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イイね!
2006年11月22日

やべぇ国になってきたな、と。

やべぇ国になってきたな、と。 先日の衆院での与党単独採決の結果、「教育基本法改正案」こと愛国教育基本法案は、本国会の会期残り日数から勘定して参院で審議未了でも法律が自然成立するところまで来てしまった。なんともヤベェ国になってきたなと薄ら寒さを覚える。

 僕は安倍総理の唱える『美しい国』のフレーズが気色悪くてたまらない。彼が口にするこの言葉を聞いて真っ先に思い及んだのが『退廃芸術』のことである。公権力が、個々人の美意識だとか芸術的感性にまで踏み込んできて、これは社会を堕落させる間違った意識であるというようなことを統制したことを思い起こさせたのだ。何を美しいと感じるか、そういう人間の内面にまでも「くに」が口をさしはさみアレコレ指図する――おぞましい限りである。

 ほぼそれと同じ感覚で、今般の教育基本法改正案も気色が悪くて仕方がない。
一体なんだって「くにをおもうこころ」みたいなもんを、将来の有権者にインプリンティングせにゃならんのだ。大体、この「くに」ってなんなんだ。豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)か。それとも「大君の辺にこそ死なめ」の君が代なる国体か。冗談ではない。

 昔の偉い人はこう言った。「まず隗より始めよ」と。
「くに」なんていう漠然として抽象的で遠い雲の上の、如何様にでも解釈できるような存在を大切に思ったり愛したりすることなんかよりも、まず真っ先に自分の身近の人間を大切に思い慈しむ人間を育てること、そういう教育を行うことが大事なんじゃないのか。
凄く昔の凄く偉い人も言っている。「汝の隣人を愛せよ」と。
このことを敷衍していくと結局、自分の身近な人を大事に思い、そういう大事な人々が暮らす「場所」としての国を愛するようになるってもんじゃないのか。「人」を大事にすることよりも先に「くに」を思えだなんて、メチャクチャな話である。そういうことは『偉大なる将軍様』の国ででもやっててくれれば十分である。
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Posted at 2006/11/22 17:10:29

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この記事へのコメント

2006年11月22日 20:30
ディテールは忘れましたが、「法律に基づきゃどんな指導もできる。だから法律を改正(改悪?)して教育現場の指導(強制?)をするんだ。」とアホ閣僚がのたもうてました。
憲法しかり、教育基本法の趣旨は、自然法として、何人(なんぴと)の支配を受けるものではない、ということがわからんのでしょうか。単に紙切れに書かれた文章ではないということが。

ま、アホに舵取りさせてる我々にも責任がないとはいえませんが、特にマスコミの不甲斐なさに呆れます。(マスコミ関係者の不祥事も相次いで起こっていますね。)
コメントへの返答
2006年11月24日 10:57
時々、ろくすっぽリーガル・マインドを学んだこともないような連中が立法の最高機関におるってのは大間違いなんじゃないかと思うことがあります。

 なにも大学教育を受けた者以外国会議員になっちゃいかんと「差別的」なことを言うつもりはなく、ただせめて議員として当選したならば、最低限、そういうセンスを学習すること義務付けにゃあかんのちゃうか?と。

 マスコミの不甲斐なさ・勘の悪さ・ピンボケっぷりは、全く同感であります。このことが、どれほどの問題を内包しているのか、どれほど大きく議論を(賛成でも反対でも)しっかり経なければならないのか、まったく気づいていない。
 「マスコミ」ではあっても「報道機関」の体をなしていない。ここ6~7年、記者の質が随分と顕著に劣化してきたなと感じてましたが、せめてこういう局面に差し掛かったときくらいは、マトモに仕事をしてくれやと歯がゆく思っています。
2006年11月23日 2:28
はじめてコメントさせていただきます。

ふと思い出しましたが、私の通った小学校の校歌は、
歌い始めが「豊葦原中国~」でした。
今思うとすごい言葉ですね。意味もわからずに唄わされていたんだなぁ…。
学校と云う場所は、家庭と同じように、国家の権力が如実に反映される場所ですね。
コメントへの返答
2006年11月24日 11:11
はじめまして、コメントありがとうございます。

すごい校歌ですね、小学校にしては……。創立が古い、歴史のあるところなんでしょうか。

本来――と言うか、日本の現在の法体系においては、家庭だとか学校教育の場に国家権力は足を踏み入れてきてはならないってことになってる筈なんですがね……。
そういうのは「教育」じゃなくて「洗脳」だろ、と僕などは思ってしまうわけで。
2006年11月23日 10:10
内閣府主催の「やらせ」タウンミーティングまで強行開催した上にろくすっぽ審議しない、極論すれば民主主義無視とも言えますが、それほど重要で、トップダウンで成立させなければならない法案なんでしょうかね、これ。
まさに教育の基本法なんだから、時間かけてじっくり審議すれば良いと思うんですけど。
それこそ現場の声も吸い上げて欲しいですし。
数準倶楽部さんもおっしゃってますが、なにしろマスコミの体たらくときたらいかがなものか。
意を尽くして相手に説き、少数意見に耳を傾けるのが政治の常道であり、問答無用で何でも決めてしまうのはテロと変わらない、すなわち言論の自由もいずれ失われてしまうでしょうに、なにゆえマスコミは危機感を持たないんでしょうね。
『日本マスコミ「臆病」の構造』は中々興味深かったです。
コメントへの返答
2006年11月24日 11:25
いやー、恐らく民主的手続きの上っ面を通り一遍になぞるだけにしてでも成立させなきゃならない改正案なのでしょう、推進派にとっては。
 形式的に審議時間だけを費やせば、議論が深まらなかろうが合意点を見出すことができなかろうが、多数決で押し込んでしまえってことは昔からありましたが……。

 上の数準倶楽部さんへの返信で、立法府に身を置くもののリーガル・マインドのことを書きましたが、同じことは記者稼業をやってる人たちにも言えることなんですよね。
 何が問題なのか、どうして問題なのか、そういうことを見分けかぎ分け取り上げるセンスがなさ過ぎです。

 教育現場では「修身」科目の復活に頑強に反対してきた――そのとばっちりで「道徳」教育までが等閑にされがちになりましたが――経緯がありますが、今度の改正法はいわば、全教科(と言うか教育課程そのもの)に「修身」テイストを満遍なく振りかけようと言うものじゃないですか。

 そういう「教育」を幼少期から一貫して受けて育った国民が長じて社会を担う世代になったときに、この国は一体どういう動き方をすることになるのか。そういう視座をもって検討しなくちゃいけない、それだけ重大で深刻な事柄なんだと言うことが、どうして理解できないのか。摩訶不思議であります。

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