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惰眠のブログ一覧

2007年04月25日 イイね!

大蛇とアパレル

大蛇とアパレル23日の朝、仕事に向かう途中の六本木ヒルズで、黒白黄色の光岡大蛇(オロチ)がなにかの展示準備されている光景に出くわした。当日のCarviewの記事には『光岡 オロチ 生産車がオーナーに納車される』とあったのだけれども、会場の室内に大量のパイプ椅子を搬入しようとしている様子や案内看板を先に目にしていた僕は「え?あれって納車式だったの?まるでプレス・リリース会場の設営みたいだったのに?」と思っていた。

 と言うか、添付画像中央の黒い大蛇(オロチ)のダッシュ・ボードには「(株)義志」とボールペン書きされた搬入許可証が置かれていた。法人登録車の可能性もあったけれども、むしろ僕の感想としては「アパレルとコラボやるって話じゃないのかねえ?」だった。で、あらためて今朝Carviewのニュースを見ると、案の定じゃないか。ふふん、思ったとおりだぜ(笑)。

 メーカーのミツオカはプレス・リリースで堂々と(居直ったかのように)「必要最低限の出力のエンジンで、さほど燃費を気にしなくてもいいスーパーカー」「ハンドルも適度に軽く、オートマチックミッションでシフトチェンジを気にしなくてもいいスーパーカー」「パーツ代も、メンテナンス費用も高額にならないスーパーカー」などと宣言している。
 曰く、過去にスーパーカーと呼ばれた自動車には二種類あって、一つは超高額超高性能で扱いづらいもの、もう一方は性能的に見るべきところはなくとも世間の人が見ればスーパーカーと認知するような華麗なスタイルをしたホドホドの性能の車。オロチはその後者なのだ、と。

 いや、あのね。そう言う車は、スペシャルティ・カーって呼ぶの。スーパーカーじゃないから。と、いわゆるスーパーカー・ブームを小学生時代に経験し、スペシャルティ・カー全盛期を大学時代に経験した40手前のオッサンである僕は、声を大にして主張したいところである。
 あるいは、前に書いたように語順を変えて『スーパー・ファッション・カー』にするとか。うん、それこそアパレルとコラボレーションをするに相応しい呼び名じゃないか。

 そんなことを考えながら、それじゃスーパーカーってなんなのよと自問してみると、「過大な幻想に彩られ、世間の憧憬と空想で形作られた、実体を伴ったフィクション」なんじゃないかって気がしてきた。つまりスーパーカーって言うのは、一種のおとぎ話なのではないか、と。
 だから例えば、ブガッティのヴェイロンが過去のいかなるスーパーカーよりも高額かつ高性能であろうとも、その性能やお代が「現実」「事実」であり、それらによって『幻想』は駆逐されてしまうがゆえに、実際に数字の上でも裏づけの取れたものすごい超高性能車でありながら『スーパーカー』には逆説的に、絶対になれない。そんな感じだ。

 20年くらい前まで講読していた雑誌の読者投稿コーナーに「どうしたら100円を100万円にできますか?」と言った感じのお題が出されたことがある。常連諸氏の頓知の効いた回答が面白かったが、今でも唯一覚えている答えがある。「手元の100円を100万円だと信じなさい。貴方が実際に使わない限り、それは100万円です」。
 スーパーカーも、似たようなところがあるんじゃないだろうか。「貴方が実際に試さない限り、カウンタックの最高速度は時速302キロです」。それがホントかウソか確かめちゃいけない。虚構とも事実ともつかない「スゲーなー」と溜め息が出てしまうような憧れをみんなが大事に共有するところに存在するのが、正しいスーパーカーってもんじゃなかろうか。だからいまの時代には、超高性能車は存在しても、スーパーカーなんていう文芸的な乗り物は存在できないのかもしれないな、などと思ってしまった。
Posted at 2007/04/25 13:34:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年02月24日 イイね!

日野コンテッサのコンセプト・カー

日野コンテッサのコンセプト・カーひょんなことから、イタリアの著名自動車デザイナーであるジョヴァンニ・ミケロッティが手がけた一品もののコンセプト・モデルが八王子で展示されていることを知った。日野コンテッサ900スプリントというのがその名前で、1963年のトリノ・ショーを皮切りに3つか4つの国際自動車ショーに出展されたのだそうだ。

 場所は八王子の「日野自動車21世紀センター」。所在地を見ると八王子市みなみ野となっている。聞いたことないなあ……。入館できるのは午前10時から15時までで、16時には閉館となる。土曜日でも、第2と第4はやっているとのことなので、これ幸いと見物に行くことにした。

 いまやバスとトラックのメーカーだし、何しろ展示場の立地が地図で見ただけでも凄く悪いことが分かるので、これは絶対にガラ空きの筈だと踏んで出かけたら、まったく予想通り。ただしアクセスは面倒くさい。カー・ナビがあれば別だろうけれども、まだ山を崩して造成中の住宅街予定地の真ん中にある無名の施設にたどり着くって、結構大変だ。(おすすめスポット参照

 案内にあった観覧者用の『駐車スペース』がせいぜい10台分程度しかなかったのは驚いたが、まぁ実情を考えればそれも仕方あるまい。僕がいた時間、来館者は幼児まで含めても10人程度だったのだから。

 そんな有様だけれども、建物と展示そのものは随分と立派で――というか、多分この施設は研修所として使われているんだろうと思うのだけれども――閑古鳥が鳴いているのが気の毒になる。もっとも僕にとっては、写真は撮りやすいし(フォトギャラリー参照)いいこと尽くめだった。

 ひとしきり見物したあと、小腹が減ったので2階にある軽食堂に入った。120席くらいありそうな室内で、実際に営業に供されていたのは入り口側5卓程度。店員の女性が二人、とっても所在無げにしていたのがなにか物悲しかった。
Posted at 2007/02/24 21:30:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年02月21日 イイね!

いまさらV36スカイラインについて

いまさらV36スカイラインについて先日、車で外出したついでに自宅に最寄のディーラーに立ち寄って、初めて実物を見物した。大学生の頃にデビューした8代目、いわゆるR32型に胸をときめかせた世代である。新型スカイラインと言われて興味の沸かないはずがない。だけれども、ちょっと色々タイミングが悪くて、延々最近まで見に行く機会がなかったのだ。

 ところがこの最寄ディーラー、車で行くにはひどく利便性が悪かった。とにかく駐車場が使いにくいのだ。休日だと言うのに誘導スタッフもおらず、仕方がないので狭っ苦しい空間に苦労しながら――と言うよりは試乗用に用意された何台かの通行を塞ぐ形で強引に車を止めて、駐車場とは裏腹にかなりの面積があるショールームに足を踏み入れた。――販売担当スタッフが、一人もいない。辛うじて、やや年配の受付嬢がいるだけだ。

 意気込みを挫かれたような気分になったが、まあとりあえず展示車両はある。周りをぐるぐる回ったり、近づいたり離れたり、中に乗ったり降りたりしてじっくり見物した。
 まぁ、何と言うか。インフィニティのブランド名で、主力市場を北米とする車だからだろうか、良くも悪しくも和風テイストだったスカイラインのイメージからすると大分バタ臭い。それが悪いとは思わないけども、なんとなくスカイラインと言うよりはインフィニティって呼んだ方が似合う気がした。写真で最初に見たときは「小フーガ・ト短調」なんて揶揄したくなったけれど、実物はちゃんと別の車になっていた。それに矢張り、先代のV35よりはスカイラインらしさが――それが何かはひとまず置いておくけど――出ているとも思う。

 方向性としてはやっぱり「ハイソカー」だ。よく自動車雑誌なんかでは「7代目はハイソカー路線に踏み入れて旧来のファンにそっぽを向かれた」なんて評されるけれど、聞くところによるとスポーツに振った8代目はハイソカーより更に売り上げが落ちたそうだから、ラグジュアリー側に重心を置く日産の選択は商売の上で、多分間違いではない。いわゆるスカイライン・ファンの心情は兎も角として。その点では、ちょっとスポーツっぽいキャラクターを出した小ぶりなフーガと言えなくもないかも知れない。

 車内は、狭い。外寸からするとメチャクチャに空間効率が悪い。まあ勿論、狙ってやっていることなのだとは思う。けれども、例えば同じようにスポーティー・サルーンと認識されてるBMWなんかが真面目に室内空間を作っていることを思うと、ちょっと首をひねると言うか、僕はこういう設計思想とは肌が合わないと感じる。
 でも折角なので先の受付嬢(と呼ぶのは些か憚られるご年齢の方だったが)にお願いして、価格表とカタログを頂戴する。こういう場面では、もう若くない僕の年齢と言うのはありがたい。購買力がありそうに見えるからだ。購入意欲のほどは別として。

 事のついでに試乗はできるのかと尋ねると「事前にご予約をいただければ」との返答。デビューしたてで、世間的な関心の比較的高い車種なのに、店頭で飛び入りの試乗のリクエストに対応できないのはちょっと……戦術的にどうなんだろう。
 いや、もしかしたら引く手数多で予約で順番を決めないと試乗の手配ができないのかもしれない(バックヤードにもV36のナンバー付き試乗車がなく、セールス担当が出払っていたことからも、その可能性はありうる)けれども、店に入って最初に感じた「意気込み挫かれ」感が後を引いていたこともあって、結構がっかりさせられた。もう少ししたら別の店舗に出かけて、今度こそ試乗してみたいな、なんて思っている。
Posted at 2007/02/21 12:08:24 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年02月13日 イイね!

マツダ2、颯爽とデビュー

マツダ2、颯爽とデビュー壊滅的な経営状況からの脱却を賭けた新ラインナップの第2弾として現行のデミオ(輸出名マツダ2)がデビューしたのは02年の夏だった。Zoom-Zoomキャンペーンのまだ出だしの頃だったこともあってか、開発現場のスタッフからも不評だった「ロードスターのDNAハンドリングを受け継いだ」なんて力みまくったキャッチ・フレーズを引っさげていたことも今となっては懐かしい。あれからおよそ4年半、デミオが代替わりする。

 デミオと言えば、ピッペン。長身のバスケットボール選手が、ちっこいハッチ・バック車に乗り降りする初代のCMには、その訴求点の明確さも含め、当時待つだの車にはすっかり興味を失っていた僕も強い印象を受けた。まぁ、僕が欲しいと感じるカテゴリーの車ではなかったのだけれども。

 初代は、素うどんだったか掛けそばだったか忘れたが、そういうシンプルで飾りのない(言葉は悪いが)下駄車としてのベーシックな使い勝手を最重視したというようなことを、開発関係者が雑誌のインタビューに答えていた。
 それは、バブル崩壊後の市場環境からしても妥当な商品企画だったのだろう。デミオはヒット商品になり、沈没寸前――というより沈没の始まっていた――マツダを土俵際で生き延びさせる救世主になった。

 そういう経緯を同時代的に眺めていた身としては、2代目(現行)がデラックス志向になったことに多少の違和感があった。市場環境が「もはやバブル崩壊後ではない」と言う具合に変化していたのを受けたのだろうから、路線変更は然るべきことなんだけど、デミオってそういう車じゃないよなぁと感じたのは事実だ。

 で、今度の3代目。初代は遠くなりにけり。耐乏時代の清貧なデミオの面影は、もはやどこにも残っていない。どっちかと言うと、昔のカローラⅡみたいな、ちょっと気取った(つもりになってる)パーソナル・トランスポーターって感じだ。
 『颯爽』コンセプトが次期マツダ2のスタディだとの情報は、海外のスクープ写真サイトなどで知っていたから特に驚きはないけども――好きな形であるのは間違いないんだけど――デミオってこういう車じゃないよなぁと感じずにいられない。
 まあでも、これもきっと今の市場の状況を考えれば妥当な路線変更なのだろう。少なくとも商品開発側は、そう判断したのだろう。

 マツダの井巻社長は新聞の年頭インタビューなどでZoom-Zoomの2順目にかかるこれからが正念場だと語っていた。卒業シーズン需要を見込んでこの時期にデビューさせたのだろうから、夏にモデル・チェンジした現行よりも、販売も意気込んでいるのだろうけれど、果たして吉凶や如何。
Posted at 2007/02/14 11:27:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年01月23日 イイね!

増えてきたレクサスLS

増えてきたレクサスLS最近ようやく、街中でもレクサスLSの姿をボチボチ見かけるようになってきた。あまり自己主張をしていなさそうなクリーンな造型ながら、車体のサイズが大きいからと言うだけではなくて、存在感は確かにある。

 なぜだか自分でもわからないが、先代までのモデルを見ると『セルシオ』だと思うのに、現行車はなぜだか自然と『レクサス』だと認識する。なにか、スタイリングの方向性に一貫したレクサス・テイストみたいなものが織り込まれているからかもしれない。

 先日の夜、LSの後ろについて走る機会があったのだけれど、リアのコンビネーション・ランプの点灯部分がちょっと面白かった。昼光で見るとほぼ水平に紅白が上下に区切られているのだけれど、発光部分はその形とは少し違っていて、赤帯の下辺からボディ外側の側辺にかけてが光る。
 ぱっと見たときに直感的に思ったのだが、ちょうど歌舞伎役者の筋隈(紅隈)のような按配である。もしかすると、本当にその辺に「日本車のアイデンティティ」を表現するためのモチーフを求めたのかも知れないなぁなどと想像たくましくした。

 しかし――やっぱり何度見ても、目に飛び込んできて最初に抱く印象は「BMWの7シリーズの雰囲気を相当意識してるよなぁ」だ。まあ、あちらドイツ製のほうはもっとクドい形をしているのだけれども。
Posted at 2007/01/23 11:24:34 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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何シテル?   07/24 21:51
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