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2006年03月27日 イイね!

当事者の話に勝るものなし

当事者の話に勝るものなし最近見つけたのだけれども、自動車雑誌の『モーターファン』がウェブ上に「モーターファンダイアリーズ」というコンテンツを展開している。その中に『名車をつくった人たち』という記事があって、これが実に読み応えがある好企画なのだ。

 いま「名車」として取り上げられているのは、プリンス(日産)スカイライン、マツダ・コスモスポーツ、トヨタ・カローラ、ホンダ・シビックの4車種。車好きが言うところの「名車」とは若干温度差もあるだろうが、ニッポンの自動車産業史における画期と言う意味では、いずれ劣らぬ重要なモデルである。
 それぞれ、当時の開発に直接関わったキー・マンたちに長いインタビューをして、ライターの解釈を交えないカギカッコ入りの言葉として伝えられていることが実に素晴らしい。

 ノスタルジーや思い入れの色眼鏡、或いは某ドキュメント風番組のように感動させてやろうという演出意図を交えることなく、等身大の技術者たちの肉声を聞くと、巷間自動車メディア発の情報としてまことしやかに語られてきた事柄に、いくつもの「誤解」やバイアスがかかっていたことがよく分かる。

 例えばトヨタの「80点主義」などはその最右翼の一つだろう。カローラの項でインタビューを受けている、何でもかんでもアレは自分の発案だと己の先見の明を誇る幹部氏(事実そうなのかもしれないけれども、ものの言い様がちょっと鼻につく)によると、巷間トヨタ批判の材料に持ち出される「80点主義」は、本来の意味とは違う使われ方をしているらしい。
 ま、それでも「販売(営業=商品企画)のトヨタ」という印象は変わらないのだけれども。

 スカイラインの櫻井眞一郎氏の記事など、まるでロードスターの貴島孝雄氏のインタビュー記事を読んでいるような錯覚にさえ陥る。
 勿論、日本の自動車史的な観点で言えば「何もなかった」ところから数々のエポックを物してきたスカイラインのほうが明らかに大物ではあるのだけれども「こういう車を作りたいんだ」という技術者の想いの強さという点で、両氏はとても似ているように感じる。

 ライターが「あーでもない、こーでもない」書く記事も面白いけれども、評論家やジャーナリストが百万言を費やしたところで、実際に現場でそれを作ってきた人たちの言葉にはやっぱり敵わない。当事者の話に勝るものはないと思うのだ。
関連情報URL : http://www.motorfan.jp/
Posted at 2006/03/27 14:11:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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