先々月、
富士スピードウェイでスーパー・フォーミュラを観戦した際、ヨコハマタイアからモータースポーツ用タイアの話を聞くことができました。
ご存知のように、いろいろな環境下での安全性や快適性、耐摩耗性などを考慮して作る一般自動車用タイアとは異なり、レース用タイアは限られた環境下での車両の速さのみを追求します。乱暴に言ってしまえば”摩擦力命”です。
その摩擦力向上のためには、接地面積の拡大とラバー自体の摩擦係数(μ)の向上ということになります。
接地面積の拡大と言っても、車両取り付け上の制限とか、レギュレーションでの規制とかがあって、むやみに径や幅を大きくはできません。なので、他にやれることと言えば、トレッドの溝を極力少なくし(究極がのっぺらぼうのスリックタイア)、あとは空気圧を低くして路面にべったりとくっつけるということです。
最近でもF1で、タイアメーカー指定の空気圧範囲より低くして、タイア自体がもたずにバーストしてしまったチームがありましたよね。みんなギリギリを狙っているんです。
ラバーのミュー向上のためには、100℃程度でベタベタになるような材質のラバーを使います。燃費には良くないのはあたりまえで、さらに、適温以外ではプラスティックのようにカチカチです。0℃くらいで割れてしまうこともあるそうです。
さらには、そのラバーもトレッド部では3~4mmの厚さしかありませんから、すぐに寿命がきます。
いまのレーシングタイアってこんな極端なものなんですね。でも、良好な保管をしていれば、ラバーは3年くらいは大丈夫だそうです。
こちらはちょっとした競技にも使えるYOKOHAMAのスポーツ用タイア群。
一番右は一般的に”Sタイア”と呼ばれるA050ですが、欧州では規制ができ、Sタイアでの一般道路走行が禁止になったので、今や日本専用。その隣のA052がその規制に対応したものです。
一番左は
私が今993に履いているADVAN Sport(の現在仕様)です。
あれ、履いてからもう5年にもなるんですね・・・減ってなくでも交換時期かも!
この日、スーパー・フォーミュラ以外にGTのレースもあり、こんな金運カラーリング(?)のAudi R8もいました。シンガポールだかのチームです。
駐車場にはなんだかHonda S660の大群が・・・
で、こちらにはBentleyの大群が・・・
このあと山中湖方面へ行ったら、鹿さんが大群ではなく一家でお出迎え。
癒されました。
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911 | クルマ
Posted at
2016/08/30 15:27:16