3世代目となったルノー・メガーヌを、社のスポーツ部門であるルノー・スポールがチューニング生産する R.S. に乗ってみることができました。
日本のこのセクターの輸入スポーツハッチで3ドアは僅か9%だった(全てメガーヌ)ので、今回のR.S.は5ドアです。
そして18%を占めるM/Tの半分がメガーヌだったので、今回の新メガーヌR.S.はゲトラグ製6EDCなのですが、M/Tも検討中なんだとか。
R.S.の販売は日本が世界2位だったこともあり、常にトップ5に入っているそう。なので、開発時に日本の路上でテストもして、日本の路面に適した脚回りを念頭においてくれているそうです。例の首都高の継ぎ目とかも含まれているようです。
乗ってみると、確かにシャシーのセッティングがより洗練されたというか、オトナになったというか、ニュルブルクリンクのFWDのラップレコードを更新した片鱗を感じることができました。
まずは 4 Control と呼ぶ4輪操舵を採用したこと。ドライブモードにより、60か100kphを境にして、リアを以下では逆位相、以上では同位相に操舵することで、低中速コーナーでは曲がり易くし、高速コーナーでは早くトラクションがかけられるようにしています。舵角はプラス1からマイナス2.7°。ちなみに、この60kphという境は日本の道路事情に合わせてのものだそう。
そしてもうひとつ重要なのがダンパー・イン・ダンパーと呼ぶもので、ダンプラバーの代わりにもうひとつのダンパーを入れているもの。そのダンパーのオイル・オリフィスのサイズや数や位置によりいろいろな特性にチューンできるものです。言ってみればアクティヴ・バンプラバー? ラリーカーからの技術で、これによりリアを柔らかくでき、日本の路面に合わせられたそうです。今回はこれを初めて4輪全てに採用。
実際に走った時には、こちらの恩恵を強く感じ取ることができました。
エンジンは前モデルの2リッターから新設計の1.8リッターに。これと同じエンジンが新アルピーヌA110にも搭載されますが、A110は250PSチューンのところ R.S. は280PS。
サイズ的にもパワー的にも、ふつうに峠道で振り回すには「とてもいいかんじ」です。自分で走らせている感が強し。
これでオレンジなんかじゃなく、渋めのペイントを選べば、走りたいオジサンにピッタリ。老眼でもダイジョブ。なんたってMEGANE付きですから。
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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