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惰眠のブログ一覧

2010年10月09日 イイね!

100年目の祝祭になるかと思いきや

100年目の祝祭になるかと思いきや10月はLa Festa Mille Migliaの季節だ。ここ10年近くほぼ毎年、見物に行っている。第一チェックポイントが六本木ヒルズから東京ミッドタウンに変更された去年は面倒くさくなって見に行かなかったが、ことしは何しろイタリアの老舗アルファ・ロメオの創業100周年に当たる年でもある。
エントリー・リストを見る限りでは特段新味はないけれど、もしかしてもしかすると、ゼッケンが欠番になってるあたりに何か隠し玉の「飛び入り」みたいのがあったりしないかな~などと夢想して見物に出かけることにした。

 早々に結論を言ってしまうと、夢想はすっかり空回りだった。イベントの開催にはフィアット・ジャパンも噛んでいるのだし、過去にはアルファロメオ博物館所蔵のディスコ・ヴォランテだとかスポルティーヴァを引っ張り出してきて日本の公道を走らせた実績もあるのだから、100周年にかこつけてきっと何かやってくれるだろう、やってくれるといいなあなどとは、期待しただけ無駄だった。

 ただ今回面白かったのは、チェックポイント直前にかかった歩行者用の陸橋に陣取ってみたところ、これまで何年もずっと地面の高さから見ていたのとは随分違った感じで見物が出来たことだ。劇場で言えば天井桟敷にいるような按配というのか、視覚的な距離はそれほど離れていないのに足元の高さが数メートル上にあがっただけで劇的に「一体感」だとか「臨場感」が薄らぐ。被写体と目が合わない高さだからなのか、なんだか相手に隠れてコッソリ撮影してるみたいな妙な気分になったりもした。

 例によってフォトギャラリーに数枚掲載。
Posted at 2010/10/09 21:11:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2010年07月25日 イイね!

続・2010東京コンクールデレガンス見物 ~新しい車~

続・2010東京コンクールデレガンス見物 ~新しい車~承前
前の稿にもサラッと書いたけどアルファ・ロメオは今年が創業100周年だ。ロンバルダの自動車製造会社(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili)を実業家のニコラ・ロメオが買い取り、自分の名前を足して「ALFA Romeo」にしてから100年。政府管理下の公営企業になったり1990年を迎えられないんじゃないかと会社の中でも公然と心配されたりしながら100周年。よくぞ生き延びたものだ。

 その100周年にデビューするのが新しいジュリエッタだ。日本ではこの東京コンクールデレガンスでの展示が初公開になる。最初は別の名前でお披露目される予定だったのに、確か発表式典の前日だったか前々日だったかに突如変更され、3代目のジュリエッタを襲名する運びになったのを思い出す。みたび“ロメオとジュリエッタ”となったわけだが、しかし最初のジュリエッタほど人気のモデルになるんだろうか。

 社内で盗み撮りされたスクープ写真をウェブ上で見たとき抱いたほどネガティブな印象を、実物に対して抱いたわけではない。確かに初代のジュリエッタも、ピニンファリナだとかベルトーネだとか社外のデザイン専門企業が手がけたものは兎も角として、基本形のベルリーナ(グーグル参照)は取り立てて魅力的な形をしていたという訳ではない。けれども……カタチに対する好みで言えば、僕には147の方がはるかに魅力的だ。横合いには特別モデルの8Cスパイダーも置いてあったけれど、こやつも(8Cコンペティツィーネで繰り返し書いてるけど)今ひとつも二つも物足りない。

 まあ、概してコンクールなんかに展示されているのは、同時代的にも飛びぬけて魅力的だったり物語を背負っていたりして時代を乗り越えて現代まで生き延びた「選りすぐり」であるからして、きのうきょう世に出たばかりのモデルがそうそう太刀打ちできるものではないのだけれども。

 そんなことを考えながら……と言いたいところだが、ギラギラの直射日光にさらされたイベント会場では暑くて暑くて少しも頭が働かない。あちぃ、あちぃとつぶやきながら思考停止状態で会場を歩き回っていてふと目に飛び込んできたアストン・マーティンが、なんと実は今度デビューする4ドア・セダンのラピードだと気づいてびっくりしたりと言った有様だった。まぁ、ラピードは気をつけてないと気がつかないぐらいクーペっぽい姿かたちなんだけどさ。

 むやみやたらに暑い会場の一角に、冷房の効いた――というより無理やり力ずくで冷房を効かせた――テントがあって、そこに2009年のジュネーブ・ショーに展示された日産のデザイン・スタディ「インフィニティ・エッセンス」が展示されていた。



 現代的なディテールを与えているけども、成り立ちそのものは良きにつけ悪しきにつけ古典的なラグジュアリー・クーペのそれだ。だからというべきか、クラシック・カーのイベントに並んでいても場違いな感じがしない。ああ、そういえばヴィラ・デステのコンクールなんかにも「最新モードのデザイン・スタディ」が出展されることがあるけれど、そういうところに出てくるのは古典を踏襲したスタイリングの車が主になっている気がする。
 ブランド廃止が噂されているマイバッハなんかも「トラディショナルな高級車」の姿かたちをしているから、こういうところに並んでいてもあまり違和感を感じないのかもしれない。

 それにしても。去年、屋内展示だった東京コンクールデレガンスは、屋内であるがゆえに光が足りなくて撮影に難儀させられたものだが、真夏の直射日光があふれんばかりに無駄に降り注ぐ環境というのは、被写体の陰影が乏しくなることもさりながら、撮影者にとって辛過ぎるのであった。
Posted at 2010/07/27 23:15:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2010年07月25日 イイね!

2010東京コンクールデレガンス見物

2010東京コンクールデレガンス見物無闇に暑いので敢えて行かなくてもいいかなぁと弱気になっていた今年の東京コンクールデレガンスを見物してきた。場所は台場の潮風公園。最近まで実物大のガンダムが佇立していたところだ。
夏休みに入っているとはいえ、自動車がらみのイベントに左程の集客力はないはずだし、とりわけそれがクラシック・カーならば尚更だろうと想像していたら、案の定だった。閑古鳥が鳴くほどではないのは台場という場所柄ゆえだろうか。

 ともあれ、強烈な日差しにも関わらず僕が「これは見物に行かねばなるまい!」と決心してしまったのは、今回のイベントにアルファ・ロメオの6C2500SSコルサが出展されていることに気づいてしまったからだ。



レストア(修復)されたあと、海外のイベントに出展されているのを写真で見たことはあるのだけれど、その実物を自分の目で間近に見られる機会があるとあっては、むざむざ見過ごすわけには行かないのである。

 んでまあ、行ってみれば個人的な目玉展示(=6C2500SSコルサ)に限らず、暑さに耐えて足を運んだ甲斐があった。タイトル画に添付したデ・トマソ初の車であるヴァッレルンガも「行った甲斐」のひとつ。スーパーカー世代的にはデ・トマソといえばマングスタだとかパンテラだとかが“ど真ん中”なんだけれども、古いスポーツカー好きとしては1500ccのOHVエンジンを積んだ、古典的イタリアン・スポーツのヴァッレルンガは一度見てみたい車のひとつだったのだ。

 他にもフレッチャ・ドォロ(Freccia d’Oro)だとかジュリアTZだとか、ことし創業100年を迎えたアルファ・ロメオの、往年のすばらしいモデルが居並んでいたのが壮観だった。壮観だった代わりに猛烈に暑かったけれども。
 気づけば200枚以上も写真を撮影していた。「見に」行ったのか「撮りに」行ったのか、これじゃあ分かんないなぁなどと思わないでもないけれど、ギラギラの炎天下のイベントでは立ち止まってじっくり眺めること自体が苦行なわけで、こういうやり方も場合によっては良いんじゃないだろうか。

 例によって撮りまくった写真の(ごく)一部をフォトギャラリーに(旧い車新しい車)掲出。
Posted at 2010/07/27 21:45:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2009年11月23日 イイね!

広州自動車ショーについて荒川健さんと立ち話

広州自動車ショーについて荒川健さんと立ち話中国の広州でモーターショーが開催された。聞くところによると参加企業は640社だとかで、寒々しく閑古鳥の鳴きまくっていた東京モーターショーの寂れ具合からすると彼我の落差に愕然とする思いである。デトロイト、LAと超倹約モードのモーターショーが続いた後、上海で新興富裕層に向けた「力の入った」ショーが開催され、その少し後の東京(千葉の幕張だけど)が事実上海外メーカー不在という惨状で、そしてそのあとの広州が……大盛況なのである。

 で、荒川健さんだ。バブル期マツダの車を手がけたチーフデザイナーの一人で、Gyaoが有線配信した久米宏の番組にも出演していた人である。ユーノス500のチーフデザイナーだった関係からオーナーズ・クラブを介した縁があったのだが、その荒川さんと都内でばったり会った。広州モーターショーについて、テレビのニュース番組のインタビュー収録をしてきた帰りだった。立ち話なんで大した話は出来なかったけれど、結構興味深いことを聞けた。

その1。盛況だった上海と、今回の広州の違い。
荒川さんによると、上海ショーは消費者に向けたデモンストレーション。懐の豊かになった中国の顧客に向けて「ええもんおまっせ」とまぁ、デパートのショー・ウインドーのようなことをやったのだと。対して広州ショーは、参加企業640社云々の話から伺えるように、ビジネス・ショーの意味合いが強い。荒川さんによれば「広州の方が、ショーとしては実質的な意味がある」とのこと。

その2。中国デザイナー事情。
前にもチラッと「いま中国では、デザイナーが供給過剰になっている」という話を聞いていたのだが、僕はすっかり失念していて「中国の地場メーカーが先進工業国の車の意匠を丸ごと流用(穏便に言えば、ね)しているのは、デザイナーのスキルが足りてないからではないのか?」と疑問をぶつけたところ「いえいえ。デザイナーは余ってるし、そのデザイナーも(共産党幹部の師弟を中心に)イギリスのアート・カレッジで修練を積んだような手だれぞろいです」とのこと。

その3。んじゃなんで「見たことあるような車」ばっかりなのか。
荒川さんいわく「ひとつは経営の判断。つまり、そういうのが手っ取り早く売れるし、中国の消費者には物まねだからと言って(予算の関係から本物を買うと言う)選択肢はありませんから」と、まあここまでは予想通りの話。耳新しかったのは、その続きだ。

その4。実は敢えてわざわざ似せているらしい。
「もうひとつは、戦略的なアピールでわざとやっている節があるんですね。『自分たちの加工技術は、先進工業国の製品と同じ形をしたものを作れるレベルにある』というアピールです」。
このことは先進自動車工業国――追われる立場――として、心しておいたほうが……と言うよりもはや「覚悟して」おいたほうがいい話だ。
 かつて『追う立場』で米欧の車の真似をして「安かろう悪かろう」だった日本車がいまや世界を席巻しているのと同じことを、今度は『追われる立場』に立って、今一度経験することになるかも……否、なるだろうと言うことを。

あ、添付の写真は大昔に撮影したイベントのときのもの。荒川さんが小さく写っている……はずだ。
Posted at 2009/12/13 22:19:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2009年10月29日 イイね!

悲惨きわまる東京モーターショーを見に行った

悲惨きわまる東京モーターショーを見に行った今年は行かなくてもいいかなぁ、と思っていた東京モーターショーだが、どれだけ悲惨な按配になっているのか折角なので見ておこうと意地の悪い好奇心がむくむくと頭をもたげてきたので、例年通り会場近くのホテルに前泊して見物に行ってきた。今回は職場が変わって暦どおりの休みが取れないので、平日の観覧である。

 んでまあ、添付写真がその会場の雰囲気。平日の朝一番だというのは割り引かなければいけない条件かもしれないが、人の入り具合は惨憺たる有様だ。わずか2社の例外を除いて外国メーカーが参加しない『国際』モーターショーである。当然といえば当然なのだが……。

 ブースの並びもスゴいことになっている。トミカだとか自工会なんぞが大きな敷地面積を占有していたり例年は建物を分けて展示している二輪車も同一会場で開催している――そうせざるを得ない――のも悲惨だが、それだけやっても『空き地』が膨大に発生している。通路が広いのなんのって。

 フォトギャラリーに少し写真を載せたが、総支払額で4千万を超えるレクサスのV10エンジン搭載限定スポーツカーであるLFAだとか、不思議なひょうたんみたいなU3-Xを展示するホンダのブースはそれなりに人垣を築いてはいた。だけれども、ワールド・プレミアでアストン・マーティンやポルシェが金満新作モデルをボンボン展示していた数ヶ月前の上海モーターショーの盛況振りと比べると、或いはそれを抜きに前回一昨年の東京モーターショーと比較すると、この凋落ぶりには愕然となる。

 それはそれとして、いつものように底意地悪い感想を言うと、日産の次期フーガ。ウエスト・ラインがCピラーのあたりでキックするあの造形。担当デザイナーはよほどマセラティ・クアトロポルテが気に入ったようだ。そしてスバルのハイブリッドツアラー コンセプト。なんだってアルファ・ロメオが(正確にはジュジャーロが、というべきだが)ブレラに投入したデザイン・アイコンを、ああも丸ごと引用するのか。プライドがないのか恥を知らないのか智恵が足りないのか工夫がないのか……。

 「ああ、いい物を見たな」という風に思ったのが、先に広島市交通科学館で修復・展示されていた39年前にマツダが出したコンセプト・カーのRX500や、僕が免許取得後最初に乗り回していたGC型カペラ、というのも残念な話だ。これじゃ夢もチボーもない。ああ、U3-Xには『夢』があったが、ありゃ自動車じゃあないもんなぁ……。

 この先、世界的に景気が上向いたとして、再来年に開催される(かどうか現状に鑑みると暗い予想が先にたつが)はずの東京モーターショーは、07年のときと同じ程度には活況を呈することができるのだろうか。
Posted at 2009/11/03 21:00:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記

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何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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