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惰眠のブログ一覧

2006年07月20日 イイね!

ベルトーネとピニンファリナ

ベルトーネとピニンファリナ先日、都内のあるコンビニに2代目ブルーバード(尻が下がっていないので411型だろう)が停まっているところに出くわした。見た目のコンディションは40年選手相応だったが、そういう「今でも普通に使ってますよ」という感じが僕は結構好きだったりする。

 パチパチとシャッターを切って帰宅、改めて写真を見ているうちに気づいた。添付の画像にもあるとおり、フェンダー頂部の稜線を鋭く立ち上げたデザイン処理やボンネットパネルとの関係性、フェンダー先端の処理が、アルファ・ロメオのジュリア・スプリントとそっくりなのである。一瞬、両方ともジウジアーロ(ベルトーネ)の作だったっけ?と混乱してしまった。

 ブルーバードはピニンファリナに任せたデザインだったことは昔から知られている。1963年発売の410型はトランク部分が斜めに下がっており、この造型が日本市場ではひどく嫌われて販売不振に陥り、急遽社内で大幅なデザインの手直しをして411型にバージョンアップした、と言うサイド・ストーリーとともに。

 他方のジュリア・スプリント(添付画像は最終モデルの2000GTV)は、ここ最近の雑誌インタビューにジウジアーロ本人が、そのデザイン・プロセスや所謂『段つき』の段の由来まで証言している通りで、間違いなくベルトーネの仕事。
 幾らジウジアーロが使いまわしの多い(かつ複数社に同じデザイン案を提示する)デザイナーだったとしても、まさか競合他社(ピニンファリナ)の仕事を請け負うわけがない。ちなみにこちらも1963年のデビューだそうだ。

 多分、これが『流行』ってやつなんだろう。いわゆる『コルヴェア・ショック』みたいに、世界中の名だたるデザイナーがこぞって「このデザイン・モチーフはいい!」と感じ、自分の仕事に取り入れてみた結果、右を向いても左を向いても同じモチーフを織り込んだデザインが氾濫してしまったというような。
 実は当時の日産がブルーバードのデザイン案を依頼したのはピニンファリナではなくベルトーネだった、ピニンファリナに任せたのはグロリアだけだった、なんて大どんでん返しがあるのならば話は別だけれども。
Posted at 2006/07/20 12:29:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | ふと思ったこと | 日記
2006年07月09日 イイね!

早朝でぇと

早朝でぇとこのところ寝坊したり寝過ごしたり寝すぎたりして、REOパパさんなどから休日早朝に落ち合わないかいとのお誘いがあっても空振りばかり続けているので、この日曜はちょっと頑張って時間に間に合うように出かけることにした。
 らっきぃさん、REOパパさんと落ち合う先は表参道。先に同潤会アパートを取り壊し、森ビル自慢の『ヒルズ』に作り変えられた一角である。早朝デートと言いつつ、色気のある話では全くないのはいつもの通り。

 7月のこの時期、表参道に車で集まるというと4年前にらっきぃさんのお誘いで覗いてみた、フランス車オーナーによる巴里祭イベントを思い出す。ちなみに添付の写真は、そのときにやってきていた、確か山梨ナンバーをつけていたDSだ。

 聞くところによると、この五月雨式寄り合いはその後、横合いから妙な茶々を入れられて(一説によると、あることないこと警察に御注進した輩がいたとか何とか)警察に追い散らされることになり、開催不能に陥ったとか言う話だ。その辺の経緯はWebCGの過去記事にもチラリと書いてある。
 まぁ早朝とは言え許可なく一般公道に車を停めることの是非はあれ、つまらないケチがついたものだ。

 そんなことは別として、各種商業施設が目を覚ます前の表参道物欲ゾーンは雑多な人通りも殆んどなく、かつて人の暮らしの片鱗を感じさせたこのエリアの様変わりを、しみじみと感じさせる。
 モノに関しては豊富なのに、清掃もわりと行き届いて汚いわけでもないのに、何となく潤いも深みもなくて荒んだ感じ。僕は余り、こういう街並みは好きになれない。

 その後、絵画館のあたりに河岸をかえておしゃべりに興じる。合間にロードスターでひとっ走りしてきたREOパパさんが、戻ってきて開口一番「MSアテンザアクセラはつまらない車だったが、ロードスターはやっぱり面白い」とおっしゃる。



 パパさんによるとMSアテンザアクセラは、車が「走らせて走らせて」と訴えてこないのだそうだ。幸か不幸か僕はMSアテンザにもMSアクセラにも乗ったことはないのだけれども、その感覚は分かる。車ってスペックじゃあないのだ。
Posted at 2006/07/10 12:37:04 | コメント(3) | トラックバック(1) | ふと思ったこと | 日記
2006年05月19日 イイね!

こんな法律、あってはならん!

こんな法律、あってはならん!このところ業務多忙で禄にニュースも見ていなかったために共謀共同正犯の一バリエーションくらいと思い違いをしたままでいたのだが、いま国会審議でホット・イシューとなっている共謀罪の新設。驚いた。ブッ魂消た。まったく、想像を絶するトンでもない改正案である。

 新聞やテレビの報道では、記者が法律の読み方に疎いためか、その一番ヤバイ部分を的確に伝えていないのが非常に歯がゆいが、こんな滅茶苦茶な法律案は、絶対に通してはならない。

 今回の改正案の最悪なのは「合意」そのものを犯罪として扱う点である。悪いことをしようぜ、そうしようと頷き合うことが犯罪として扱われることだ。
 その後、具体的な犯行の準備に取り掛からなくても、犯罪として捜査を行い、逮捕し、刑事罰を――それも重罰を――課することができると言うことだ。

 公判請求をし最終的に刑事罰を課するには、その前段に必ず警察(検察)の捜査というプロセスが発生する。この過程では往々にして「物件の押収」だとか「身柄拘留」が行われる。
 つまるところ、この罰条さえ存在すれば「あの『組織』は、なにやらたくらんでいるらしい」という時点で、まず内偵捜査が始まり、「メンバーの甲と乙が犯罪行為を行おうと話し合って合意した」疑いが濃厚と判断すれば、いきなり強制捜査に着手できると言うことだ。

 『自衛隊イラク派遣反対』のビラを、防衛庁官舎のポストに入れて歩いた市民団体のメンバーが住居不法侵入容疑で逮捕起訴された事件があったが、この法律案が通れば「みんなで手分けしてビラを撒こう」と決まった時点で、警察はその市民団体事務所を捜査し、メンバーの自宅を家宅捜査し、さらに言えばメンバーを逮捕できる。

 「共謀罪成立絶対阻止の集会をやろうぜ」でも、無届デモだとか往来妨害だとか威力業務妨害だとかの共謀を問うて強制捜査・逮捕拘留に踏み切れてしまう。具体的に準備なんか始めてる必要はない。「中韓が日本を非難してるのがムカつく。一発かまして目に物見せてやろうぜ」も同じだ。

 こういうことは、実際に判決が確定する必要なんか、全然ない。こういう法律があるのでお前らいつでも逮捕できるんだからなと言う威嚇効果や、実際に公判維持できなくともガサ入れ・逮捕という強制措置が採れることに意味がある。それは、途轍もなくヤバいことだ。かつてのスパイ防止法だとか、盗聴法どころの話じゃない。
 いや、共謀行為を「罪」として付け加える以上は、捜査の実効性も担保しなければいけないから、現在の盗聴法で定められている適法な捜査の範囲も、追っかけ拡大する方向で改正されると考えるべきだ。

 法務省の説明するように、本当に条約批准したテロを初めとする国際的組織犯罪に対抗することだけが目的ならば、こんな大雑把で適用範囲を如何様にも拡大できる文言の法律案など霞ヶ関エリートの法律専門家は、つくりはしない。表向きの説明と違う意図があるから、そういう構造の書き方をするのだ。

 ともあれ、この改正案はヤバい。とんでもなくヤバい。
Posted at 2006/05/19 18:56:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | ふと思ったこと | 日記
2006年04月04日 イイね!

ちょっと車を離れることもできない

ちょっと車を離れることもできない違法駐車取締りが警察から民間に外注され、今まで最初の見回りからチョーク引かれてから反則切符を切られるまで時間的に多少猶予があったのが、問答無用の即決処分になることになった。

 道を走る立場からすりゃ、邪魔臭い路上駐車がバッサバッサ取り締まられるのは有難いことだが、そうは言ってもクルマっちゅうもんは目的に着いたらどっかに停めなきゃならん。しかしながら東京都内、とりわけ23区内は駐車場に不便することがままあるのだ。

 駐車場がないなら別の交通手段で行けばいい、と言うのも道理だが、それは学級委員会優等生的な論理。駐車場なんぞなくたって、人は車で移動するものなのである。
 かつての美濃部都知事が唱えた「駐車場がなけりゃ車は来ないだろ、車が来なけりゃ都内の大気汚染も好転するんじゃ」とか言う一見もっともらしいリクツが大間違いだったのは現在の様子を見れば明らかだ。

 今度の改正では、即断即決青切符になると言う。それも、証拠作成は取り締まり員に渡したデジカメでやるというんだから、僕みたいに「お!SVXが停まってる!」とか喜んで撮影していると「なんだオメー、ウチの車を取り締まるつもりかぁ!」みたいに、あらぬ恨みを買いかねん。おっかなくって盗撮するしかなくなっちゃうじゃんか。

 確かに、路上駐車を一掃したいというのは間違ってないんだけど、十把一絡げの一律判断はやめてもらいたいと思っている。
 取り締まるのはなんと言っても、幹線道路とか、狭隘だけど交通量の多いところとか、交差点の直近とか、見通しの悪い道とか、路上駐車することが危険な場所に平然と停めるようなアホタレを撲滅することを、まず最優先にして欲しい。

 心配なのは、取締りの水揚げが競争になりやしないかと言うこと。歩合制ではないというけども、これは民間「委託」だ。検挙率の低い業者は、契約更改してもらえないんじゃないかって心配にもなるだろう。それで「取り締まりやすいところを重点的に取り締まる」になっちゃったとしたら、筋が違うと思うのだ。

 それに、今度の法改正は、大量退職する団塊世代警察官の受け皿(再就職先)にお仕事を回す目的が背景だ、なんて指摘する向きもある。大量の無職壮年が発生するのは好ましくないし違法駐車の取り締まりは必要なんだけど、もしその「お手盛りだ」との指摘が事実だとしたら、不快だ。何より路上駐車する珍しい車の数が減るとツマラナイ。それが一番いやだったりする。
Posted at 2006/04/04 20:14:38 | コメント(2) | トラックバック(0) | ふと思ったこと | 日記
2006年03月22日 イイね!

AC/DC(両刀使い)

AC/DC(両刀使い)むかし「不倫は文化です」というような発言をして物議をかもした俳優がいたが、かつて日本で男色は文化だった。らしい。衆道(しゅどう)なんて言葉も残っている。米俗語では電気の交流・直流を意味するAC/DCなんて言い回しをすることもあるらしい。

 でまあ、その電気機器を巡って、いわゆるPSE法なるものが急にクローズアップされて、4月1日以降はお国が安全のお墨付きを与えた中古品以外は再流通させるべからずと御触れが出てひと悶着、今日は今日とて霞ヶ関で業者向けの説明会なぞも開かれたらしい。そんなニュースを昼に見た。

 そのときに思ったのは「どうして政府はお得意の『自己責任』を持ち出さないかなぁ」という皮肉。中古品の品質が千差万別で、中にはもはや商品として再流通させるべきではないほどのモノがまぎれている可能性があることなど、消費者の側は先刻承知なのに。

 紛争収まらぬイラクに出かけていって文字通り生命の危機に晒された同胞に対しては自己責任論を持ち出してさんざっぱら非難したのに、ボヤが出るかもしれない中古家電製品については国が責任を持って安全についての保証をさせていただきますとばかりにしゃしゃり出て来る。

 変な喩えだけども、フッと頭に浮かんだのが「自己責任の両刀使い」というフレーズ。あっちの問題は自己責任、こっちの問題は自己責任なんてモンには任せて置きまへんで、と右の刀と左の刀を都合よく使い分けてる感じ。しかも「自己責任」を適用するかしないかの線引きの仕方が、役所(=役人)にとって得か損かで決まってるのが見え見えで実に気持ちが悪い。

 民間でできることは民間に、なんじゃないのかね。公の事業というのはもともと、不採算であるがゆえに民間ではできないこと(=商売として成り立たないこと)を採算割れ承知で実施する宿命を負っている。
 逆を言えば官がしゃしゃり出てこなくてもビジネスが成立してる分野には首を突っ込むべきではないし、民営化した事業体が「不採算なのでやりません」と決したならば、これをまぜっかえすべきではない。だったら最初から民営化などしなければいいのだから。

 分割民営化した旧国鉄では「整備新幹線」の名の下にあいも変わらず未着工区間をどうするのこうするのが政治課題として取り上げられるし、同じく分割民営化した道路公団では、不採算路線と結論付けられた高速道路網を「それでもやっぱり全部作ります」なんて政治決定されたりしてる。

 それででっかい赤字を事業主体が抱えることになっても、それは「民間企業になったのだから、企業の自己責任」ということなのだろう。「民間企業なのだから、どうしても不採算だということならば最終的には事業化しないなど自己決定することができたはずである」と。

 ありとあらゆる場面で、これから「官」の責任逃れの言辞を目にすることになるのだろうなぁと、そしていずれそれは「官」以外の社会の隅々にまで行き渡っていくのだろうなぁと、暗い予感に駆られている。
Posted at 2006/03/22 17:32:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | ふと思ったこと | 日記

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何シテル?   07/24 21:51
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