
ようやくバタバタしていた5月、そして6月上旬が過ぎ
昨日久しぶりに午前中だけ休みを取りました。
実はNXで一カ所気になる部分があったのですが、
SCさんのお陰もあり保証交換で直して頂けるということで
ディーラーに行かないといけなかったので本日お邪魔してきました。
あとディーラーオプションのフロントシェードをお願いしたのでそれも受け取りに。
連絡が来てからお邪魔するまで約1ヶ月弱かかりました(汗)
久しぶりの仕事以外の運転です。
担当ディーラーであるレクサス高松は現在店舗改装中でイオンモール高松で営業しており、
本日はそちらへ。
かなり駐車場の広いところなのでどこだろう?とうろうろ徐行していると
レクサス車が並んだ一角があって
ようやくたどり着くことができました。
本日は平日ということもあり駐車場はガラガラ。
一角にNXを止め、お店へ向かいました。
仮店舗なのでかなり狭めですが、しっかりオーナズラウンジも設けられております。
お勧めのドリンクのストロベリーソーダとオリーブサンドを頂きました。
甘酸っぱいストロベリーがとても美味しかったです。
さて担当SCさんもお越しになりそのまま点検の打ち合わせを開始。
どうも思ったより交換に時間がかかるということで代車を借りて
そのまま仕事に行ってくることにしました。
代車は・・・
NX300h“I package”
(手前が私のNX300“F SPORT”、奥が代車のNX300h“I package”)
後期型で、ボディカラーはソニッククォーツです。
初めてのNX300hなのでちょっとわくわく(笑)
ということで本日はNX300h“I package”の試乗記を書いてみようと思います。
今回は代車ということでかなり長い時間お借りすることができ、
また高速道路も走ることができましたので、
普段とは違ったNXを堪能することができました。
※以下は完全に主観に基づいて書いております。
不快に感じそう、気分を害される可能性のある方はご遠慮下さい。
まずはボディカラーの違い。
私のNXは“F SPORT”のみチョイスできるホワイトノーヴァガラスフレーク。
NX300hはソニッククォーツで同じホワイトカラーといっても違いがあります。
残念ながら本日は雨一歩手前の曇りということで写真ではあまり違いがありませんが、
ホワイトノーヴァガラスフレークはラメの入った煌びやかなホワイト、
対してソニッククォーツは落ち着いたパールの入ったホワイトという感じがします。
前者は若々しい感じ、後者は上品な雰囲気があります。
どちらもきれいなホワイトです。
さてインテリア。
“F SPORT”と“I package”の大きな違いのひとつとしてはまずシート。
“F SPORT”は“F SPORT”専用本革スポーツシート、“I package”はL texシートです。
またシートカラーはダークローズということで落ち着いたレッドです。
座った感じの違いとしてL texシートは本革と遜色ないほど質感が良いなというのが第一印象。
仕立ての良いソファという感じがします。
以前“version L”のシートにも座ったことがありますが、こちらは本革、L texは合皮ですが
ぱっと見、そして触った感じ違いが分かりませんでした。
本当に質感という意味では良いシートだと思います。
ただその反面、柔らかいということもあって腰が沈み込み腰痛持ちの私にはちょっと違和感が。
あとサイドサポートも“F SPORT”のスポーツシートほど張り出していないので
体のサポートという点ではちょっときついかな。
ちょっとサポートがきついけど体をがっちり支えてくれる“F SPORT”のスポーツシート、
そしてそこまでサポートはきつくないけどゆったり座ることができるL texシートという感じですね。
これは善し悪しというより体に合うか、そして好みの問題でしょう。
メーターも異なっています。
タコメーターがハイブリッド専用メーターになっている他、
スピードメーター周りの意匠も異なっています。
“F SPORT”の場合、メーター内部にホワイトのリングがあしらわれています。
ちなみにNX300hでもスポーツモードに切り替えると
タコメーターが表示されるようになっています。
参考までに“F SPORT”はこちらです。
インパネ周りは殆ど同じですね。
エンジンスタートスイッチの代わりにパワースイッチが装備されています。
オーナメントパネルはシルバーフィルムでした。
“F SPORT”の“F SPORT”専用メタルフィルムに比べて少し落ち着いた色調です。
足回りは225/60R18タイヤ&アルミホイール (ダークメタリック塗装+切削光輝)でした。
因みに“I package”は標準では225/65R17タイヤ&アルミホイールで、
こちらはメーカーオプション。
タイヤはYOKOHAMAのBluEarth。
“I package”は少し燃費重視のタイヤのようですね。
“F SPORT”の場合は235/55R18タイヤ&“F SPORT”専用アルミホイール
(ダークプレミアムメタリック塗装)、
※“F SPORT”は上記に加えタイヤか225/60R18タイヤを選択できます。
そしてタイヤはBRIDGESTONEのDUELER H/L 33。
BluEarthに比べると少しスポーツ寄りのタイヤですね。
あとエクステリアでの大きな違いはフロントマスク。
グリルが“F SPORT”はメッシュグリルでスポーティな感じですが、
対して“I package”は直線的なラインになっています。
“F SPORT”に比べるとスポーティ感より上品な雰囲気が出ていると思います。
押し出し感で言えば“F SPORT”かな。
“F SPORT”はこちら。
あとリアバンパーの意匠も異なっています。
一番上の写真では分かりにくいですが、NX300、中でも“F SPORT”は
かなりマフラーを強調したデザインですが、ハイブリッドであるNX300hは
マフラーをあまり強調しないデザインです。
因みにNXの場合、NX300“F SPORT”専用バンパー、それ以外のグレードのバンパー、
NX300h“F SPORT”専用バンパー、それ以外のグレードのバンパーと
4つの種類のバンパーが存在します。
気になったインテリア、エクステリアの大きな違いはこの辺りでしょうか。
質感に大きな違いは無いですが、やはり“F SPORT”はスポーティ感を強調した
専用パーツが多いと改めて感じました。
私が以前乗っていた“F SPORT”の走り(?)である“version F”では
違いはシートとグリルぐらいでしたが、現行の“F SPORT”はかなり専用の装備が多く、
それ以外のグレードとさらに差別されました。
対して“I package”はスポーティ感よりラグジュアリーな落ち着いた雰囲気。
上質なコンパクトSUVの王道を行く車という雰囲気ですね。
さてここからは乗り味のインプレッションです。
これもかなり違いがありました。
NX300は直列4気筒 2.0L エンジン+インタークーラー付ターボ、
NX300hは直列4気筒 2.5L エンジン+ハイブリッドシステムということで
エンジンについては同車種ながら全く異なります。
NX300hですがまず走り出した瞬間、直感的に感じたことは「静か」で「滑らか」ということ。
発進はトルクのあるモーターがアシストしてくれ、またトルコンATにはない
シームレスな加速が印象的。
NX300も十分静かですが、やはり静粛性では完全にハイブリッドに譲りますね。
個人的にハイブリッドはエコなイメージがあり、そんなにパワーが無いんじゃないかな?
と思っていたのですが、少なくとも町中からバイパス、
高速まで不足を感じる事は全く無かったです。
ただしやはりダイレクト感、あと坂道や高速道路での再加速などでは
NX300との違いを感じました
どうしてもアクセルを踏み込んでからワンテンポ遅れて加速しますし、
その際にはエンジンの「ウォーン」という大きな音が室内に入ってきます。
こういう所はやはり低速から大トルクを出す最新ターボエンジンの方がこの辺りは上ですね。
これも善し悪しというより用途や走り方の違いによるものかなと思います。
NX300hの場合は常にアクセルを踏み続けるというより、
ある一定の速度まで加速してそのまま巡航という走り方が良さそう。
それに対し加減速のメリハリをつけて走りたいのなら
やはりNX300のターボエンジンかなと思います。
私はWRX STIに乗っているというのもあり、やはりキビキビした加速を求めるので
NX300の方が合っているかなと(笑)
ハンドリングや乗り心地もかなり違いがありました。
“F SPORT”はかなりハンドル操作に忠実。
良く言えばダイレクト、悪く言えば敏感というところ。
“I package”はかなりおっとりしたハンドリング。
良く言えば穏やか、悪く言えば緩慢。
これも善し悪しというより好み、引いて言えばNXに何を求めるのかというところに尽きます。
同様に乗り心地もよく似た傾向でした。
“I package”はかなりゆったりとした乗り心地。
良い意味でSUVらしい乗り味です。
“F SPORT”は足回りが固められているのもあり路面の凹凸を拾いがちですが、
対する“I package”はそれをうまく乗り越えていくような乗り味で町中ではかなり快適でした。
ただその反面気になったのがボディの揺れ。
縦揺れはそこまででも無いのですが、少しボディの横揺れが大きかったです。
ただ不安になるようなものでは無く、背が高めの車としてはごく普通の範疇でしょう。
高速に入るとやはり“F SPORT”の方が快適。
AVSの効果もあってモードを切り替えるとかなりビシッとした乗り心地になります。
“I package”は先程の町中と同様少し揺れが大きかったのが気になりました。
この辺はAVSに加え前後に装備されたパフォーマンスダンパーの効果も大きいのでしょうね。
ただこれもあくまで比較の問題であって“I package”でも安定性は十分以上です。
同じNXといってもNX300とNX300h、そしては“F SPORT”と“I package”は
全く性格の異なる車だなというのに驚きました。
Nimble(素早い、爽快な) Crossoverの名の通りスポーティな走りを求めるのならNX300、
逆に本来のSUVらしくゆったりと上質に走りたいのならNX300h。
そして引き締まった乗り心地、ダイレクトなハンドリングを楽しみたいのなら“F SPORT”。
町中から高速道路まで過不足無く上質な走りを楽しみたいのなら“I package”。
以前もインプレッションで書きましたが私のNX300“F SPORT”は
SUVの形をしたスポーツセダンと言っても過言でも無い動力性能とハンドリングです。
試乗前はSUVなので少々動きが緩慢なところがあるだろうと思っていたのですが、
そういう所が一切見つからず、驚いたことを今でも覚えています。
あと上でも書きましたが、“F SPORT”ということで他のグレードと差別化され、
かなり専用装備が多く、また異なるチューニングされていることにも驚きました。
同じNXと言っても車種が別と言ってもいいぐらい違いがありますので
もし購入を検討している方は、それぞれ試乗されることをお勧めします。
最後になりましたが貴重な体験をさせて頂き、レクサス高松のスタッフの皆様には感謝です。
この場を借りて御礼申し上げます。