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惰眠のブログ一覧

2009年01月03日 イイね!

あらあらピニンファリナがねぇ……

あらあらピニンファリナがねぇ……職場が変わった今年は、年末年始のほとんどが出勤だ。まぁ月間の休日数はとりあえず帳尻が合っているので文句を言う筋合いじゃないのだけれど、テレビのニュースなんかで「今年の年末年始は○連休」とか言っているのを見ると、ちょっと悔しい。

 そんなわけで今日も今日とて出勤して、仕事の合間に自動車関係の海外ニュースサイトを(数日振りに)見てみると、おやおや銀行支援が入っていたピニンファリナがエラいことになっている。文字数が多すぎて読むのもいやになってくるが、いつものitaliaspeed.comには銀行団が突きつけた再建策の詳細も記載されていた。
 経営建て直しのために創業家には御退陣いただく(保有株式を売却させる)だけでなく、自動車製造請負事業からは2011年をもって撤退してしまう由。それから先は「電気自動車の開発に専心する」……大丈夫か、本当に。

 インドのタタと組む話が出たころから相当雲行きは怪しかったのだけれど、ベルトーネじゃあるまいし、ここまで徹底的な再建策を講じなくちゃいけないほどヒドいとは予想していなかった。むしろ、どうにかこうにか新規事業への渡りをつけて、将来展望が幽かながらも見えてきていたと思っていたのだが……幽かすぎたのだろうか。

 別の記事によると直近のピニンファリナの状況は、ビッグ3がその条文にしたがって整理手続きに入るのではないかと囁かれる米連邦倒産法の第11章(チャプター11)に該当していたそうなので――負債は既に600億ユーロに上るとのこと――潰さずに事業を継続させる今回の措置は、それでも「軟着陸」とするべきなのだろう。

 それは兎も角、記事を読んで驚いたのは、ピニンファリナがアルファ・ブレラの生産委託を受けていたことだ。だって、あれをやったのはイタルデザインである。
 確かにブレラのスパイダー版はピニンファリナが手がけてはいるが、よりにもよって競合する同業他社の仕上げたデザインを生産しなくちゃならんとは……当事者がどうかは分からないが、傍目には随分と屈辱的なことのように感じる。
 しかもAutomotive newsの記事によると、ブレラ他の委託生産量は当初目論見の4分の1にとどまっているとのこと。踏んだり蹴ったりとはこのことだろうか。

 まぁ、製造請負はやめても(と言っても、それは従来カロッツェリアの重要な収入源だったのだが)デザイン業まで取りやめると言うわけではなさそうなので、今後も新たな「スタイリング・バイ・ピニンファリナ」を目にすることはできるのだろう。

 尤も……個人的な趣味嗜好からすると、昨今の「リサイクルされた過去の栄光」が多いピニンファリナ・デザインには、あまり期待を寄せるところがないのだけれど。Sintesiも格好良かったけど、ああいうスタイル案が過去になかったかといえば……。本当、自動車産業を取り巻く環境は、一番重要な消費市場は言うまでもなく、ほとんど全方位で袋小路に追い込まれているように感じられる。

 来たれ、ブレイク・スルー!と、エンリコ・フミアみたいなことを言ってみたくなってしまう2009年の初めである。
Posted at 2009/01/04 01:39:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2008年12月26日 イイね!

趣旨は分らないでもないが……

趣旨は分らないでもないが……午前11時過ぎ、今日はシフトで休みがついていたので昼飯の調達がてら散歩(と言っても車でだが)に出た。そこで目に飛び込んできたのが、添付の電光掲示だ。

えーと……「高齢者多発」?

高齢者ってーのは多発したりするものなのか。それも時間帯によって。なんかもう、表現がほとんど高齢者を人間扱いしていない感じだ。まぁその、ドライバーに対して注意を呼びかけたい文章の趣旨は分る。でもって、電光掲示板には字数制限の足かせがあることも理解できる。できるんだけど、この……もうちょっと表現のしようってものがあるんじゃないのかなぁ。
Posted at 2008/12/30 19:25:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | ふと思ったこと | 日記
2008年12月22日 イイね!

ヤマハ、日産、トヨタ……これは決定打でしょう

ヤマハ、日産、トヨタ……これは決定打でしょうここ最近、三妻自工Blogの管理者さんと幾度かメールのやり取りをしている。
トヨタ2000GTの開発にまつわる、誤った俗説を打ち消そうと、緻密に資料や証言にあたって検証してらっしゃる姿に、微力ながら役立てることがあればと思ったからだ。

 そうしたやり取りの中で、今までなぜだか判らないがポッカリと認識から落ちていた、ヤマハと日産、そしてトヨタの「2000GT」の連関を完膚なきまでに否定し去るであろう事実に気づいた。3者はそれぞれ、車体の構造がまったく異なるのである。

 ヤマハが独自に内部の通称「安川研」で開発した試作スポーツ・カーYX30は、角パイプを構造材に用いたスペース・フレームにFRPの外皮をまとっている。障子戸のような作りと言おうか、籐かご細工のような感じといおうか、まぁランボルギーニのカウンタックなどに見られるのと同系統の成り立ちだ。

 対して、ヤマハと(銀行の仲立ちで)組んだ日産のA550X(俗に『日産2000GT』と言われる試作車)は、当時のセドリックの構造を参考にした鋼鈑モノコック車体。昆虫だとかエビやカニなど外骨格生物のように、外皮そのものが荷重を受ける成り立ちである。
 そして、トヨタのプロダクトは(よく知られているとおり)X字型バックボーン・フレーム構造だ。日産の試作品を外骨格生物になぞらえるならば、こちらは脊椎生物と言える。

 さて。「俗説」によると、「もともとヤマハが考案したスポーツカーの企画を、まずは日産に持ち込み、これが頓挫すると今度はトヨタに持ち込んで実現したのがトヨタ2000GTである」ということになるのだが、一体全体どうやればスペース・フレーム構造の車体構造のアイディアを基にして、鋼鈑モノコック構造の車を作ったり、バックボーン・フレーム構造の車を作ることができるというのだろう

 スペース・フレームに近似の骨格構造を持つ生物種を今にわかに思い浮かべることはできないが(棘皮生物がなんとなーく近いかな?)、少なくとも日産2000GTとトヨタ2000GTに関して言えば、モノコック構造を持つ甲殻類とバックボーン・フレーム構造を持つ脊椎動物とがまったくの別物であるのと同様の関係性――つまりその生まれにつながりはないと結論付けるのが至極当然だ。

 しかしそれにしても、日産A550Xとトヨタ2000GT、似てるかねぇ?せいぜい、真横から見たときの側面ウインドウのグラフィックに類似性が見出せる程度に過ぎないと思うんだけど。フェンダーの峰の造形だって、50年代から60年代にかけてはカロッツェリア・ギアの作品群などにも見られるアイディアだし。A550Xの顔はむしろコルベットだし。
Posted at 2008/12/27 14:34:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2008年11月28日 イイね!

デトロイト3の断末魔

デトロイト3の断末魔確か去年の初夏のころ届いた一通の手紙には……というのはアリスの『それぞれの秋』の歌詞の一節だが、確か今年の初夏の頃目にした一遍の報道には、安売り好きなGMの販売から、痛々しいほどの販促策が打ち出されたと記されていた。
 まぁ痛々しいというか、GMの経営陣は学習能力っちゅーもんが致命的に欠け落ちておるんじゃないかと疑うというか、以前同じことをやって経営に負担をかけた「従業員向け販売価格での市販キャンペーン」だの「購入者へのキャッシュバック」だの、買い戻し特約だのを、またしてもやるという話だった。阿呆じゃのぉと、その時は思っていただけなのだが、ここに来て「宵越しの銭は持たない」……じゃない、年越しの銭が足らなくて会社がツブれてしまいそうだとか、本社社屋の売却も検討している(GM)だとかの話が報じられるようになって「よくないと思ってはいたが、そこまで追い詰められておったんかい!」と少し驚いた。

 詐欺まがいの金融商品がコケたことをきっかけとする米国発の不況、とうとう帳簿上の利鞘商法の世界だけでなく実体経済にまで害毒をぶちまけ始めやがったか、と暗澹たる気分にさせられる。

 デトロイト3(クライスラーの凋落が凄まじく、最近はかつてのように「ビッグ3」とは言わない向きもある由)の経営首脳が米議会に乗り込んで「じぇに都合してくれ、年内に150億ドル都合してくんないと部品サプライヤーへの支払いもでけんのや」と泣きついたニュースもあった。米政府も議会も、破綻という選択肢はありまへんでと見得を切っている。そりゃ自動車産業の裾野を考えれば分るのだけれども、ちょっと待てやとの思いもある。

 バブル経済がはじけた直後の日本、当時マツダが似たような状況に陥ってフォードの傘下企業になったのだが、あのとき米櫃も底を尽き新型車の開発費用すら捻出できなくなっていたマツダが辛うじて破綻せずに済んだのはフォードの助けも勿論だが、なにより初代デミオという起死回生の「売れる商品」の存在を忘れちゃいけない。

 当面の運転資金を国から借りて延命を図らざるをえないのは止むを得ないにしても、それじゃ今のデトロイト3は、それで「今」を凌いだとして「この先」市場に魅力的な商品を投入して盛り返すことができるのか、その目算はあるのか。僕の印象はかなりネガティブだ。

 けどこれ、他所の国のことと言って済まないのがしんどいところだ。北米は日本の……否、世界中のあらゆる自動車メーカーにとっても大得意様。この一大マーケットが沈没してしまったら、ドミノ倒し的にあっちゃでもこっちゃでもヒドい事態が引き起こされるのは間違いない。
 まず当座で言えばほんの数ヶ月前まで「もうじきデビュー」でワクワクさせられたポルシェのパナメーラやアストン・マーチンのラピード辺りをはじめとする、マセラティ・クアトロポルテの追随車種が商売成り立たへんのちゃうかと思わせるし、身近で言えば日産の新型Zあたりにも致命的だろう。いわゆる高級車ブランドなんか、ことによっちゃ片っ端から消滅してしまうかもしれない。

 もぉなんと言うか、自動車好きとしちゃ考えたくもないようなお先真っ暗な2009年が待ち構えているような気がしてならないのである。
Posted at 2008/12/10 22:20:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2008年11月11日 イイね!

その積み荷、高価につき

その積み荷、高価につき気がつきゃ11月は一度もエントリをアップしてなかった……。丸々空白にしておくのもナンなので、振り返り的にボチボチと。

 この日、早朝からの仕事を終えての帰り道、数台先を走るトランポがやけに慎重な運転をしているのに気づいた。荷物が重かったり、ドライバーが下手だったりするのとは明らかにまったく違う、傍から見ててもそれとわかる「丁寧な運転」だ。

 最初はさして気に止めていなかったのだが、途中わりと小さめのカーブを曲がったとき、トランポが斜めを向いたので積荷が分った。ランボルギーニ・ミウラだ。あーあーあー、そりゃ運転も慎重になるわ。安く見積もっても数千万円、事によったら億の単位の品物だものな。

 流れに身を任せて走るうち、件のトランポの真後ろに着いたので見ると、エンブレムには「MIURA SV」とある。初期のミウラに特徴的なヘッドライト周りの装飾(俗に「マツゲ」なんて言ったりするアレ)がない型のやつのはずだ。まぁ尤も、積載状態が状態だからご尊顔を拝見するわけには行かなかったのだが。

 いつも持ち歩いているクレジット・カード大のポケット・カメラを取り出して、ノールックの当てずっぽうでシャッターを切った……のだが、意識が一瞬カメラに行き過ぎてしまって自車をトランポへの突撃コースに乗せてしまった。あぶねー、億単位の弁償金なんか払えねーもんなー。

 そういえば昔、夜中の環7の道端に白いトヨタ2000GTが停まっていたのに驚いて、見惚れているうちそのまま停車中の2000GTに吶喊しちゃいそうになったこともあったっけ。いかんいかん。
Posted at 2008/12/10 21:21:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記

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