は、次に掲げるものであること。
原動機として、電動機を用いること。
6km/hを超える速度を出すことができないこと。
歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと。
自動車又は原動機付自転車と外観を通じて明確に識別することができること。
ということは、以上の要件を満たす乗り物を自作すれば税金も免許も無しで乗れるということかなぁ。v(^_^)v
Posted at 2017/11/04 18:03:53 | |
トラックバック(0) |
自動車 | クルマ