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2015年12月06日

トロッコな1日(前編)・・・シグナス森林鉄道

トロッコな1日(前編)・・・シグナス森林鉄道
はやいもので、もう師走・・・・


年賀状書きや、大掃除等もしなければならないと思いつつも・・・・・。


この日曜日も濃い趣味の世界へ足を踏み入れました。。



朝の6時代に地元の駅を出る南海さんの急行電車に乗車。。。
いきなり鉄分の濃い昭和37年製造初年の6000系電車です。。

流石に50年以上前の車両とあって、古めかしさは隠しきれませんね。。




一方、こちらは阪急さんの梅田駅・宝塚線9000系です。。

車体は創業以来の伝統色・マルーンを死守し続けます。
古風な色合いなのに、古びた感じは微塵も無く、常に時代の最先端をイメージさせるデザインですよね。

電車もピカピカなら、ホームまでピカピカでゴミひとつ落ちていないという格調の高さと「おもてなし」の精神は私が幼少の頃から全く変わりません。。



鉄ヲタ歴45年の私は、いろんな地方のいろんな電車に乗りましたが、上品さと格調の高さ、清潔さ、従業員さんと乗客のレベルの高さの面で、阪急さんを上回る鉄道には未だに出会った事がありません。

私の生まれ育った地域で使用していた鉄道は、国鉄阪和線と大阪市営地下鉄、そでに南海さんでしたが、幼少の時に初めて阪急電車に乗った時のカルチャーショックは今でも忘れられません。



車内はいつ、どの時代に乗っても流行に左右される事無く、木目調のデコラ板に、深緑色のシートの統一されたデザインで、通勤型電車としては非常に格調高くまとめられています。



梅田の京都・宝塚・神戸3線の同時発車も健在です。。

梅田を出ると中津駅の通過制限速度が設定されていない京都線が一番早く走り、次いで神戸線、そして私の乗車した宝塚線は一番遅く、ご覧の様に神戸線電車のお尻を見ながら後を追いかける状況となります。



阪急電車は例外なく最前部はお客様目線から前方の景色がよく見える様に設計されていて、特に小さなお子様にもという配慮でかなり低い位置まで貫通扉の窓が展開しているばかりか、必ず運転席後ろに座席が設けられていて、ゆっくり座りながら前面展望を楽しむことが出来ます。

この部分だけを見ても、阪急さんの乗客に対する「おもてなしの心」が垣間見られます。。



さて、こちらは川西能勢口で乗り継いだ能勢電鉄さん。
阪急さんのグループ会社で、阪急さんの昭和37年製という中古車両を使用していますが・・・


少しデコラ板の色が褪せてきていますが、貫通扉の上の日の丸小旗立てをはじめ、格調高さを堅持しています。



能勢電鉄さんに乗ると一昔前の阪急沿線にタイムスリップした様な感覚に陥ります。。




さて、終点の妙見口駅からは、妙見山を登山するために歩きます。。



里山は未だ紅葉の名残があり、刈り入れの終わった水田に案山子アートがひときわ輝きます。。。



案山子があるだけで、なんだか風景を見て気持ちがほっとするのは何故でしょうか。。



里の紅葉は未だ散っていなくて、最後の美しさを見せてくれています。。




春に来た時はケーブルカーで登りましたが、今日はケーブルカーを使わずに歩いて登りました。。



こんなどこか愉快な祭壇もあったりなんかします。。

能勢の山里に住む人達のおおらかで平和な人柄が伝わりますね。



尾根筋から妙見山を見渡すと、一面、紅葉で覆われています。。
もう12月だからと諦めていましたが、素晴らしい風景を見ることが出来ました。。



そしてこちらは、北極星を崇める妙見さん。。

あれっ??神社??お寺??

まっ、この際、どちらでもいいか。。



仏教界では非常に珍しい、北極星を形どったお堂です。。



境内は参拝者で混雑していました。

信仰が厚いのはやはり男性よりも女性で、参拝者の8割以上が女性でした。。



昭和初期の旅籠を思わせる、食事&土産物店は、閉店していました。。



そして・・・。



登山目的で来ただけに、本日の第一の目的である妙見山の三角点だけは踏んでおきました。。

・・・で、本日第2の目的は・・・



このヨレヨレの線路・・。



緑の豆機関車を先頭に赤色の客車を2両従えた、「シグナス森林鉄道」です。。


シグナス森林鉄道の名前の由来は、「妙見の森」のすぐ北に位置する能勢妙見山からです。
妙見山は、北極星を守護神に祭られています。

夏の夜空には天の川をまたぐように、3つの1等星が「夏の大三角形」を作ります。

3つの星とは、「こと座のベガ」、「わし座のアルタイル」、そして「はくちょう座のデネブ」です。

シグナス“Cygnus”とは、夏の星座「はくちょう座」の学名なのです。


七夕伝説では天の川をはさんで西側に輝く星はベガで織女を意味し、東側に輝く星、アルタイは牽牛を意味します。

夫との生活が幸せすぎて機を織る事を忘れてしまった織女は神々の皇帝によって罰を受け、1年に一度、七夕の夜しか会えない様にされてしまいました。

7月7日には小さな鳥が集まり、その羽で天の川に橋を架け、その橋の上で2人は会うことができるのです。。


シグナス森林鉄道では、七夕伝説にちなんで二つの駅をそれぞれ「ベガ」と「アルタイル」と名づけ、二つの星の間を乗客の幸せを願ってはくちょう「シグナス」に見立てたトロッコが天の川を翔(かけ)るように行き来するという設定です。。。


まあ、なんとロマンチック。。

前回は桜満開の春に訪れましたが、今回は初冬の訪問です。。



今日は、本年最後の運転日・・・・次は来年の3月までお預けです。。



おもちゃの様な運転席・・・



おじいちゃんと孫を乗せて出発進行~






アルタイ駅では子供達を運転席に乗せて記念撮影タイム。。



信じられないくらいの急カーブが駅ということになっています。



秋らしく、一面が落ち葉で埋目尽された線路が素敵です。。





再びみんなを乗せて出発進行~

前の車両を子供達に譲りました。。



標高が高いので桜の紅葉は終わっていてちょっぴり残念でした。。



この手造り感いっぱいのヨレヨレの線路がなんともいい雰囲気を醸し出していて最高ですね~。



暫く撮影に没頭。。。





昼からは他の用件(第3の目的)が有る為、ケーブルカーで足早に下山します。。




相変わらずスケジュールを濃縮して多忙な旅になる傾向は変わりません。



山里の紅葉は素敵です。。



ケーブル乗り場から見た妙見山は紅葉の帽子を被ったみたいで、金色に輝きます。






松尾芭蕉が旅ごころを掻き立てられた道祖神と案山子。。

ここの人達はとてもナイスなセンスですね。。


そしてさらに驚愕させられたもの。。



????



なんと、竹細工で造られた実物大の電車・・・



素晴らしいのひとこと・・・。



なんと、車内に吊革まで。。。

いつ、誰が、何のために造られたのか。。

謎は深まるばかり。。。

妙見の里の人達、素敵過ぎます。。

本日、第3の目的地に行くまでの意外な発見でした。

ブログ一覧 | ディープな場所探検 | 日記
Posted at 2015/12/06 23:28:07

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この記事へのコメント

2015年12月6日 23:40
こんなトロッコ列車が現存しているのですね!
昔の『散髪列車』を思い出します。
義兄が阪急神戸線の特急運転士をやっているので、画につい気になってしまいます。
先日、実家を片付けていたら1985年の『マルーンの風』のカレンダーが発掘されました。
多分京都線6300型デビュー当時でしょうか?
確かに阪急、地味な色使いでありながら、内装は関西私鉄一?を誇るだけに、一目置けます。
コメントへの返答
2015年12月7日 23:57
シグナス森林鉄道は能勢電鉄さんの有志社員の手で造られた、手造り感満載の鉄道です。

昭和の古き良き時代にタイムスリップしたみたい。。

「マルーンの疾風」シリーズは名作ばかりですね。

阪急さんは、私の見る限り、日本一、いやヨーロッパの列車も乗りましたが、世界一かも知れません。。

「美」や「センス」、「伝統」にかけるお金が桁違いです。。
2015年12月7日 0:18
阪急は沿線の一部の地域のイメージとも相まって、やっぱり上品で格調ある印象を持ってます。

能勢電には、まず乗ることは無いんですが、一度だけビール電車に乗りました(^_^)v
前はJRのところまで来てたらしいですよ。
コメントへの返答
2015年12月8日 0:07
私の街から通勤に利用する電車に乗ると、男性は大股を開き新聞を読み、女性は鞄を座席に置いてスマホ三昧・・・

席を詰めてもらおうとしようものなら例外なく睨まれます。。

そう、阪急さんは、乗客のセンスからして全く違う事を痛感させられます。。

そのことが「阪急沿線」全体のクオリティを高めているのですね。。

能勢電さんの単コロチンチン電車、知ってはいましたが、乗りに行く前(もう30年くらい経つのかな。。。)に残念ながら廃線になってしまいました。。
2015年12月7日 7:20
おはようございます。
遠いところ、うっとこの近所までお見えになったのですね。
昨日は行きも帰りも妙見口駅から黒川駅の間をプチツーリングで通過しました。
モトラに乗った僕を見かけませんでしたか?(笑)
コメントへの返答
2015年12月8日 0:27
あっ。。

モトくろっさぁ様のご近所だった訳ですね。。

この街の方々の芸術的センスと「おもてなしのこころ」、それとサービス精神の大きさは多分大阪一、いや近畿一だと思います。

次のブログにも書きますが、街全体に感激しました。。。

私がその道を歩いたのは往路9時半ごろで復路は12時頃でしたよ。。。

熊みたいなオッサン見ませんでしたか??
2015年12月7日 12:50
阪急の車両の綺麗さは、異常ですね…

どの車両を観ても、ピカピカです♪


それに、落ち着いた内装と、凝った作りの鎧戸。


こんな作りと整備は、阪急だけでしょう。

まるで戦前クラス?の旧い客車の様な重厚感ですね(^^)

トロッコ列車は、へろへろ線路に萌えます(笑)
コメントへの返答
2015年12月8日 0:18
そうそう。。

「異常」という言葉がぴったりかもしれませんね。。

「鎧戸」・・・日除けがカーテンではなく鎧戸と言うところも「伝統」を感じさせてくれますね。。

完全UVカット窓なのに「鎧戸」・・・
お洒落過ぎます。。

それに客室窓は全自動。。

座席は上品な深緑でフカフカ。。。

下手なクロスシート車なら阪急電車のロングシートの方がよほど快適ですね~。

私は地下鉄堺筋線に乗り入れる阪急車両によく乗りますが、地下鉄車両が来た時は「ハズレ」・・・
阪急車両なら「あたり」が来たという感覚になりますが、同僚も同様な事を思うらしいです。。(地下鉄さんごめんなさい)
2015年12月7日 16:18
ヨレヨレのトロッコ列車が羨ましいですね!

我が飯田線にも十年程前まで貨車を改造したトロッコ列車が走ってました。

今じゃATS-Pの関係で天竜峡以北は最長3両までしか入線出来ません。
改造車両も無くてつまらないですよ(泣)
コメントへの返答
2015年12月8日 0:20
飯田線の「トロッコファミリー」号・・・

18きっぷでしょっちゅう乗りに行きましたよ~。

12系客車だったし・・。

117系の改造観光列車は遂に乗る機会が無いまま廃車になってしまいました。。

快速「みすず」号はせめて115系で残ってほしかったですよね~。
2015年12月7日 18:31
阪急電車。
関西の私鉄、最高峰なイメージです。

宝塚線沿線に住む友人宅に行くときに乗ったのですが、
「通勤車で、これ?」ってのが正直なところです。

でもやっぱり、「電車でD」のイメージが強烈すぎます(爆
コメントへの返答
2015年12月8日 0:24
正にその感覚ですよね~。

特に私の様な和歌山の田舎者にとっては「阪急電車」は眩し過ぎます。。

田舎の電車は何年経っても真似出来ないでしょうし、多分阪急さんを見習う気すら無いでしょう。。

「電車でD」はなんで阪急がって感じですよね~。
2015年12月7日 23:19
竹の電車、本当に走っていそうですね。
宮崎アニメに出て来るでしょう(笑)

しかし毎回感服します鉄ヲタ、楽しいデス!
コメントへの返答
2015年12月8日 0:26
竹細工の実物大電車・・・

このアート感覚には度肝を抜かれてしまいました。。

案山子といいシグナス森林鉄道といい、さらに竹細工電車・・・・・。

妙見さんの麓は芸術家の街なのでしょうか。。

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「万博 (≧▽≦) http://cvw.jp/b/860472/48481095/
何シテル?   06/11 22:52
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