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惰眠のブログ一覧

2010年02月07日 イイね!

ちょっとミニを見てきた

ちょっとミニを見てきた父が車の買い替えを検討している。より正確に記述すると、検討しているのは「買い換える車をなににするか」であって、買い換えること自体は既に確定事項だ。

 父の二人の息子はどちらもクルマ好きなので、そういう話題には飛びついて、アレはどうだコレはどうだと色々アイディアを出すのだが、そこで「ああ、僕らはこの人の息子なんだなあ」としみじみ思わされることになる。
 父の二人の息子は、それぞれ嗜好に違いはあるにせよ、自分が所有するクルマに関しては「譲れない一線」「外せない一点」といったものを結構明確に持っている。それは父も同様だったのだ。

 そういう線だの点だのを持っていると、選択肢はどうしたって狭まってくる。更に、街中で頻繁に出会うような車には乗りたくないなぁ、だとか、今乗っているレガシィより幅や長さが大きくなると駐車場が困るなぁ、だとか、孫のベビー・カーを積めるだけの貨物スペースは必要だなぁ、などといった制約も追加されるので息子たちの示すアイディアは尽く「アレは駄目、コレは駄目」となる。

 そんな中でチョイと入れ知恵したのがBMWミニのクラブマンだ。標準のミニよりも少し長く、おかげで室内と貨物スペースにやや余裕がある。外観写真を見た限りでは、結構父も好感触を持ったようだった。
 ただ公式ウェブが変に凝り過ぎていて閲覧性が必ずしもよくなく、かつ情報量も決して十分とは言えないものだったので、候補にお薦めしちゃった責任みたいなものを感じて、今までじっくり眺めたことのなかったBMWミニの資料を貰いに、ディーラーに足を伸ばした、というのが表題の顛末だ。

 父と公式ウェブを見ながら話した中で「何で書いてないんだろうねえ?」と首を傾げてしまったのが、右ハンドル車が設定されているか否かの記述が見当たらなかったことなのだが、ディーラーに展示してあったクラブマンは事も無げに(というのは変な日本語だが)右ハンドル仕様だった。
 室内寸法、とりわけ高さがキツいのではないかとの懸念があったが、齢40を過ぎて体の柔軟性を失ってきた長男が展示車に座ってみた限りでは、運転席の座面高さが相当に広範囲の調整が効くこともあって、特に問題を感じるようなことはなかった。

 後部座席へのアクセスが、運転席側(つまりは路上駐車したときの車道側)からに限られることや、その後部座席が、父が乗っているレガシィと比べてしまえば明確に狭い(といっても、身長176センチの僕なら特に不都合なく普通に座れる)こと、車検証上の乗車定員がレガシィより1人少ない4人に留まることなどはマイナス要因に挙げられる。
 だけれども、実家でのクルマの使い方を想像する限りでは、それらは実用上さして差支えはないんじゃなかろうかと思われた。つまりハードウェアとして見た場合、BMWミニのクラブマンは、結構自信を持って父に薦められる車だった。推薦人としてはちょっと安心。

 しかし問題は、最初のほうに書いた譲れなかったり外せなかったりする「点と線」なのである。インテリアの演出などといったソフトウェアの部分は、どうだろうかな……。

 今のBMWミニの一族というのは、いわばかつて日産が企画・販売したパイク・カーである。庶民の足としてBMCが生んだ実用本位の大衆車だった元祖Miniと違い、今のミニは通常の乗用車に用意される程度の「遊び心」程度では飽き足らない顧客をも囲い込むためにBMWが用意した、より玩具性(もしくは趣味性)の強いラインナップだ。

 とは言え、生真面目でお堅いと言われるドイツ人が、歴史ある車の名前を引き継いで製造している車だ。「遊び心」を演出するために設けられた種々のガジェット……というと言葉がきついな、種々のデコレーションといえども、その素材一つからしてちゃんと作られているように見える。つい「おう、真面目に遊んでおるな、偉いぞ」と褒めてるんだか褒めてないんだか分らないようなセリフがのどまで出かかる。

 ただ、どうもその「遊び方」の方向性と度合いがちょっと、父の趣味には合わないんじゃないかな~と、これまた結構自信を持って感じられてしまったのが推薦人としては困ったところだ。もうちょっとオーソドックスならば、何も困ることはなかったのだが。それじゃ商品性を否定することになるか。
 尤も、最終的に判断するのは、自分でディーラーに足を運んでミニ・クラブマンを見に行くことにした(らしい)父自身なので、ここで僕がとやかく論評することじゃないだろう。
Posted at 2010/02/09 05:47:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2009年12月29日 イイね!

でっかいポルシェ

でっかいポルシェ僕の職場は年中無休である。365日、24時間、必ず誰かしら仕事をしている。と言うことは即ち、年末年始であっても出勤する『誰か』がいるということなのであるが、今年は僕がそれに当たってしまった。2009年の僕の仕事納めは大晦日で、2010年の僕の仕事始めは元日である。つまりこの年末年始、僕は「お仕事」に明け暮れるわけだ。……シフト職場の宿命とは言え、シフトをつけた担当者に恨み節のひとつも聞かせたいところである。

 そんなわけで僕にとっては「年内最後の休日」となったきょう、暫らく雨ざらしになっていたせいで汚れがひどくなっていた幌つきのスポーツ・カーを玉川高島屋の“お金がかかる洗車”に持っていった。ここ数日の天気予報を見てちょっと二の足を踏んでいたのだが、どうやら正月三が日くらいは大丈夫そうなので踏ん切りをつけた。

 そこで見かけたのが添付写真のポルシェ・パナメーラ。4人乗りだか5人乗りだか詳しくは知らないが、マセラティのクアトロポルテや、これからデビューするアストン・マーチンのラピードなんかと同じ『スポーツ・カー専業メーカーがこしらえた、とびっきり高性能なセダン』である。きっとポルシェやアストン・マーチンは、マセラティのビジネスが上手く行っているのを傍から見ていて、このカテゴリーのマーケットに参入しない手はないと踏んだのだろう。

 それにしても、この車がもう日本国内でデリバリーされているとは知らなかった。そんなことを思いながら見ているとバレー・パーキングのサービス担当者がすすっと寄ってきて、私どものところにはこういう珍しい車もいち早くいらっしゃるんですよ、と話しかけてきた。なんでも、もうひと月くらい前から(別のパナメーラが)来店していたそうだ。百貨店業界の中では比較的高級志向といわれる高島屋なれば、客層からしてそういうものなのだろう。

 相槌など打ちながら聞いていると、このパナメーラというでっかいポルシェは『見た目よりも大きい』のだそうだ。実際見た目も結構大きいのだが、乗ってみると、その『見た目』よりもなお一層大きく感じる由。そのくせ後部座席は狭いのだとかなんだとか。『見た目より大きく感じてしまう車』というのは、ちょっとナンだなあ……。ふと、自動車ライターの下野康史が以前SUVのカイエンの短評で「なにが悲しくてこんな重心の高いポルシェに乗らにゃならんのか」と書いていたのを思い出してしまった。

 ともあれ、珍しい車を見かけて眼福だった「今年最後の(僕の)休日」は終わり、明日はまた出勤なのである。ちぇっ。
Posted at 2009/12/29 20:56:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2009年12月21日 イイね!

サーブ落城・・・せず?

サーブ落城・・・せず?もうお仕舞いか~、と些かの哀惜の念をこめてサーブ売却をめぐるGMとスパイカーの交渉決裂にちなんだエントリを書いたばかりだというのに、もしかしたら土壇場のどんでん返しになるかも知れない話が(自動車系のニュースサイトではなく)CNNに掲載された。一度ソデにされたスパイカーが、改めて新提案を行い、のみならずGMが売却問題決着の期限とした12月末日までに合意に達することができるだろうと自信を示したというのだ。

 ホンマかぁ?と思って、スパイカーの公式ホームページを覗いてみると、なるほど。そういうリリースが掲載されていた。GMとの交渉を決裂に至らしめた部分(それが何かは明らかにされていないが)を改めたので、きっと合意できますよと言う話。うーん。どうだろう。そうなるといいんだけどね。

 ただ、仮に売却話がまとまったとしても、それでめでたしめでたしというわけには行かない。CNNの記事には、サーブを取得して以来のおよそ20年間にわたってGMは、このスウェーデンの自動車メーカーの経営を正常化しようと、あらゆる手を尽くしてきたにも拘らず、いまだそれを成し遂げられずにいる。そして世界同時不況に見舞われた経済環境下では、この“弱い”自動車メーカーが生き延びることはできない、という暗い見通しが記されていた。これはペシミズムではなくリアリズムの話だと思う。
Posted at 2009/12/21 03:44:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2009年12月18日 イイね!

サーブ落城

サーブ落城いつものように海外の自動車ニュース・サイトを眺めていて、複数の表記の趣旨の記事に行き当たった。11月終わりごろにケーニッグゼグへの売却協議が頓挫して、殆どもうだめだと思ったところに今度はオランダのスパイカーが名乗りを上げて、たぶんムリだろうけどもしかして生き延びられるのかな?と期待してみたくなったのだが。そうか、やっぱりダメだったのか。

 GMヨーロッパの幹部が出したステートメントによれば、破綻処理や強制的な会社清算はせずに事業を徐々に縮小して「安楽死」させることになったらしい。9-3と先代(というか新型は発表されただけで発売されてないから『現行』か?)9-5の生産設備やらストック部品やらを中国の北京汽車に売却することで既に合意して――よって、もう少しすると中国製の「旧式サーブ」が、少なくとも中国市場にはデビューする――いたのだが、その資金をもってしても数ヶ月間、会社を延命させる程度の効果しかない由。そこまで財務状況が悪化していたのか~。

 ところで、僕にはあまりサーブの車に思い入れはない。ずっと昔、サーブがまだ独立を保っていたころの900を横浜輸入車ショーで運転席に座ってみて、その操作系があまりに自然すぎることに心の底から感心したことはあるが、それっきりである。試乗したことすらなかった。まぁ、ディーラー的にあんまり試乗しやすい状況ではなかったのも事実だが。

 尤も、そのときの経験があるから、父が運転免許を取得して「何かいい車はないか?」とアイディアを求められたときに、サーブはどうかと(当時のサーブ車は既にオペルのコンポーネントをベースに開発されたものばかりだったが)提案したことはある。却下されたけど。
 でもって、その却下の理由が「モノはいいのかもしれないが、サーブと言うといわゆるカタカナ商売の人たちが流行で乗ってるイメージがある。そういうのと同類と思われたくない」だったのは余談ながら、鮮明に覚えている。似たような理由で、父はBMWもメルセデス・ベンツも、頑として候補に入れなかった。親子の嗜好って口に出して話してもないのに存外似るもんなんだな、と思った次第。嗜好というより思考か。

 僕がこのニュースを知った外国のニュースサイトのフォーラムでは、外国の読者たちがGMへの恨み節を書き連ねていた。まぁファン心理として分からないこともないんだが、どうなんだろう。もともとサーブ自体がそれほど生産規模の大きなメーカーではない(そのせいで単独では生き残りが困難になってGMの傘下に入った)のもあるが、つまるところサーブ自体が市場に受け入れられる製品を作ってこなかったことが、この結末を招いたんだと、思い入れのない僕は思い入れのなさゆえにドライに突き放して感じてしまうのだった。
Posted at 2009/12/20 22:52:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2009年07月14日 イイね!

ベルトーネはフィアット傘下に

ベルトーネはフィアット傘下に 今年3月の時点では再建の目処どころか創業家内部での迷走が目立ち、一体どうなることやらと思わされたイタリアの老舗カロッツェリア、ベルトーネがどうやら生き延びられそうだ。italiaspeed.comやworldcarfans.comが伝えるところによると、自動車メーカーのフィアットが買収に乗り出したとのこと。けどフィアットもデザイン部門は既に持ってるのに、いまさらベルトーネを手に入れてどんなメリットがあるんだろ。

 疑問は尽きないが、とりあえず老舗の名前が残ったことは喜ぶべきなんだろう。独立系のデザイン・ハウスとしても外注ファクトリーとしても成り立たなくなっていたベルトーネに対して、ある特定メーカーの一部門になってしまったことをいまさら残念がっても仕方がないんだし。

 ベルトーネといえば、スーパーカー・ブームの頃の「ランボルギーニを手がけたカロッツェリア」で、嫋々としたスタイルのフェラーリを手がけたピニンファリナよりも世の小学校男児連中は好んだんじゃないかという気がする。少なくとも僕はそうだった。
 なんたって跳ね上げ式のドアにポップ・アップ式の前照灯を備えた鋭いくさび形をした「時速300キロのカウンタック」だもん。こんなに子供にもわかりやすいカッコよさは、そうそうない。
 しかし……しかし、だ。ベルトーネ・グループのデザイン部門スティーレ・ベルトーネの最新作Mantide(=カマキリ)見てると不安になるのよね。そりゃまーカッコイイんだけども、このカッコよさって特撮とかドライビング・ゲームとかの“フィクションとしてのカッコよさ”だ。インダストリアル・デザインのカッコよさ、ではない。あーゆーのを作らせたら、スティーレ・ベルトーネなんぞよりハリウッドの映画会社の方が遥かに上手である。

 言ってみれば、仮面ライダーなんかが見得切って決めポーズをとるのはカッコいいんだけども、あれを現実にやったとしたらカッコいいどころか「アタマ元気か?」と言われかねないのと同じ。「子供っぽさがある」のと「子供じみている」のは、似て非なるものだと僕は思うのだ。
Posted at 2009/07/17 15:06:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記

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何シテル?   07/24 21:51
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