今日はルームミラーの修理のためにディーラーへ、
そしてそのとき新型GSも試乗させて頂きました。
エンジンが同じIS350と比較しつつ書いてみたいと思います。
※試乗記は完全に主観に基づいて書いております。
それを前提にお読み下さいませ。
ディーラーに到着すると、駐車場がいっぱい。
やはりみなさん新型GSを見に来られているようですね。
早速ISを駐車場に駐め、メンテナンスの方とお話します。
今回はルームミラーそのものを新品と取り替える、とのこと。
部品はもう取り寄せているので、すぐできあがりますということでした。
おそらく日曜日に調子が悪いと電話したときに、
すでに手配をしてくれいたのだと思います。
この手際の良さはさすがです。
そいうことで、早速新型GSの試乗に行ってきます!
GS350 F SPORT マーキュリーグレーマイカ
□エクステリア□
フロントから。
リヤから。
斜めサイドから。
外見はとてもマッスルな感じがします。全体的に筋骨隆々、アグレッシブな感じです。
エレガント、というよりはかなりアグレッシブな感じです。
全体的な雰囲気は、フーガやBMW5シリーズのような感じですね。
エクステリアを見ている限り、同じレクサスとはいえISとはだいぶ方向性が変わってきたんだな、と
改めて感じました。
IS、そして以前のGSはエレガントとスポーティーさを感じる控えめなエクステリアですが、
GSは凄く押しの強い感じです。
マーキュリーグレーマイカ、ガンメタのような感じの色で、
GSのマッチョな雰囲気によく似合っていると思います。
トランクはパワートランクリッドになっていました。
□インテリア□
まず乗り込んで感じたことは「華やか」。
私のISはほぼブラック一色のインテリアですが、
新型GSはあちこちにシルバーのアクセントが入っており、とても華やかな感じがします。
このシルバーの使い方がまた上品です。
またISのような包まれ感も感じるインテリアで、いい意味で大きな車、といった感じは
受けませんでした。
シートも厚みがたっぷりでとても上質、とてもいい座り心地でした。
リヤシートもとても広いです。
ゆったりとく寛ぐことができそうですね。
センターのインパネですが、ここは少しイマイチな感じでした。
まずスイッチが幾何学的に並んでいるのですが、配置が分かりにくく
押すときにかなり迷ってしまいました。
オーディオのつまみもシルバーでとても綺麗ですが、
それ以外のオーディオのスイッチが凄く小さかったです。
またぱっと見ではとてもわかりにくく、操作し辛く感じました。
そして全体的にスイッチのタッチが、ISのタッチとだいぶ変わっているような感じがしました。
このあたりは少しコストダウンの影響が出ているのかなと思います。
オーディオはマークレビンソンではないタイプですが、すごくいい音でした。
ただISで装備している6連奏チェンジャーは装備されていないようでした。(未確認)
大きなモニタがセンターに鎮座しています。
画面はとてもくっきりしていて見やすかったです。
左3分の2ぐらいがナビ、右3分の1がオーディオ画面になっています。
シフトレバー、そしてその横はリモートタッチ。
このリモートタッチ、以前試乗したHSやCTとは少し異なるタイプになっています。
HSやCTは確かボタンの上にカーソルを移動させると、
フィートバックがあったような気がするのですが、
GSではそのフィードバックがなくなりました。
あと「決定」はレバーを押し込む方式に。
HSやCTでは横にスイッチがついていたと思います。
フィードバックがなくなってブラインドタッチが難しくなりました。
ただモニタがとても大きいですから、そんなに視線移動は必要ないと思います。
シフトレバーはおなじみのゲート式。
とてもスムーズに動きます。
その前はドリンクホルダー。
フタはとてもスムーズに動きます。
天井のライトはLEDでした。
メーターはとても見やすかったです。
ISは計器のような感じ、GSはすごく高級感あふれるメーターという印象を受けました。
そういえばこのメーター、以前試乗した5シリーズによく似ています。
ハンドルは少し大きめですが、とても握りやすいハンドルでした。
Fのデザインがカッコイイです。
ウィンカーはレバーそのものが倒れないタイプでした。
最初は少し違和感がありますが、すぐ慣れました。
新型GSのインテリア、とても華やかで上質に作り込まれていました。
インテリアもISとは大きく雰囲気が違いますね。
例えば、ISはやはり走る車、ということでスイッチも多くコックピットのような感じで
スイッチ関係は、どちらかと言えば実用的な配置になっています。
GSはさらに上の高級車ということもあり、スイッチの配列もかなり雰囲気を重視した作りになっていると
思いました。
ただ少しインパネがコストダウンを感じてしまったのと、
スイッチがとても操作しにくくなっている(これは慣れもありますが)点、そして残念な点がもう一つ。
それはドアを閉める感触。
前のブログで気になった、とはこの部分です。
ISだとドアを「ボトム」と閉めると完全に密閉された空間になるような感じがありますが、
GSにはそれがありません。
少し重厚感が薄れてしまったのかも・・・という印象を受けました。
□エンジン□
350のエンジンは、私のIS350と同じ2GR-FSEということもあり、
どんな味付けになっているのかすごく興味がありました。
まず発進しようとして感じるのはアクセルがかなり重いということ。
IS350と比較にならないくらい重いです。
踏み込んていくと、ある一点から「ブォッ」と加速をする感じでした。
このお陰で最初の発進がガクガクしてしまいました。
ディーラーを出て、幹線道路にでてみますが、少しもっさりしている感じがしました。
ISと同じように加速しようとするとかなりキックダウンを感じます。
やはり約200kgの車重の重さと、ギア比(GS350:3.615 IS350:4.083)の違いが
出ているのだと思います。
先ほどのアクセルの重さもあり、かなりぎくしゃくしてしまいました。
加速そのものは十分すぎるほどだと思います。
そして途中からドライブモードスイッチをノーマルからSPORT+に入れてみましたが、
う~む、あまり違いを感じませんでした。
強いて言えば少しアクセルの反応が僅かに敏感になったぐらいでしょうか。
エンジン音の方はエンジン始動、そして4000回転まではIS350とほとんど同じ。
4000回転を超えたあたりから野太いエンジン音が響いてきます。
IS350の場合だと、エンジン音はどちらかといえば「静か」「透明感」のある音でしたが、
GS350は全体的に「パワフル」「力強い」感じになっていました。
従来のレクサス車だと「きれい」だった部分を
「力強く」聞かせるようにチューニングしたような感じだと思います。
エンジンについては好みの問題もありますが、少し物足りなさを感じました。
IS350の「道路をダイレクトに蹴っている。」感じではなく、
少しまったりした加速のように感じました。
やはりこの辺りもグランドツーリングのGSならではなのかもしれませんね。
ちなみに新型GS、燃費は5.2km/リットルでした。
(一般幹線道路のみ。高速道路は試乗していません。)
□ドライブフィーリング□
まずドライブして感じたのは、車体の大きさをあまり感じさせないこと。
ISと違和感なくスイスイ走らせることができました。
このあたりは、VGRS+LDHの効果が出ていると思います。
低速時ではハンドルの軽さに驚きましたが、
スピードがあがるに連れてどっしりと重くなっていきます。
乗り心地もとても良かったです。
ISはやはり固いサスペンションもあってゴツゴツした感じもありましたが、
GSでは路面のゴツゴツをあまり感じませんでした。
19インチを履いてこの乗り心地の良さは凄いと思います。
ただその反面、ハンドリングの切れはイマイチでした。
ISはやはりハンドリングの切れが良く、思い通りにレーンチェンジできるところがありますが、
GSはそこまでではありませんでした。
Fスポですので、かなり切れはいいのかな・・・と思っていましたが、
直進安定性重視の設定のように感じました。
あと気になったのが接地感の薄さ。
ISよりも揺れが少ない分、接地感はあまり感じてきませんでした。
やはりこの辺は乗り心地を優先しているのかもしれませんね。
そして、これはどうかと思ったのですが、
走行中ずっと「カタカタカタ・・・」ときしみ音がしていました。
おそらく立て付けが悪いのだと思いますが・・・
ドライブフィーリングについては、ボディの大きさを感じさせない点には
本当に驚きました。
ボディの大きさに気にせず、スイスイ走らせることができます。
ただ全体的に、スイスイ機敏に走らせるというより、どっしりと走らせる方が
向いている味付けだなと感じました。
□全体的な感想□
全体的にGS、本当に優秀なグランドツーリングだな、と感じました。
たった30分だけの試乗でしたが、とてもいい車だと感じました。
ただ、やはり私は自分にはISの方が合っていると改めて思いました。
どうしてかというと、上でも少し述べた「ダイレクト感」はISの方が強く感じるからです。
これは主にハンドリング、ブレーキ、そしてエンジンフィールに言えるのですが
ISだとやはり思い通りに走って、曲がって、そして止まってくれます。
この点は車に慣れる前の新車の時から今まで変わっていません。
その点GSだとどうしてもワンクッション置いてしまうところがあります。
加速、ブレーキ、そしてハンドリング・・・どうしても何かが挟まっているように
感じてしまいます。これはあまり違和感を感じないとは言え、
VGRS+LDHの不自然さが少し影響しているのかもしれません。
ただそういった部分も長距離の高速移動という場面であると、心強い味方になると思います。
この辺は好みの問題ですが、「素」の状態であるISの方が私は楽しいです。
いつも車と一体、そう感じるのはISだと思います。
そう意味では以前試乗したCT200h F-SPORTの方が好みです。
この車も車との一体感を凄く感じました。
思い通りとてもスイスイ走ってくれてとても楽しかったです。
とは言え、このあたりはちょこっとの試乗では分からないと思います。
今回は高速道路も走っておりませんので、GSの本領発揮はやはり高速道路を走らせてみないと、
と思いました。
試乗から戻って、自分のISに戻るとやっぱり「これだよ、これ!」と感じてしまいました(笑)
自分の愛車はやっぱり落ち着きますね。
今回は貴重な体験をさせて頂いたレクサス高松のスタッフ皆様に感謝申し上げます。
GSの試乗、本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。