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イイね!
2004年10月02日

一度乗ってみたいのに

一度乗ってみたいのに 今ちょっとアルファロメオGTが気になっている。
細かく言うと、これの3.2リッターエンジン搭載モデルに一度乗ってみたいと思っている。それと言うのも、同じユーノス500に乗っている友人の幾人かが試乗して、そのエンジンの気持ちよさにすっかりメロメロになってしまったと口々に証言しているからだ。

その筆頭たるKahan氏によると『…アクセルを踏み込む。ここでいきなり鳥肌が立つ。「な、なんだこのエンジンは!」妖艶と言おうか、なんといおうか、こんなエンジン初めてだ。』とのこと(詳細はリンク先にある「アルファロメオGT3.2」コンテンツを参照)。
金の工面さえつけば今すぐにでも買っちゃいかねない勢いである。

そこまでキモチイイと宣伝されれば、自分でも体験してみたくなるのが人情だ。広い空の下で自分の車の写真を撮った帰り道に、たまたまアルファロメオのディーラーがあったのは、ちょうど生理的欲求の限界が近かったことも含めて天の配剤と言うべきだろう。
しかし、日記の表題にもあるとおりで、結局希望は叶わなかった。切羽詰った状況から解放された僕の対応をしてくれた営業担当の青年によると、アルファGTの主力商品はセレスピードを採用した2リッターエンジン搭載モデルのほうで、これより概ね100万円高くなるMT専用の3.2エンジン搭載車は、販売台数も期待されていないし試乗車が殆どないのだという。

それならそれで、試乗車として用意されていた2リッター版に乗ってみればよかったのかもしれないが、Kahan氏の『ギアを1にして発進すると、いきなりがっかり。やはり3.2リットルエンジンは良すぎた。このJTSエンジンだってかなりパワフルでスムーズ、いい出来なのだが、あれを一度味わうといかんともしがたい。』と言う感想を既に読んじゃってるもので、それならわざわざ試乗するまでのことはないと判断して座ってみるだけに留めた。

実を言うと僕は、アルファGTの形はあまり趣味ではない。東京モーターショーで初めて実物を見たときから、胴長感の強い側面シルエットや、正月の鏡餅みたいに地面に向けてRが垂れ下がっていくノーズの造型に違和感を憶えていたし、グリーンハウス(=キャビン周りの上部セクション)の視覚上の独立性を殊更に強調する車体後半部分の処理も好きではなかった。セダンの156をベースにして、それとの血縁性を明示しながら華麗なクーペを仕立てようとした意図は十分理解できるし、大人っぽく破綻のないスタイルなどはなるほど専業の老舗デザインハウスが手がけただけのことはあると確かに納得させるが、今一つピンとこないのだった。
ところが―あまり趣味ではない、という基本線は変わらないけれども、ディーラーの屋外駐車場にポツンと置かれた姿は中々に魅力的に見えたのだ。モーターショーで見たときに否定的な印象を抱いたそれぞれの要素は、気にならなかったとさえ言える。そういう手練手管に長けたあたりが、老舗の老舗たる所以かもしれない。
本当に、クルマのカッコと言うやつは写真で見るだけじゃ判らない、ショールームなどの展示だけ見てもわからないものだとつくづく思う。

インテリアは「凄ぇなあ…」のひとことに尽きる。セレスピードの操作系なんかは感触が随分とおもちゃ臭くてイヤだけれど、その他は「裕福な大人のアソビ」って雰囲気が凄くする。言ってみれば、ドイツ人や日本人が考える『高級』は裃つけた「高級料亭」なのに対して、こちらは同じ高級でも「高級バー」の方面だ。どちらも詳しくなるほど行ったことはないけど。
もうこうなっちゃうと、天地の狭いフロントウインドウからの眺めがユーノス500と似ているとか、滅茶苦茶寝そべったフロントピラーが助手席側の視界を妨げるとか、後方視界が絶望的だとか、そんなマジメな話はどーでもよくなって来る。
嗚呼、嗚呼、これに妖艶なエンジンとやらを組み合わせたら、さぞかしキモチイイだろうな…などとあらぬ妄想ばかりが掻き立てられて困る。
う~む、ますます一度乗ってみたくなって来た。

妄想は脇に置いておくとして、アルファGTに積まれる3.2リッターエンジンは、156や147の高性能版であるGTAグレードに採用されているものと基本的には同じものだ。それならGTAに乗ってみればよさそうなものだが、そうは問屋が卸さなかった。
ディーラーの担当者によるとチューニングの差による違いが殊のほか大きくて、彼の言葉を借りれば「アルファGTのほうは癒し系ですね。でもGTAのはもっとカリカリしてて長く乗っているとちょっと疲れちゃうな、ってところが」あるとのこと。結局、Kahan氏の感激を追体験するにはアルファGT3.2に乗ってみるしかないということだ。
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Posted at 2004/10/05 17:32:44

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この記事へのコメント

2004年10月5日 21:38
アルファGT。
私も外観的にはNGと思ってますが、あの3.2のエンジンはぜひ味わってみたいですね。おっしゃるとおり、性格的にGTAでは持ち味を(一部)殺してしまっているように思います。GTとしての正確が一番素敵に似合ってると思うのです。
まぁ、エンジンルームの景色としても魅力的なエンジンですから、手に入れられるのならどれでもいいや!ってのが本音ですけど (^ ^ゞ

書いてるうちに思ったんですが、スパイダーも今のモデルには設定されてませんでしたっけ? キャラクター的にはアチラもいけるように思いました。
コメントへの返答
2004年10月6日 0:25
コメントありがとうございます。
いやはや、こうやって届きそうで届かない状況というのは想いばかりがつのって切なくて仕方ありません(笑)。
貰ったカタログでは図版も小さく扱いが悪いのですが、インマニがクロムメッキされたこのV6は、164に積んでいたころから見た目で惚れてました。ああ、ほお擦りしたい、抱きしめたい―というのは流石に冗談ですが、半ば本気でそう言ってみたい気もします。

ご指摘のスパイダーへの搭載ですが、確かにディーラーの担当者も、そんなことを言っていました。ただ、現行スパイダーとGTVは既に本国での生産が終了、在庫分の販売だけになっているのだとかで商材としては扱いづらい局面を迎えているようです。
それに屋根なし車って、それだけでドライバーの気分が高揚しちゃう傾向がありますし…。

余談ながら、セールス担当氏によると、アルファGTは通常装備で納車待ち半年、特注装備をリクエストすると9ケ月待ちになるのが現状だそうです。

プロフィール

「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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