四国ドライブの三日目。
昨日に引き続き酷道439号を走る。
大豊町から道幅は狭くなり、標高1133mの京柱峠(きょうばしらとうげ)を越える。
奥祖谷(おくいや)に国指定伝統的建造物群保存地区に指定された落合集落という山岳集落があり、谷の南側の斜面にある展望台から落合集落を眺める。

南向きの急斜面に江戸中期から昭和初期にかけて作られた約70軒の民家が集落を形成して天空の村というが、確かに集落内の高低差は約390mにも及ぶのには感嘆する。昔はどうやって物資を運んで日々の生活はどうしたのだろうか、と。
歴史民族資料館で貰った地図を見ていて落合集落の真ん中まで登ってみようと落合峠の表示のある舗装林道に入る。

この林道の番号や名称・長さなどの表示は全く無かったが後で県道44号(深渕落合林道)と知った。
落合集落の途中まで登ったら先ほど眺めた展望台を逆に見ることができた。
このあたりは急峻な谷なので、山の急斜面に住まなければならず反対側の急斜面にも標高の高いところまで民家が建っている。

もう少し登ってから戻ろうと思って林道を走るうちに、折角だから落合峠で折り返して戻ろうと思うが、長い林道で、そろそろ峠かと思うがなかなか峠にたどり着かない。
工事している区間があり、道路の真ん中で倒した木の枝を切っており、路面の全幅が枝で覆われていたので、作業員が慌てて木の枝を片付けてくれた。
数分待機しているうちにマーチ・スーパーターボのアイドリングが不安定になりエンジンが止まりそうになる。
走り出すが何だかエンジンの吹き上がりが悪い。
スバルのボクサーのようなエンジン音になる。
標高が高くなって気圧が低下して燃調が狂って不調なのかと思う。
これでは戻った方が良いかと思い、駐車してエンジンを点検するが外観的な異常は感じない。
エンジンを再始動するが異常ない。
しかしながら少し回転を上げるとエンジンが咳き込むような感じ。
不安で一杯になるが、そのまま登り、ようやく標高1520mの落合峠に到着。

あとで調べたら落合峠は落合集落から12キロということだが感覚的にはその倍以上の距離を登ってきた気がする。
落合峠(深渕落合林道)についての詳細は↓のページに載っている。http://wellon.lomo.jp/tohge/tohge_2o/ochiai/ochiai.htm
落合峠からは東三好の方に降りるだけなのでホッとする。
当初予定した酷道439号で剣山(つるぎ)の方には行けなくなったが、この林道で十分冒険したので良しとしよう。
落合峠から北側は多少道路状況が良くなる。

三好の方に向かって簡単に下れると思ったら再び登りになり、桟敷峠を通りさらに九十九折の下りなどもある。どれだけ走ったら山から抜けられるのだろうか。
下りなのでエンジンは息つきをしないが30キロ近い長い距離を下ってようやく国道に出た。途中でエンジンが止まらなくて良かった。
脇町インターから徳島高速道に入る。
高速で追い越しをしようとアクセルを踏み込むとリミッターが掛かったときのようにバババッと息つきをしてエンジンが不調になる。
クラッチを踏んで負荷の無い状態で回転を上げても息つきをする。
これは完全に燃料ポンプか燃料フィルターのトラブルによる燃料不足の症状だと思う。
恐らくサビで詰まったのだろう。
数年前にタンクのサビ取りをしたが再びサビが出たのだろうか。
アクセルを急に踏み込むと調子が悪い。
アクセルをジワっと踏み定速で走行。
それでも登りになり負荷が掛かると調子が悪くなる。
何とか無事で走ってくれと祈りながら走る。
何とか淡路島を乗り越え、明石大橋を渡るが、いつレッカーを呼ばなければならないかと不安で一杯だ。
山陽道に入っても息つきするので途中のパーキングで少し停まって様子をみる。エンジンの再始動は問題なし。
そのまま西宮北インターで降りる。
インターを出てから近所の坂を登り始めると息つきをする。何とか息つきをしながらも無事帰宅。
3日間の走行距離は約1000キロ、燃費は12.9キロだった。
久しぶりに林道を堪能できて大満足。(*^_^*)
Posted at 2018/10/21 12:47:32 | |
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