• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2007年12月02日

メガウェブにトヨタ博物館所蔵車が来た

メガウェブにトヨタ博物館所蔵車が来た 幌車が修理から戻ってきたので、ちょいと屋根をあけて近場まで散歩に行くことにした。折り良く台場のメガウェブで『トヨタ博物館クラシックカーフェスタ2007』なるイベントが開催されるというので、いそいそと出かける。出発前にチョコチョコと調べてみると、先週足を運んだときに展示されていたドラージュのタイプD8-120が持ち込まれたり、映画で有名になったタッカーが飾られたり、馬なし馬車とでも言うべきごく最初期の自動車のレプリカのデモンストレーション走行が行われたりと、中々興味深い。

 久しぶりにユーノス500じゃないほうに乗ると、座ったときの地面からの高さが矢鱈めったら低いこととか、車の身のこなしが滅法軽快なことが、凄く新鮮だ。ああ、楽しい。日曜なのでもの凄い混み方をしているんじゃないかと覚悟していたけれど、寧ろ空いているくらいで拍子抜けだ。

 駐車場に車を入れ、逸る気持ちを抑えきれず早足でメガウェブ内に足を踏み入れると、あったよありました。青いドラージュが。折角なんで、立体視できるように何枚か右目用写真と左目用写真を撮った。(遠くを見る目で眺める「平行法」スタイル)



うーむ、やはり車は斜め後ろからの姿が大事だな~。

 4社合併でアウディになっちゃったホルヒとか、カモメの羽のような具合にドアを跳ね上げて開くメルセデス・ベンツとか、特別に運転台(運転「席」って感じじゃない)まで登らせてくれるT型フォードに乗り込んでみたりと、散々楽しませてもらう。

 屋外でも、中庭と裏庭で展示が行われている。中庭はただ並べられているだけだが、裏庭のほうでは体験同乗とかデモンストレーション走行もある。そちらにも足を運ぶと、屋外展示は必ずしもトヨタ博物館の所蔵品と言うわけではなく、個人オーナーがランニング・コンディションで維持しているダットサンだのダイハツBeeだの日産オースティンだのが居並んでいた。コレクターズ・アイテムではない普通の、人々の足となるべく製造されたような車は、本当にこういう草の根レベルの愛好者が持っていかないと、消えてしまうんだよなぁ。

 さて、そうこうするうちに博物館の骨董品がデモンストレーション走行をする時間となる。それまでどこか奥のほうに隠されていた(?)レプリカのメルセデス・ベンツ初ガソリン車とトヨダAB型フェートン、多分これは修理再生したのであろうT型フォードの乗り合いバスが引き出されてきた。その傍らには、時代衣装を着た若いモデルのおねーちゃんと、紳士っぽい衣装を身にまとったトヨタ博物館の技術者と思しきオジサマがた。

 まず、トヨタ博物館の2階に展示されていたメルセデスのエンジンに火が入れられる。素敵なオジサマが車体後部の巨大なはずみ車を手で回すと、ものごっつい原始的な1シリンダー横置きの4サイクル・エンジンが、めちゃめちゃ素朴な音とキョーレツな臭いを発しながら動き始めた。



 なんというのか、この最初期の自動車用ガソリン・エンジンは、ほとんど理科の実験器具のようなもので、当然ひどく「原始的」なのだけれども、腹の底から笑いがこみ上げてくるような愉快さがある。えもいわれぬ浪漫がある……と言っちゃ過ぎるかもしれないが、昔の欧州のお金持ちがこぞって夢中になったのも、なんだか分かるような気がした。

 ついで、脇のT型フォードは……押しがけである。5人ほどの男性が、運転手とモデルさんを乗せた乗り合いバスの後ろに取り付き、ダダダダーッと駆け足で押すと、ばらついた音を立てながらエンジンに火が入った。



 後退用のギアは備えられていないのか、エンジンが始動した後はまた、スタンバイ位置までみんなで押して戻している。しかし、屋内展示してあったT型フォード見たけど、ブレーキがどうなってるのかよく分からないのだ、この車。

 最後はトヨダAB型。こちらも数人がフードを開けてエンジンに取り付いている。多分、キャブに生ガスを入れるとかの方法で始動しているんじゃなかろうか。
取り立てて手間取ることもなくエンジンがかかったのは、日ごろの整備の賜物か、はたまた『トヨタ』は草創期からそういう製品だったのか。



 しかし、音と振動と臭いがもの凄い。バタバタバタバタと、矢鱈に大げさで、しかもなんだか今にもぶっ壊れそうな音を立てている。ホント、昔は「クルマに乗る」って凄く大変で大掛かりなことだったんだなあ。



 それにしても「静物」として展示されているのと、動態保存された同じ車のデモ走行を見るのとでは、受ける印象がまるっきり違う。館内に「眠らせて」いるのを見たって、そのクルマのホントのとこなんて、さっぱり分かりやしない。トヨタ博物館が、動態保存に徹している理由が、なんとなく分かった気がする。
(フォトギャラリーに少し掲載。ここここ
ブログ一覧 | 自動車関係のイベント | 日記
Posted at 2007/12/03 01:55:44

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

年に1回のイヤなやつ
ボーエンさん

今日の昼メシ😎
伯父貴さん

2025 5回目  宮崎の河原キャ ...
red7さん

紫陽花が咲きはじめました〜♪
kuta55さん

お疲れ様でした🙇
ゆう@LEXUSさん

あと78km
清瀬 裕之さん

この記事へのコメント

2007年12月3日 21:41
トヨタ博物館の展示車は動態保存なんですか~!なるほど、コスモスポーツの下に受け皿が置いてあった理由がわかりました!(漏れたオイルを受けるため?)
ボディが光ってても、やっぱり動かないんじゃダメですよね~。ということは、あの青いオープンカーも自走できるんですね!走ってるところを見てみたい!

原始的な1シリンダー・・・これエンジンなんですね!エンジンって言わなきゃコーヒー入れるやつ?に見えます(爆)機械の温かさを感じます。音を聴いてみたくなりました。
個人的には、クランク棒でエンジンを始動するところも見てみたいです(笑)
コメントへの返答
2007年12月4日 10:45
そーなんです、動態保存なんです。僕はトヨタと言う会社そのものがあんまり好きじゃなかったんですが、そういうポリシーであの博物館を作って以来「なんだ、結構いいとこあるじゃん!」みたいに思ってます(笑)。

これは僕の持論なんですが、いわゆるコレクターズ・アイテムのような宝石のごときクルマであっても、それが車として作られたからには、彫刻美術のようにして展示するのは間違っておるんじゃないかと(修復不能で不動車にならざるを得ないケースは別ですが)思うのです。

メルセデスの復元品ですが、ポンポン船(焼玉エンジン)の音をもっと破裂音っぽくした感じでした。発発を、思いっきり低回転で回したら似た感じになるかなあ。
クランク棒での始動は僕も期待してたんですが、ケッチンのリスクを避けるためか、やってくれませんでした。代わりに押しがけ(笑)。
指先一つでエンジンが始動する現代の車は、本当にすごいです。

プロフィール

「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

Automotive Design 
カテゴリ:新しい車関連
2003/08/09 00:21:12
 
All The Web 
カテゴリ:便利
2002/12/27 14:03:26
 
Hubble Space Telescope Public Pictures 
カテゴリ:科学・文化・芸術
2002/11/08 15:59:43
 

愛車一覧

マツダ ロードスター マツダ ロードスター
2005年10月、発作的に衝動買いしてしまいました。 いい車だなぁと思ってはいたものの所 ...
マツダ ユーノス500 マツダ ユーノス500
気が付けばデビューはもう19年前。 最新の車とは比べるべくもありません。 ガタガタゴトゴ ...
マツダ アテンザセダン マツダ アテンザセダン
例によって例のごとく、借り物の車での「パートタイム・オーナー」です。レンタルしたのは10 ...
マツダ ランティス マツダ ランティス
俄かオーナー経験は僅か3週間で終わりましたが、とてもいい車です。 代車だったので、コンデ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation