オランダの企業で、世界55か国でビジネスを展開。従業員数は25,000人で総売上高は1.3兆円。
DSMという名前の大きな会社で、日本にも子会社を持っているのですが、ふつうはご存知ないですよね。
ひとことで言えば”サイエンスをベースとした化学企業”ということのようで、健康、栄養、材料分野に強いそうです。
日本にオフィスを持つのは、そのうちの”科学材料”を、自動車をはじめとしたメーカーに販売するためです。主な商品は一般的に”エンジニアリング・プラスティック”と呼ばれるもの。
世界中のクルマのうちの87%に、DSMのエンジニアリング・プラスティック材料が使われ、スマホに至っては、そのほぼ全てに使われているんだそうです。すごいシェアですね。
クルマで最も使われているのは、ECUなどに使われているコネクターの材料としてだそうです。
従来からのエレクトロニクス業界向けの材料では「電気絶縁性」「難燃性」「成形性(成形し易さ)」などが大切だったところに、自動車業界用ではさらに「長期耐熱性」「耐薬品性」「機械的強度」などが必要になるので、新たな材料製品が必要になったよう。
今後のEV化や自動運転化により、現在の1台あたり40~50個だったECUが50~100個になり、1台のなかで1日で処理されるデータ量が4TBにも達し、EVスポーツカーでは最高800Vの高電圧が使われるようになると推定していて、これら材料の重要性と使用量が大幅に増加するとみているようです。
DSMの話を聞くことができたのは、オランダ大使館でした。
部屋の名前は「出島ラウンジ」。あの長崎の出島からのネーミングですね。あの時代、日本の先生はオランダだったんです。
Posted at 2017/11/16 14:25:09 | |
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