いろいろなクルマに乗ったり、試乗したことがあるが、ハイパワーとか、速いということはどういうことなのか未だによく判らない。
パワフルだという大排気量のクルマを運転してみると意外と鈍臭かったりする。
小排気量のパワーの無い車に乗ったところ、キビキビ走り気持ち良いと感じることもある。
加速度などの性能を計測して数値化したら違う結果が出るのかも知れないが、体感的な加速は計測結果と違う気がする。
昔、知人がラリー仕様のマーチ・スーパーターボに乗ってきて、たかが1000ccを切るクルマがどうした、という気分だったが、試乗してみてくれと勧められ、数百メートル走っただけでハマった。側溝にはハマらなかったが、鋭い加速でシャープな走りの魅力に完全に気分的に嵌まったことがある。
先日縁あってフォルクスワーゲン・ポロのGTIを譲り受けた。
2006年式だから相当古い車両だが、魅力はMTだ。MT車は極めて少ない。

23万キロ余り走行していて過走行で、タイミングベルトの交換はされているが、いつどこが壊れてもおかしくない。
魅力はエンジンで、気持ち良くふけあがる。
1800ccでターボ付きで150馬力だ。車重は1200キロ。
重いクラッチを踏んでギヤを入れてミートすると低い回転からターボが効いて大きなトルクでグイグイと加速して陶酔の世界に入る。
ええーっ、こんなに走るの。という感覚。
以前乗っていたインプレッサWRXより体感的に明らかに速い。
アクセルの反応も良くキビキビと走る。
これは自分でコントロールできる車ではないと思うが、幸いESC(横滑り防止装置)もついている。
旧車王国の国王なので旧車しか乗らないが、ポロの旧車でさえこれだけ速いのかと驚いた。
二三年前にポルシェ・ケイマンの新車に試乗したことがある。
試乗したケイマンはデュアルクラッチシステムのPDKだったが、高速のゲートを抜けて本線に入ってアクセルを踏んだら、急な加速Gで、自分でアクセルを踏みながらも自分の脳内の血流がおかしくなって貧血を起こして気が遠くなるのではないかと思って焦った記憶がある。
旧車のポロGTIでさえ速いのだから、最近の車をバカにしてはいかんな。(笑)
ところで、このポロGTIで200キロほどのドライブに出かけた。クラッチが重いので帰途左脚の脛が攣ったように痛くなり、クラッチを踏むたびに痛くなり、どうなるかと心配したが何とか帰宅できた。
国王の老化現象なのか、クラッチが重すぎたのか、それともコロナ禍で、運動不足になって筋力が衰えているのか。
長年MT車のみに乗っているがクラッチで脚が攣ったのは初めての経験だ。
普段乗っているポルシェのクラッチより重いクラッチを持て余している。
素性の知れないポロGTIだが強化クラッチが入っているのかも。
ポニー(仔馬)の積もりだったが、結構な荒れ馬かも知れない。
どうやって乗りこなすかが課題。
ポロGTIにハマりそうな予感がする。(苦笑)
Posted at 2021/09/13 22:09:38 | |
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