もう数年前、
コロナの前に訪ねたことがあるAESC社を先週再訪しました。
最初は日産とNECのジョイント・ヴェンチャーで生まれた、EV用のバッテリーを開発・生産するメーカーです。今や日本だけでなく、中国、US、スペイン等の数か所の工場で生産し、日産だけでなくトヨタ、ホンダ、マツダ、三菱、メルセデス、BMW、ルノーや多くの中国メーカー向けにバッテリーを納入していますが、まだ資本の一部が日産ということもあり、日産の座間工場の片隅に研究部門と工場があります。
積層型のリチウムイオン・バッテリーの基になるフィルムは相模原の工場で製造され、ロール状態でここ座間工場に運ばれてきます。
湿気が大敵とのことで、厚いヴィニルの袋に真空梱包されて到着しますが、更に乾燥室に暫く据え置かれてからカットされて使用されます。このフィルムの表裏がそれぞれアノード、カソードになっています。
電極が付けられてから”レトルト食品とほぼ同じ材質の袋”に入れられ、絶縁のための液体が満たされます。
それを何枚か積装することでパッケージを作ります。こちらは8枚のモジュール。
こちらは24枚のスタック。
それらをEVによってサイズや容積が異なる隙間に積載する例です。
日本、海外でメガ級の工場を急ピッチで建設中のようでしたが、昨今のEV不振は気になるところでしょう。でも急伸中のPHEV用も作っているのでなんとか頑張っていって欲しいですね。
NECの技術を基に素晴らしい技術革新を進めているのは頼もしいところですが、親会社がエンビジョンという中国企業になってしまったので、技術流失が心配です。
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Posted at
2025/02/25 22:47:19