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惰眠のブログ一覧

2005年07月15日 イイね!

15年目のサヨウナラ

15年目のサヨウナラホンダNSXが今年の年末を持って生産終了すると言う話。
バブルの頃に「ついに日本製のスーパー・カーが生まれた」と誇らしくデビューしてから、もう15年が経つ。不遇だったな、と僕は思っている。
 この15年、日本国内市場で一応ライバルと(片思い的にかもしれないが)目されたスモール・フェラーリやポルシェ911が2~3世代の代替わり、フルモデルチェンジをして来たのに比べて、NSXはとうとうただの一度も全面改良による進化をさせてもらうことなく消えていくのだから。

 1990年のデビュー当時、確か新車価格は800万円あたりだったように記憶している。日産の初代シーマが国産初の「500万円カー」として一世を風靡したあの頃と比べると、バブルの崩壊からこっち、日本の消費経済の環境は、800万もするのにたった2人しか乗れず荷物もゴルフバッグを乗員分で一杯一杯のクルマが生き延びていくにはあまりに厳しかったのだろう。

 そういう意味では、よくぞホンダ、ここまで頑張ったと思う。でもその反面、ごく正直な気持ちとして「…まだ作ってたのか」との感想も同時に抱くのだ。平成17年の今現在に「おにゃんこクラブ」の現役メンバーとして頑張っているアイドル・タレントがいたとして、それが「わたし、引退します」って言ってるのを芸能ニュースで見たとしたらきっと感じるのと同じような感覚だ。

 自動車ライターの福野礼一郎氏は、このクルマに厳しかった事を思い出す。いわく、物理特性に重大な問題を抱えたレイアウトを、タイヤの高性能に寄りかかり切って、スポーツ性を演出しているだけ、云々。
 僕はNSXには乗ったことがないから福野説の当否はわからないし、そもそも乗ったことがあったとしても判断できるとも思わないけれど、「和製スーパーカー万歳!ホンダ万歳!」一辺倒の自動車マスコミ界の中にあって(彼なりの)論拠を示して「ダメじゃん、これ」と言い切ったからには、福野氏の分析は多分正鵠を射たものだったのだろう。

 でも、だとしても僕はNSXがダメなクルマだったとは全然思わない。だって、それを言い出したら911だってミドエンジンのフェラーリ(ともに同時代のやつ)だって物理特性の上ではタイヤ性能に依存したダメ車って事になる筈だ。(911の動的特性の悪さについては、カレラ・カップにシーズ通して出場していたレーサーから直接聞いているし、中島悟も「自分の意志と違う動きをだいぶする」と嫌っていた由)

 NSXの価値は、本当は性能面にあるのではなくて「イタリアン・エキゾチック・カーやドイツ製高性能スポーツ車と比肩する日本製の高級スポーツ車」ってことなんだと思う。
 尤も、僕がこの車に憧れたか、欲しいと思ったことがあったかとなると首を横に振らざるを得ない。この手の車にあらま欲しきセクシーさがとっても足りないと感じていたからだ。僕が、とりわけ「曲面の綺麗な車」が好きだからかもしれないが、男性的であるにせよ女性的であるにせよ、エロティシズムを漂わせているほうが魅力的に見える。

 機械にエロティシズムを感じる…と表現すると人聞きが悪いので言い換えると、フェラーリは映画「メトロポリス」のアンドロイド「マリア」で、NSXは「スター・ウォーズ」の高性能通訳ロボット「C3PO」のイメージ。どっちが好きかと言われれば前者でしょ、と言うこと。ホンダはポストNSXを製造販売する方針も明らかにしているけど、それが実現する折には「C3PO」じゃなくて「マリア」で行って欲しいなあなんて思う。
Posted at 2005/07/15 14:02:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2005年07月05日 イイね!

レクサス店建設中

レクサス店建設中僕の家から程近い目黒通り沿いで、レクサス店の建設作業が行われていた。マットブラックの地に光るレクサスのロゴマークは、なるほど一寸高級ブランドっぽい演出だ。
 トヨタの自信の表れなのか、それとも単に従前持っていた店舗をレクサス店に改装した都合によるものか分からないけれども、道沿いに100メートルも歩けばヤナセのメルセデス・ベンツ販売店やミツワのポルシェ・ランボルギーニ販売店、筋向いにはプジョーの販売店もあるちょっとした「ブランド車銀座」みたいな立地への出店だ。

 グーグルでちょっと検索してみたら、8月から営業を開始して1ヵ年以内に4車種を投入するとのプレスリリースに行き当たった。ラインナップ予定のLS、GS、IS、SCと言うのはそれぞれ、これまでセルシオ、アリスト、アルテッツァ、ソアラの名前で販売されていた車種。これを当面は年間4~5万台売るつもりだと言う。するとバブル経済の台頭とともに市場を席巻した「ソアラ」の名前は消えることになるのだろうか。ま、「泡とともに去りぬ」だったマツダの各車種なんかと違って、こっちは出世魚よろしくの発展的解消なのだろうけど。

 巷間聞くところによるとこのレクサス店の系列で営業スタッフに採用されるには「お客様の好感度に鑑みて」デブやハゲや茶髪などであってはならない由。本当かどうかは知らないけれど、なんだかホストクラブの採用条件みたいだなぁと、ふと思った。
 考えてみればホスト業と言うのは、接客を業とする商売の中ではある意味ひとつの究極なのだから、共通点を感じるのも当然なのかも知れないが。写真は、工事中のディーラー前を通りがかったときにノールックで撮ったもの。スローシャッターなので流れちゃってるけど、これはこれで何となく趣きがあるんじゃなかろうか。
Posted at 2005/07/06 12:21:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2005年06月30日 イイね!

FU-JI-TSU

FU-JI-TSU「世界の車窓から」という長く続いているテレビのミニ番組がある。昔から富士通の一社提供で、電車の窓を流れる景色を背景に、白抜きのテロップで「FUJITSU」とスポンサー名が映し出される。

 確か大学2年の頃、TVK(テレビ神奈川。今は小文字のtvk)が夕方に放送していた「ミュージック・トマト」という内外のミュージック・クリップをひたすら流しつづける番組を見ていたら「世界の車窓から」みたいな映像が流れたので、一瞬UHF局で再放送をしているのかと勘違いした。中島みゆきの「FU-JI-TSU」のビデオ・クリップだった。

 余談ながら、この歌はもともとは中島が工藤静香に提供した楽曲だったそうだけれど、工藤版を知らない(アイドルとか芸能関係にはかなり疎いので…)僕にとっては、やっぱり「中島みゆきの歌」だ。
 尤も、この歌は「不実です~不実です~」というフレーズだけしか覚えていないのだけれども。

 日産ティーダを ―より正確にはその後姿を最初に見たとき、脳裏に中島みゆきの「不実です~」のフレーズがリフレインした。ティーダはサニーやパルサーの後を襲う、実用性重視のハッチバック車であるはずだ。それなのに、どうしてこういう下すぼまりのハッチ形状を平然と採用するのだろう。
 インテリアの上質感だと声高らかに謳うのも結構だけれども、デザイン重視だとか何だとかで、肝心の実用性にしわ寄せが来るようなことを肯定するのは、ユーザーに対して不誠実だと思うのだ。

 日産が901運動を展開していた頃、僕は日産のファンだった。トラッド・サニー、R32のスカイライン、S13のシルビア、C33ローレル、A31セフィーロ、P10プリメーラなどなど、どれも好きな車だった。
 でも、トヨタが提示した衝突安全ボディ「GOA」に対抗できる技術を持っていなかった日産が「ゾーン・コンセプト・ボディ」を言い出したとき、僕はその不誠実さに、とても嫌気がした。消費者をバカにするのも大概にしろと思った。

 あのときほどの失望や不快感を抱いているわけではないし、むしろルノーに救われて以降の日産には「きっといい車を出してくれるんじゃないか」と大いに期待してもいるのだけれども、ティーダのリアハッチを見ちゃうと、哀しい。
 ティーダは売れているようだけれども、やっぱり僕は、不実だと思う。
Posted at 2005/06/30 12:46:39 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2005年06月12日 イイね!

チョロQカーですよ

チョロQカーですよ夕方、第一京浜国道を都心に方向に走っていると、五反田の手前あたりで車群の隙間から草緑のちびっこい車体が見え隠れしているのに気が付いた。
チョロQ自動車だった。試乗車と、どっかのピザ屋店頭に置いてあるのを見たことはあるが、ごく普通の民生用(と言うのかな)は初めて見る。混んだ幹線道路を走っていく姿は、やっぱり異様だった。

 台場で乗ったときの経験で言うと、このクルマ(?)はピョコピョコと挙動が落ち着かず、マンホールや段差の外乱にとても影響されやすいので、僕だったらこんな、片側3車線もあるような混雑した道路に乗り出すのはごめんである。

 しかしまあ、原付とそれほどかわりのないサイズである筈なのに、存在感だけは凄い。
Posted at 2005/06/13 12:36:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2005年05月29日 イイね!

「風のカペラ」

「風のカペラ」むかし乗っていたカペラの話を書いたら、弟からメールが来た。好事家同士の車の売買をバックアップするサイト(まあ、知ってる人は知ってるトコ)に、RX-2なんて輸出名で呼ばれることもあるカペラのロータリーが出ているよ、と。

 1971年に「風のカペラ」なるキャッチフレーズで登場して以来、途中クロノスの登場で中断があったものの2002年5月にアテンザに切り替わるまでの延べ30年余にわたって使われてきた伝統の車、その初代である。
 でもこれ、欲しいかと言われると流石にノーだ。むしろ…なんて書くと墓穴を掘りそうだが、初代ルーチェのサルーンのほうに食指が動く。
イタリアのデザインハウス(ベルトーネだったか、ジョルジェット・ジウジアーロだったか)に任せたスタイルは、当時のイタリア製セダンさながらの端正さで、今の目で見ても骨董趣味の僕には魅力的にうつる。イタ車テイストと言うのが誉め言葉かどうか、乗ってどうかは全く別問題だけど。
Posted at 2005/05/30 18:19:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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