本田技研が栃木県さくら市に2年ほど前に新設した、プルービング・グラウンドを訪ねるチャンスがありました。
東京ドーム4.5個分の広さの立派な施設は、主に安全技術の開発のために使われるテストコースです。一番長いストレートは1.2kmあります。
国内の交通事故による死者数は年々減少してきており、昨年は4,117人でした。ちなみに2001年は8,000人を越えていました。もちろん、減少の理由はクルマの安全性能の向上や、道路インフラの改善などなどです。
近年のクルマ側の安全技術の向上は、みなさんも自動ブレーキなどいろいろ目にされていると思います。
事故・死傷者のさらなる減少へ向けてのキーポイントは、日本では歩行者の保護ということですが、例えばUSでは路面逸脱への対応、と少し方向性が異なるようです。国内の状態別致死率を見ると、”歩行中”が自動車乗車中”の9倍となっています。
というわけで、まず試してみたのは、路側にいる歩行者を避けるアシスト。
すうっと近づいて行くと、ステアリングに介入して方向を変えます。
既にレジェンドなどの市販車にも搭載されていますが、実際にやってみると、介入条件がかなり微妙で、巧く避けることができることが少ないのがわかります。歩行者の認識はカメラを通じての形状認識。現実の路上では、さらに周りの構造物があるなど、条件が悪くなるし、まだまだこれからの技術である印象を受けました。
次は前方の障害物に対するブレーキング・アシスト。
これはほぼ確実にやってのけます。しかも、初期のシステムに比べて作動がスムース。
もう一つはレーン保持アシスト。
USではこれですね。
運が悪く、というかテストにはラッキーというか、突然のスコールに見舞われ、濡れて光っている路面ではラインの検知が巧くいかないことが多いのを経験できました。
いずれの技術も、近い将来には目を見張るほど進化するものと思いますし、期待します。
ちなみに、既にホンダは、首都高の豊洲ICから湾岸へ入って葛西ICまでの往復を自動運転でこなす公開実験に成功しているそうです。
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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