スバルのWRXといえば、もともとはWRCカーのベースになっていたインプレッサから分離独立したモデルと言っていいでしょう。
世界一過激なセダンと言っても過言でない”STI”バージョンは一世を風靡しました。英国でも、正規販売はされていませんでしたが、その手のファンの間ではやはり過激なランエボと並んでカリスマカーと言っていい存在でした。GT-Rみたいに高嶺の花ではない価格も後押ししたのだと思います。
そのSTIの過激な性能をちょっと緩めて、オトナが乗れるクルマを目指したであろうモデルがS4です。
今回はそのS4に”アドバンスドセイフティパッケージ”を付加して、さらにサスペンションのチューニングを変更したそうです。
脚の固さは、私がふつうに乗るにはちょっと固過ぎの印象でしたが、スポーツセダンが欲しいかたにはお勧めします。かなりスポーティです。
私が乗った個体は、オプション付きで後ろにでっかい羽根なんかが付いてしまっていましたが、普通のS4ならオトナが恥ずかしくなく乗れそう。あと、ボンネット上のでっかい”穴”なんかもなくしてくれたらもうちょっと良くなりますが。
室内も品良く落ち着いています。
ホイールもスポーティなルックスです。ブレーキダストの掃除がたいへんそうなデザインですけど。
以前のレガシーB4あたりに乗っていたユーザーに乗って欲しいとのこと。
そしてこちらは例のSTI。例のカラー。
私はちょっと普通には恥ずかしくて乗れませんが、まあ確かに物凄い走行性能です。
コーナーを抜けて、まだ僅かにステアリングが残っている状態でフルスロットルをくれてやると、市販車じゃありえないような挙動を残しながら猛然と前へ進みます。ちょっと中毒になりそうな危なさあり。
室内はS4と較べるとお派手。センターコンソールにはデフのアジャスト用スウィッチなんかがあって、そそられます。
ホイールはレーシーなもの。
走行性能では素晴らしいクルマなんですが、いまやスバルはWRC挑戦をやめてしまっているので、モデルとしてのブランドに輝きが足りなくなってきている気がします。こういうモデルにはやはり実戦の”後ろ盾”が欲しいところです。
アンダーボンネットの眺めがこちら。水平対向の低いエンジンに、ターボのインタークーラーが目立ちます。
対するS4のはぐっとおとなしいこちら。
お値段はS4が335万円から。STIは379万円からです。
STIの走りが379万円で手に入れられるのはすごい。
Posted at 2015/07/21 12:11:31 | |
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