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惰眠のブログ一覧

2005年07月14日 イイね!

赤字じゃなくて黒字だった

赤字じゃなくて黒字だった赤字と黒字を取り違えるなんて、会社の仕事でやらかしたら始末書程度ですむ話じゃないけれど、趣味のクルマの話なら「へぇ、そうだったのか」でOKだ。というのは、ロールス・ロイスのエンブレムの話。

 アルファベットのRを二つずらして重ねた社ロゴは、創業者チャールズ・スチュアート・ロールズとフレデリック・ヘンリー・ロイスの苗字の頭文字に由来するのだけれど、むかし何かで読んだ話によると当初「RR」と赤文字で記されていたけれども1910年にチャールズ S.ロールズが事故で亡くなると「R」のように片方が黒文字になり、33年にF.H.ロイスが亡くなって以降は両方黒文字の「RR」になったのだ、と言う。

 その話が頭にあったものだから、BMWに買収されたロールズ・ロイスの新型モデル「ファントム」プレスフォトが出回り始めた頃、エンブレムが赤文字になっているのを見て結構な違和感を覚えた。英国人が創業者を悼んで黒文字にしたのを、ドイツ人は赤文字にするのかよ、と。

 ところが写真にあるように(見づらいけど)、実際に街中で見たファントムは、黒文字エンブレムだった。あれれ?と思って調べてみると、赤文字エンブレムのファントムは創業何周年記念だかの限定モデルで、そのためにわざわざ創業当初のエンブレムカラーの赤を選んだらしいことがわかった。ドイツ人も中々粋なことをする。ホント、物事はちゃんと確認してみるもんだと反省した。

 それはそれとして、RRのエンブレムの色が赤から黒に変わったことについては、服喪のためじゃなくて存命中のC.S.ロールズが「赤より黒のほうがいい」と変更したとの説(ウィキペディアによる)もあるのだとか。
 まあ、どっちゃでもいい事ではあるのだけれども、ロールズとロイスの死去に際してそれぞれRを黒に変えたって話のほうが、ちょっとロマンチックで好もしい感じがする。
 丁度、イタリアの実業家F.ランボルギーニがエキゾチック・カーの製造に乗り出すきっかけについての「お伽ばなし」(僕は、自動車ライターの福野礼一郎氏の説える「ビジネス上のドライな判断でエキゾチック・カー市場に名乗りをあげた」と考えるほうが妥当だと思っている)が自動車好きの琴線に触れるのと同じように。

 しかしまぁ…BMWの作ったロールス・ロイスって、デリカシーのない形をしているなあと、見るたびに思う。
Posted at 2005/07/14 15:31:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2005年07月07日 イイね!

ネガティブ・キャンペーン

ネガティブ・キャンペーン日本では許されていないけれども、海外に目を転ずると国によってはネガティブ・キャンペーンと言う広告手法が認められているところもある。
 僕らのよく知っている広告が、自社の製品やサービスを、これでもかと言うほどの美辞麗句で飾り立て贔屓の引き倒しをするのに対し、ネガティブ・キャンペーンでは逆に、他社の製品やサービスを(具体的に名をあげて)これでもかと言うほどにコテンパンにこき下ろす。

 最近ニュースになった事例を引けば「この会社は走行中に燃料タンクが突然脱落するようなバスを売りさばいていた。事件になったので慌ててリコールを出したけど、彼らの技術ではボルトの強度が足りていないという欠陥を突き止めることさえできなかった。ネジの締め付け不足だと思い込んでいたのだ。あなたは自分の人生や大切な人の生命を、こんなメーカーの製品に委ねることができますか?」みたいなことをやるわけだ。

 プジョー407のTVコマーシャルを見たとき、これは切り口を変えた一種のネガティブ・キャンペーンだなぁと思った。CMは、どこか海外の街角の風景を映している。道行く車は、巨大なレゴブロックを組み合わせたようなもの、木の板を自動車の形に切り抜いたようなもの、ゼンマイで動くブリキ玩具のようなもの等々と、デパートの知育玩具売り場あたりに並んでいる幼児向けのおもちゃを実際のクルマのサイズに拡大したようなものばかりだ。
 そういう「クルマ」たちの中を、プジョー407が駆け抜けてゆく。
これはつまり「プジョー407こそがホンモノの車。これと比べれば世の中のほかの全ての車は、乳幼児向けのオモチャと変わりがない」と言う暗喩を含んでいるわけだ。
 隣の車が小さく見えたり、名ばかりのGTが道をあけるような程度のネガティブ振りではある。けれど、CMの中で道行く玩具のクルマたちに実在のメーカーのエンブレムをちょいと貼り付けてやったりすれば、毒々しいまでの悪意が明確になる。まあ、そこまでやらないのが「洗練(インテリジェンス)」なんだろう。

 そんなことを考えているうちに、ふと思った。もし日本でネガティブ・キャンペーンが許されていたとしたら、JR福知山線の事故は、もしかしたら起きずに済んだのかも知れないな…と。
 民鉄とJR西の間に激しい時間短縮競争があり、JR西は他の民鉄より短い時間で到着できることを大きなセールスポイントにしていた。
 このときに民鉄が「JR西のサービスは、あなたの生命を脅かします。時代遅れの貧相なATCしか持たないくせに、スピードだけは速いのです」とでもぶち上げ「スピードより安全」なんて具合に自動車安全標語みたいなキャンペーンを張っていたとしたら…それでもJR西は、ああ言う「高収益経営」に専心し得ただろうか。旧世代のATCを、そのまま放置しつづけただろうか。

 敵意や悪意、相手を引き摺り下ろしてやろうと言うさもしい精神をむきだしにした言辞というのは、傍で聞いていても不愉快なものだ。
 だから例えば、米大統領選なんかで見聞するようなネガティブ・キャンペーンはご勘弁願いたい。
 けれども、例えばプジョー407のCMのように、知性とウィットを最低線に担保するのならば、一時話題になった『買ってはいけない』というアジテーション本みたいなのも、多少はあってもいいんじゃないかという気もする。
Posted at 2005/07/07 12:52:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | ふと思ったこと | 日記
2005年07月05日 イイね!

レクサス店建設中

レクサス店建設中僕の家から程近い目黒通り沿いで、レクサス店の建設作業が行われていた。マットブラックの地に光るレクサスのロゴマークは、なるほど一寸高級ブランドっぽい演出だ。
 トヨタの自信の表れなのか、それとも単に従前持っていた店舗をレクサス店に改装した都合によるものか分からないけれども、道沿いに100メートルも歩けばヤナセのメルセデス・ベンツ販売店やミツワのポルシェ・ランボルギーニ販売店、筋向いにはプジョーの販売店もあるちょっとした「ブランド車銀座」みたいな立地への出店だ。

 グーグルでちょっと検索してみたら、8月から営業を開始して1ヵ年以内に4車種を投入するとのプレスリリースに行き当たった。ラインナップ予定のLS、GS、IS、SCと言うのはそれぞれ、これまでセルシオ、アリスト、アルテッツァ、ソアラの名前で販売されていた車種。これを当面は年間4~5万台売るつもりだと言う。するとバブル経済の台頭とともに市場を席巻した「ソアラ」の名前は消えることになるのだろうか。ま、「泡とともに去りぬ」だったマツダの各車種なんかと違って、こっちは出世魚よろしくの発展的解消なのだろうけど。

 巷間聞くところによるとこのレクサス店の系列で営業スタッフに採用されるには「お客様の好感度に鑑みて」デブやハゲや茶髪などであってはならない由。本当かどうかは知らないけれど、なんだかホストクラブの採用条件みたいだなぁと、ふと思った。
 考えてみればホスト業と言うのは、接客を業とする商売の中ではある意味ひとつの究極なのだから、共通点を感じるのも当然なのかも知れないが。写真は、工事中のディーラー前を通りがかったときにノールックで撮ったもの。スローシャッターなので流れちゃってるけど、これはこれで何となく趣きがあるんじゃなかろうか。
Posted at 2005/07/06 12:21:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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何シテル?   07/24 21:51
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