私が国内で最後にちゃんとしたラリーを走ったのは1985年のこと。
その年の全日本ラリー選手権第10戦にスポット参戦した時でした。
それ以降でラリーを走ったのは WRC Rally New Zealand と WRC Rallye Monte-Carlo と、2009年から始めた Rallye Monte-Carlo Historique です。
ヒストリック・モンテは基本スペシャルステージ・ラリーではないので、ヘルメットを被る必要もなく、しばしば全開区間は生じますが、いわば”ガチではない”ラリーです。
それが友人から依頼がきて、来月の全日本戦をピンチヒッター出場することになってしまいました。
全日本ラリー選手権の第4戦で群馬を舞台にしたモントレー2022戦です。ガチガチの全日本戦です。偶然ですが、実は冒頭の最後に走った国内ラリーもモントレーだったんです。
その時はミツビシのコルディアというヘンなマシンに友人の日下部保雄クンと乗り、テレ東の番組 Motor Land の取材での出場でした。
当時はまだ珍しかったオンボードカメラを操作しながらの走りでした。カメラがデカいっ!
今回のマシンはトヨタのGRヤリス。いま国内では一番速いやつ。4WDの現在のガチなラリーカー。
70~80年代前半にTOM'Sワークスとして27レヴィンやセリカで国内ラリーを戦った時に私のドライバーだった松波登先輩が、今年から全日本戦に復帰していて、元全日本のコ・ドライバー部門のチャンプだった草加浩平クンと走っているのですが、草加クンのピンチヒッターとして乗ることになったわけです。
松波さんはいわゆる”後期高齢者”と呼ばれる歳になった時に全日本戦を走っているという無茶な(?)計画を立てて今年から復帰。1年半後にその目標を達したいんだそう。なんだかなぁ。
てなわけでコ・ドライバー・シートに座ることにしたのですが、そこからが問題ありでした。
なんだかこのモントレー戦はアジア・パシフィック選手権の初戦も兼ねていて、今秋の WRC Rally Japan とともに国際格式でやるとかで、車両もFIAルールに則ると同時に乗員の装備などもバリバリのFIAルールでやることが判明。そんなの知らないで引き受けちゃったんです。だって言ってくれないんだもん。
ということは、ここからがタイヘン。
ヘルメットとレーシングスーツが最新のFIA規定に沿ったものが必要。HANS(ってヘルメットを支持してアクシデント時に首を護る装置)もバラクラバ(って防炎マスクです)も必要。さらにはアンダーウェアもシューズも最新規定のものが必要なんだとか。そんな最新のもの持ってません。数年前に新調したヘルメットはフルフェイスだし。
てなわけで頭のテッペンからつま先まで全て新調とあいなってしまいました。あぁ散財。
レーシングスーツは Stand 21 製を4~5着持っていますが、全て製造年がアウト。時間がかかりそうなので、GW連休前に Stand 21 で採寸をしてもらい、現在フランスで縫製中です。
あと、必要なこととして、ラリーまでの1か月で体調を整えることです。これもタイヘンだぁ。
Posted at 2022/05/09 16:58:53 | |
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