小平まで行ってきました。ブリヂストンの工場です。
併設されているイノベーション・センターで、サステナブルへの取り組みなどなどいろいろ見たり聞いたりすることができました。ブリヂストンは世界に誇るメーカーなので、このあたりの取り組みは真剣にやっています。ラバーを使ったロボティクスへの取り組みもありました。
が、この日の私のいちばんのハイライトは開発中のエアフリー・コンセプトに実際に乗ってみることができたことでした。
「エアフリー」の名前通り、空気を入れないタイアです。
もう7年も前に那須塩原にあるブリヂストンのプルーヴィング・グラウンドを訪れたときに、この
コンセプトのタイアを履いた自転車に乗ってみることができました。それが今ではようやく小さな4輪車に装着するところまで進んだわけです。
併設のテストコースで、エアフリー・タイアを履いたEVと、向こうに見える”普通の”タイアを履いたものと乗り比べることができました。
これがエアフリー・タイア。
ブルーのプラスティックの部分が、いわば空気とサイドウォールの役目をします。フィンというかスポークというかの部分が撓むことで空気が担っているクッションの役目をします。何かに乗り上げたりするとフィンが撓むわけですね。
一番外側にはラバー製のトレッドが貼り付けられています。
普通のタイアで走ったあとに走らせてみると、路面からのショックは思ったより巧くこなしますが、やはり空気入りよりはちょっと角が立つ乗り心地でした。
高速は出せないコースだったのでコーナリング・スピードも低かったですが、横剛性はとても高く、なんだかレーシングタイアでも履いているみたいな感じ。
でもここまで開発が進んでいるのは嬉しかったです。一番小さなクラスのEVに装着されて街中で見かけるようになるまでにはあと何年?
で、ふと思いました。これが実用化されたら、プラスティックのフィンの部分を”削って”乗り心地やらコーナリングやらを変更させる”チューニング屋”が出てきそうな気がします。
大入力にも耐えられるようにできたらフォーミュラEあたりにワンメイク供給ってのはどうでしょう?
因みに最後の画像は右側に黒い、左にブルーのエアフリーを履いていますが、色だけが違う同じものだそうです。
Posted at 2023/12/05 18:56:04 | |
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