10月のなかばにブリヂストンの新しいスタッドレスタイアの試乗ができたのは千葉は船橋のスケートリンクの氷上ででした。そのときに、
この時期にスタッドレスの試乗会をやらねばならないタイアメーカーさんはタイヘンですね、と書いたのですが、今回は冬でもタイヘンでした。
遠征したのは新千歳空港の滑走路のすぐ脇にあるカート用のサーキットである新千歳モーターランド。12月半ばの北海道で、1か月ほど前には大雪が降ったエリア。であれば新しい BLIZZAK VRX3 を試してもらうには絶好の舞台・・・とはならなかったんです。
前夜に新千歳空港に降り立つときに窓から見た限りでは白いものは全く無し。朝早く会場に向うあいだも白いものは全く見えず、あらあらどうするのかしら、と思っていたのですが、会場に着いたらこれでした。
スキー場で見かける降雪機ですね。
しっかりと白い路面を作ってくれていました。こりゃタイヘンな努力です。おかげで2か月前のスケートリンクでは走れなかったスピードでの試乗をすることができました。
新しいVRX3は1988年に初登場したブリヂストンのスタッドレスの11代目で、全モデルに比べて氷上ブレーキ性能を20%向上させたと言われます。だけど同時に「相反する」雪上性能を落とさず、さらには耐久性を向上させているそう。
軽からワンボックスまで数台のタイプの異なる試乗車で走らせてみたら、どこかの性能が際立って高いという感じではなく”丸く強い”感じを受けました。言い方が難しいですけど、一般に走りやすいと言えばいいのでしょうか。破綻をきたすことが少なそうな走り味でした。凍った路面でのブレーキも安心して踏めるし、ザクザク雪でのトラクションもOK。
周辺の一般路を走ることもできましたが、こちらは完全ドライだったので、都内のユーザーであれば一番多く走る路面での挙動も問題無いことが確認できました。
ひと昔前のスタッドレスだったら感じられたあのヨレヨレ感はほんとに減少しています。他社のスタッドレスでもそうですけど。
ただし、前回も書きましたが、スタッドレスタイアはウェットがあまり強くはないことは頭に入れておきましょう。
ブリザックは他社に比べてちょっとお値段が高いのが玉に瑕。でも真円度感も含めて高い価値はありそうです。
Posted at 2021/12/18 10:26:06 | |
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